バーチャルアーティストたちが一堂に会する音楽&トークライブフェス「VTuber Fes Japan 2022」が、4月29・30日に開催される(関連記事)。PANORAでは、同イベントに出演するVTuberへの特別インタビューを実施。
本稿では、バーチャル双子YouTuberとして活動しているおめがシスターズに、フェスに向けた想いや見どころ、そして唯一無二の個性を放つ彼女たちの活動の原動力などについて語ってもらった。
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歌に力を入れたいと思っている年だった
──おめがシスターズさんがVTuber Fesに出演されるのは2回目ですね。再度依頼されたことについてどう思われましたか?
おめがリオ 「来たか!」と思いました。
おめがレイ 今年は「おめシス」として歌に力を入れたいと思っている年だったので、VTuber Fes Japanという舞台で歌えることが決まってすごくうれしかったです。
──この前の4周年記念ライブもすごかったですもんね。自分たちでライブを開催するのと、フェスに呼ばれて出演するのとではやっぱり違いますか?
おめがレイ フェスは出演者の方がいっぱいいるので、自分たちだけでは成しえない大きな舞台みたいな感じで緊張感がすごいです。自分たちでやる配信やライブなら自分たちが好きなようにできるんですが……。
おめがリオ 気楽にね!
おめがレイ そう、自分たちだけなら気楽にできるんですが。
おめがリオ わかる! みんなとやるとなると緊張する。
──普段から歌をメインに活動しているほかの出演者さんと共演することで、良い刺激を受けるようなこともありますか?
おめがレイ おめシスは普段はあまり他のVTuberさんとコラボできてないので、フェスに出演することでコラボできてるみたいなところがうれしいですし、わくわくしますね!
──ここから「今度一緒にコラボ企画やりましょう」といった話につながったら面白いですね。
おめがリオ そうなったらめちゃくちゃうれしいです!
おめがレイ 出演外のところで仲良くさせてもらって~とか!
おめがリオ ちょっと連絡先とか交換してもらっちゃったり~とか!?
おめがレイ いろんな共演者さんたちと仲良くできたらいいなって思います。
──今回はリアルライブですが、いつもと違うステージということで楽しみにしてることはありますか?
おめがレイ やっぱり配信だと、観てくれている人たちのことを実際に見ることはできないじゃないですか。
おめがリオ そう! リアルライブだとお客さんたちがめっちゃ見えるのが楽しみ!
おめがレイ 表情とかすごいしっかり見えるから緊張するね。
おめがリオ 本物のライブ感っていうか、躍動感が違うよね!
おめがレイ そうですね、あとは会場の熱とか感じますね。
おめがリオ 確かに確かに!
おめがレイ 一気に熱くなるあの感じ? オタクいっぱいいるな、みたいな。
おめがリオ オタクとか言うのやめて、そういうの(笑)
──パフォーマンスで何か考えてることや、これはやりたい!ということはありますか?
おめがリオ とりあえず、みんなで歌う曲では浮かないように頑張ろうと思います。
おめがレイ みんなサイリウムを持ってると思うんですけど、会場がレイちゃんの赤やリオちゃんの青に染まっている様子とか、そういうの見たいなあ。
おめがリオ わかる! 見てみたいね、サイリウムはやっぱり憧れだよね。
──客席が赤と青に光ってたらうれしいですよね。
おめがリオ どっちが多いかなって見ちゃいますね!
おめがレイ 絶対見る!
おめがリオ 絶対青でしょ!
おめがシスターズというコンテンツを見てほしい
──ここからは、お二人の活動についてお話を聞きたいと思います。最近だと実際の身体を動画に出しちゃうとか、ハコちゃんが出産したお話とか、そういったリアル寄りの活動をされていますね。そういう方向性に対してネガティブな意見も出てくるかと思うんですが、それでもリアル寄りに向かう覚悟ってどういうところから来ているんですか?
おめがレイ ハコちゃんが出産したのを公表したのは、やっぱり急に休みになってしまう時に「どうしたんだろう?」って不安にさせるよりは言っちゃった方がいいという判断でした。最近の実写化が増えてるっていうのは、このタイミングだったらやってもいいかなというか。技術的には「体は実写で顔はVTuber」っていうのは昔からできたんですけど、みんなが見てくれそうっていうタイミングかなと思ったったんですよね。
おめがリオ 実写は何でもできるし、撮りやすいしね。
おめがレイ 撮影もやりやすいので食べる企画とかもやりやすくなるし、実写だと動きがあるので映像としても面白くできると思って始めました。
──覚悟というよりも、あくまで活動しやすくなるためのものだったと。
おめがレイ VTuberの定義ってみんなそれぞれ違うとは思うんです。なので、おめシスとしては「VTuberだから実写を出しちゃいけない」という意見もありますが、それ以上に動画でおもしろいものを見せていきたいし、作りたいです。
──むしろ「これがおめがシスターズだ!」みたいな感じですね。
おめがリオ 誰かが言ってましたけど、VTuberっていう括りじゃなくて「おめがシスターズっていうコンテンツ」として見ていただければと思います!
おめがレイ そう言っていただけるのはありがたいですね。
──一般的に女性VTuberと言うと、かわいいアイドル路線の方が多いですが、おめがシスターズさんは最初からそういう路線とは違う方向に向いていたところが面白い点だと思っています。
おめがリオ 一番最初はかわいい声で頑張ろうってなってたんですけど……。
おめがレイ 無理でしたね!
おめがリオ なんか本当に、かわいい声が出せなくて(笑)。もう最初っから無理でした。
──以前カラオケ配信の時にリオさんが「カワボ出すわ」と言って歌いはじめた時は、純粋にかわいいと思いましたよ。
おめがリオ ありがとう~(カワボ)
おめがレイ かわいくないよ! レイちゃんのほうがどちらかというとかわいい声かなあ。
おめがリオ レイちゃんはちょっと、あざとウザイ。
おめがレイ ええ、ちょんな~かわいいのに(カワボ)
おめがリオ 「ちょんな」とかがね、あざとウザイ!
おめがレイ 「カワボで出すわ」の方があざといわ!
おめがリオ いいじゃんいいじゃん、ギャップだし!……ちょっと、喧嘩やめよう!
おめがレイ これ喧嘩だったんだ(笑)
おめシスとして活動したことで、より仲良くなった
──お二人のこうした仲の良さも視聴者が好きなところのひとつだと感じます。
おめがリオ でも、ちっちゃい頃はお互い好きじゃなかったですよね。なんか大人になるにつれて仲良くなっていくみたいな。
おめがレイ 歌とかは趣味が同じでよくカラオケに行ったりとかしたけど、その他の趣味は結構違うのが多くて。でもそれがお互い面白いなって感じだったよね。
おめがリオ ちっちゃい頃は毎日一緒にいたからうざかったのかな? みんなどうなんだろう?
おめがレイ 子供時代に一緒に住んでるときは、お互いちょっと嫌いなんじゃない?
おめがリオ だってうざいもんね。喧嘩するし。
──それでも大人になるとめちゃくちゃ気の合う2人になっているのはいいですね。
おめがリオ 仲良しに戻れて良かったよ。
おめがレイ そうだね、よかったよかった。おめシスやれてよかったね。
おめがリオ おめシスやれてよかったわ。
おめがレイ おめシスとして活動を始めたおかげで、より仲良くなったみたいな。
おめがリオ もしかしたら「仲の良い姉妹になれた」みたいな感じもあるかもしれない……いや、もともとか!
おめがレイ そうだよね!
──いや~素敵ですね!
おめがレイ (笑)ありがとうございます!
おめがリオ 素敵だって!
──先ほど、お互いの共通の趣味がカラオケとお話がありましたが。
おめがリオ カラオケはめちゃくちゃ好きでしたね。
──もともとカラオケが好きだったこともあり、VTuber活動として歌の活動をやっていたところで、特に今年、力を入れていこうとされているんですね。
おめがリオ 歌をたくさん歌いたいみたいな感じですね。
おめがレイ 生放送のこないだのライブでバンドの人たちとお友達になれたというのもあるし、出会いとかきっかけがあって「歌をもっとやりたいな」ってなったんです。
──今後も自分たちでライブやったりフェスに出たりして、もっと歌手活動をやっていきたいという思いはあるのでしょうか。
おめがレイ 歌手と言われると、それはちょっと違うんですよね。
おめがリオ でもちょっとアルバムとか、出せるんだったら出したいという気持ちはあります。
──歌の活動は力を入れたいけれど、歌手メインで活動したいというわけではないんですね。
おめがリオ 歌手メインにはなりたくないです。
おめがレイ はい、それはないですね。VTuberとして活動している中で、歌の活動をやるのが今までは半年に1曲とかだったので、もうちょっとライブをやったりして、歌の比重を上げていくぐらいの感じです。
今までは面白い動画ばっかり上げてきたから、あまり歌を求めてないっていう視聴者さんもいるかもしれないなと思っていて。歌ばっかり増やすのは違うんじゃないかと思ってます。
面白い技術やガジェットを触ってから、2人で企画を考えていく
──公開された動画を見てびっくりすることが度々あるんですが、どういう着眼点からあれだけ色々な企画が出てくるんですか?
おめがレイ 日頃から面白そうな技術を見つけたら触って、それをどうやって動画に落とし込もうかな? と、ちょこちょこ考えたりします。
──技術が先なんですね。企画は2人で考えていくのですか?
おめがレイ レイちゃんの方で考えて、リオちゃんに「どう?」って相談することが多いですね。
おめがリオ レイちゃんって頭が変なんで(笑)。変な企画を考えるのが得意なのかな、みたいな。
おめがレイ 得意じゃないね……。
おめがリオ ……え!?
おめがレイ 悩みますよ、企画は。
──企画づくりに悩みつつ2人で相談していくことで、面白い動画になってくるということなんですね。
おめがレイ そうですね。
──それですと、コロナ感染で一時期リオさんが離れてしまったのは大変でしたね。
おめがレイ 逆にあのときはレイちゃん一人になって、リオちゃんがいたらできなかった企画ができたと思っています。
──なるほど、かえっていい機会だったと。
おめがレイ ハコちゃん呼んで子育て談義なんて、多分リオちゃんはイヤだとか言いそうだし、参加したくないとか言いそうだし。
おめがリオ そういうのは参加しない派なんで。
おめがレイ だから、そういうのできたから良かったね。
──普段はできなかったことができたってことですね。
おめがリオ ちょっとね、再生数も多かったから……。ちょっと複雑な気持ちです(笑)
おめがレイ まあまあ(笑)
おめがリオ まあまあ、まあまあ(笑)
──「今後こういう企画やりたい」というのがあったらお聞きしたいです。
おめがレイ 立体モニターでおしゃべり会みたいなことをしてみたいです。普通のモニターごしでおしゃべりとかをするんじゃなくて立体モニターを使うことで、実際にファンの方の目の前におめシスが立ってるみたいな形式でトークイベントをやってみたいなと思っています。
おめがリオ 私は冬に、体が実写のかたちでスケートしたい!
おめがレイ それはもうできるよ。
おめがリオ できるか!
おめがレイ 実写を取り入れたことで外ロケができるようなったので、外ロケを増やしたいですね。
おめがリオ もっと落ち着いたら増やしたいね。
おめがレイ あとはVRChat内でライブして、その光景をライブ配信もして、両方とも見れるみたいな。
──VRChat内でというのは、同じインスタンスにお客さんを呼んでライブをするということですか?
おめがレイ そうですね。ただインスタンスの参加人数が本当に限られちゃってるので、そこは悩み中ですね。
──VRChatで生ライブすると同じインスタンスに入れた人って、リアルライブみたいな感覚で観れますよね。それこそ、やろうと思えばペンライトとか振れるしそこは面白いですよね。
おめがレイ そうですね。
おめがリオ 絶対面白いと思う。
おめがレイ でもVTuber Fes Japanとかのリアルライブは、やっぱり表情とかで伝わってくるものがあるよね。
おめがリオ 確かに! 楽しみだね!
(TEXT by ササニシキ)
<VTuber Fes Japan 2022 Supported by Paidy 開催概要>
・主催:ドワンゴ
・日程:2022年4月29日(金・祝)、30日(土)
・会場:幕張メッセ ニコニコ超会議2022特設ステージ
・ニコニコ生放送配信URL:
DAY1:4月29日(金・祝)開演 14:30~
https://live.nicovideo.jp/watch/lv336038713
DAY2:4月30日(土)開演:14:00~
https://live.nicovideo.jp/watch/lv336038799
●関連リンク
・VTuber Fes Japan 2022(公式サイト)
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