バーチャルジャニーズプロジェクトのあすかな(海堂飛鳥&苺谷星空)は10月3日、SHOWROOMの配信内で「重要で大切なお知らせ」を行った。
あすかなによるSHOWROOMでの配信は11月9日で終了するとのことで、最終日までに計5回の配信がスケジュールされている。さらに5曲目となる新曲の制作が決定し、その公開日も11月9日予定とのことだ。
海堂飛鳥(かいどう あすか)と苺谷星空(いちごや かなた)は、ジャニーズ初のバーチャルアイドルで、ジャニーズ事務所とSHOWROOMがタッグを組んだ「バーチャルジャニーズプロジェクト(VJP)」第1弾として2019年2月19日からライブ配信を開始した(関連記事)。同日にはYouTubeチャンネルでも動画を初投稿している。
「あすかな/ASCANA」のコンビ名でも呼ばれ、これまで「弱虫たちの世界征服」「シャイニーウェディング」「Lv.1」「プリンとクリームシチュー」などのオリジナル楽曲をリリースしてきた。サウンドプロデュースは、キャラクターデザインを担ったヤマコさんの所属するクリエイターユニット「HoneyWorks」で、あすかなの2人は「HoneyWorks10周年」を記念した2020年の映画「HoneyWorks 10th Anniversary ”LIP×LIP FILM×LIVE”」にも本人役で出演している。
2年半を超える配信活動をSHOWROOMで行ってきた2人だが、同プラットフォームにおける「バーチャル枠」カテゴリへの影響は意外にも大きい。
あすかなの視聴者は「姫ピメ」と呼ばれる女性ファンたちが中心だが(ちなみに姫ピメには男性ファンもひっくるめられる)、SHOWROOMで活動する他の女性バーチャルタレントとも認識しあっており、例えば「Avatar2.0 Project」1期生である結目ユイさんや九条林檎さん(※当時所属、現在フリー)の配信枠において、いわば異文化交流が発生したことが記憶されている。
2ヵ月ほど先にデビューしていた既存のバーチャルタレントがプラットフォームの使い方を教え、そして応援を返されるという関係に。特に九条林檎さんは、あすかなの2人がSHOWROOMでの配信を終える(卒業する)発表に触れて、「姫ピメ」たちへの深い感謝を伝えている。
九条林檎さんが1位を獲得した2020年2月のSHOWROOMイベントにて、あすかなファンが「予期せぬ援軍」となった経緯はこちらのnote記事でも記録されている。
あすかなのSHOWROOM配信自体は終わるものの、ジャニーズファンがバーチャル界に親しむきっかけとなった理由は、SHOWROOMのシステムならではだったとも言えそうだ。
(TEXT by 泉信行)
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