2019年から開催されている日本最大級のバーチャルアーティストによる音楽＆トークライブフェス「VTuber Fes Japan」が今年も開催。4月22日（土）から開催中の「ニコニコ超会議2023」の最終日の4月30日(日)に、幕張メッセのニコニコ超会議2023特設ステージで、総勢44名のVTuberやVSingerが集結して「VTuber Fes Japan 2023」（VFes）が行われる。
PANORAでは、出演アーティストの中から3組へのインタビューを実施。この最終回では、2019年、2021年、2022年とすべての「VTuber Fes Japan」に出演している二人組ユニットHIMEHINAの田中ヒメさんと鈴木ヒナさんに、「VTuber Fes Japan」での思い出や、活動開始以来5年間でのお互いの変化などを語ってもらった。
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「今年もVFesあるのかな、あったら出たいな～」って思ってた
──HIMEHINAのお二人は、2019年、2021年、2022年と、過去に開催されたVFesのすべてに出演されています（2020年は新型コロナ感染拡大の影響により、翌年に延期）。VFesというイベントの印象や魅力、特に印象深い思い出を教えてください。
ヒナ 「VFes」の魅力といえば、やっぱり普段見ているV（Tuber）のみんなが一堂に会することだと思います。知っているVのステージを一気に観ることができるって最高ですよね。しかも、ここでしか観られないコラボもあったりして、みんなの大好きな楽曲で一緒に盛り上がれる。毎回、本当に幸せで最高のフェスだなって思います。
ヒメ ヒナが魅力を話してくれたので、ヒメは思い出をお話ししますね！ 2019年に初めて出させてもらった「VFes」の光景は、絶対に一生忘れないと思っています。2019年頃って、VTuberのお友達とコラボで歌ったりできるイベントが今よりももっと少なかったと思うんです。そんな中、会場に来てくれたお客さんの熱量や盛り上がり方が本当にすごくって。みんなが持っているサイリウムもすごい勢いでブンブン振られていて、とても印象的でした。あの日、あのステージで「VFes」というイベントが生まれたんだなって、とても大切な思い出になっています。
──去年のVFesでは、「フリコドウル」「こだましがみ」「3分ガール」の3曲を披露されました。それぞれに方向性の異なる3曲で、HIMEHINAさんのさまざまな魅力を堪能できるステージだったと思うのですが、お二人の感想を教えてください。
ヒメ 去年は、全曲オリソン（オリジナルソング）で攻めたんですよね。
ヒナ そうだね。
ヒメ いろいろなお客さんが観てくれるフェスだから、みんなが知っている定番の曲をカバーする方が良いのかなとかいろいろ葛藤があったんですけど、伝えたいことがたくさんあったから、あの日は、その3曲でステージに立たせていただきました。
ヒナ 「私たち、こんな曲があるよ」っていうのを、みんなに知らせられればいいなって感じだったね。
──では、「VTuber Fes Japan 2023」への出演オファーが来たときの心境を教えてください。
ヒメ 今でもこんなにたくさんのVのみんなが集まるイベントでなかなかないから、「今年も呼んでもらえたんだ！」って、すごく嬉しかったです。VFesって、出演者はもちろんだけど、お客さんも一緒になってラストに向けてどんどん盛り上がっていく感じがして大好きなイベントだから、今年も思いっきり盛り上がりたいなって思ってました。
ヒナ ヒナは「今年もVFesあるのかな、あったら出たいな～」って思ってたから、まずはVFesが今年も開催されることが嬉しいし、声もかけてもらえて「やったー!」ってなっちゃいました。毎回、声をかけてもらうたびに、嬉しい気持ちになっています。
歌声だけではなく、曲の途中にある語りとかも似てきた
──VFesは、2019年から開催されていて、VTuber業界の中では長い歴史のあるイベントなのですが、HIMEHINAさんは、さらに長いキャリアがあって、3月には活動5周年を迎えられました。5年間一緒に活動してきた中で感じる、お互いの変わらないところと、逆に変わったところを教えてください。
ヒメ じゃあ、ヒメから言いますね。ヒナの天然大爆発で、のほほ～んとしてるところは、5年間一貫してずっと変わってないかなと思います（笑）。あと、大好きなアニメやゲームのことをいつも楽しそうにヒメに話してくれるんです。ヒナの影響で、ヒメも昔よりオタク知識がついたんじゃないかな。変わったところは……。昔から二人は、歌声の相性が良いね。コーラスワークやハーモニーが綺麗だねと、いろいろな人から言ってもらえていたんです。でも、最近は歌声だけではなくて、曲の途中にある語りとかも似てきたというか。そういうセリフ系を一緒に言ったときも、「あれ？ 今、ヒメが一人で喋ってた？ ヒナは言わなかった？」って思うくらい、タイミングも声色も綺麗に揃うことがあって。ヒメが変わったというか、お互いになんだと思うけど、昔よりも二人で一つになったというか。そういうところのマッチ感、は、以前よりも強くなってると思います。
──ステージ以外でも、そういうことはあるのですか？
ヒナ いっぱいあるよね。よくハモってる。
ヒメ この間の生放送でもあったよね。
ヒナ なんか、すごく長い言葉が被ったんですよ。なんだっけ？
ヒメ 「カバが泳いでるところ見たことあるよ」っていうワードが全部揃ったタイミングがあって（笑）
ヒナ あーそうそう（笑）。
ヒメ 一言一句同じで、タイミングも揃ってびっくりしちゃった。
──次は、ヒナさんから見たヒメさんの変わらないところ、変わったところを聞かせてください。
ヒナ やっぱり、いつもの明るさとか、うるささはずっと変わらなくて安心します。あとは、すぐにダジャレを言うところも、何年経っても変わらないなって（笑）。変わったところは、歌や踊りに対するこだわりかな。最初からすごく情熱があったけど、絶対に最高のものを届けるんだっていう強い気持ちを前よりもさらにさらに感じるようになりました。ただ、ちょっと真剣になり過ぎて、睡眠時間は削りがちなので、無理はしないで欲しいです。
──隣で見ていて心配になるくらい、入れ込むようになったのですね。
ヒナ そうなんですよ。
ヒメ でも、時間は有限だから（笑）
──なるほど、少し心配にもなりますね（笑）。ちなみに、ヒナさんは、ヒメさんのダジャレを聞いたとき、どのような気持ちになっているのでしょう？ 面白いと思っていますか？
ヒメ 公開処刑だ（笑）
ヒナ 面白いというか、あ～また言ってるな～って感じです（笑）
みんなで一緒に楽しめる一体感のあるライブにしたい
──HIMEHINA活動6年目の目標を教えてください。HIMEHINAとしての目標だけでなく、個人として、頑張りたいことなどもあれば、それも一緒にお願いします。
ヒメ ヒメたちは、音楽活動を精力的にやってきているんですけど、もっともっと作品のクオリティーを高くしていきたいなと思っているし、自分自身も、もっと歌とかダンスとか上手になりたいな、技術を磨いていきたいなって、いつも思っています。今までもStudio LaRa（HIMEHINAの活動を支える創作スタジオ）のみんなと、本当に全力で音楽活動に取り組んできたけど、もっともっと大勢の人、世界中の人にHIMEHINAの音楽を聴いてもらえるように、まだまだクオリティを追求して、どこまでも高みを目指していきたいです。6年目なんでね、「ロック」な心意気で行っちゃおうかな！
ヒナ ヒナも音楽活動を頑張りたいし、ライブとかみんなに会ったりできるイベントをもっともっとたくさんやりたいなって思っています。あとは、真面目な文章を書くときに、漢字を間違えないようにしたいです（笑）
──漢字をよく間違うのですか？
ヒナ そうなんですよ～。
ヒメ 最近は、百発百中に間違ってきてる（笑）。（スタッフの）みんなと一緒にでヒナの書いた文章で、間違い探しをしています。
ヒナ それ言われた（笑）
ヒメ でも、それも個性だよ！
──音楽活動を頑張りたいという思いは、お二人とも同じようですが、その中でも、VFesのように、リアル会場で行われるライブは、重要な存在ですか？
ヒメ めちゃめちゃ大事だよね。
ヒナ そうだよね。やっぱり、みんなで一緒に歌ったりできるし。
ヒメ 生の歓声とかも聴けるしね。私たちにとって、すごく大切な時間だと思ってます。
──では、間近に迫ったVFesでは、どんなステージ、どんなパフォーマンスを見せられたらと思っていますか？
ヒナ やっぱり、みんなには観たときに楽しんで欲しいから、ネタバレはしないんですけど。HIMEHINAらしく、歌も踊りもバッチリ仕上げちゃうので、今回も期待していて欲しいな。何よりも、みんなで一緒に楽しめる一体感のあるライブにしたいです。
ヒメ 今、唯一、言えるとしたら、めちゃめちゃ爆上げのセトリをご用意しております。
ヒナ うんうん。
ヒメ この日のために用意しているスペシャルセトリだから、絶対に楽しんでもらえると思うので、みんなでジャンプしてウオーって言いながら楽しんでもらえたらいいですね。
──HIMEHINAさんは、オリジナル曲も豊富ですが、スペシャルなセットリストは、すぐに決まったのですか？ それとも、けっこう悩みましたか？
ヒナ セトリは毎回悩むよね。聴いて欲しい曲もいっぱいあるし。「この曲で盛り上げたい！」とか、いろいろと思いながら決めるので。
ヒメ VFesさんのTwitterアカウントで、ヒメのプロフィール帳みたいな画像が上がっているんですけど、あの中にセトリのヒントを含ませているので、ぜひ見てください。
──では、最後にVFesを楽しみにている皆さんにメッセージをお願いします。
ヒメ 今年もVFesに呼んでもらえて、とても嬉しいです！ ありがとう、皆勤賞！ 次の日に腕が上がらなくなっちゃうくらい盛り上げるから、みんなも一緒に暴れようね。2023年のVFesも、みんなで最高の思い出を作ろう！
ヒナ 今年もVFesが来たぞー！ 最初から今まで、欠かさずに観てくれてる人っているのかな？ 今回が初めてのVFesだって人も、たくさんのVのみんなが集まった超豪華で超贅沢な時間をみんなで味わい尽くしちゃおう！ 楽しんだもん勝ちだ！
（Text by Daisuke Marumoto）
●VTuber Fes Japan 2023 Supported by Paidy 開催概要
・主催：ドワンゴ
・日程：2022年4月30日（日）
・会場：幕張メッセ ニコニコ超会議2023特設ステージ
・リアルチケット：https://vtuberfesjapan.jp/ticket/
・ニコニコ生放送配信URL：
Part1（前半パート）開場11:30 開演12:00
Part2（後半パート）開場11:30 開演12:00
※後半の開始時刻は13時40分時頃の予定。前後する可能性あり。
●関連リンク
・VTuber Fes Japan 2023（公式サイト）
・VTuber Fes Japan 2023（Twitter）
・ドワンゴチケット
・プレミアムネットチケット（Part1、2通し＋オフィシャルグッズ付。ドワンゴジェイピーストア）
・田中ヒメ（Twitter）
・鈴木ヒナ（Twitter）
・HIMEHINA Channel（YouTube）