開発中のゲームと花譜のMRコンテンツが楽しめる「KAMITSUBAKI STUDIOブース」レポ【TGS2023】

2023年9月21日（木）～24（日）まで、千葉県の幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2023」（TGS2023）。東京ゲームショウ初出展となるKAMITSUBAKI STUDIOのブース「KAMITSUBAKI GAMING ZONE collaboration with Gugenka」（Hall1 01-S02）では、現在開発中の最新ゲーム3種類の試遊と、TGS2023に向けて特別に製作された花譜（かふ）さんのMRコンテンツの視聴が可能。ここでは、筆者の主観を記した試遊＆視聴レポートを紹介していきます。

神椿市建設中。REGENERATE

ブースで試遊できる3本のゲームのうち2本は、KAMITSUBAKI STUDIOが2019年から展開しているオリジナルIPプロジェクト「神椿市建設中。」の作品。この「REGENERATE」は、「バーチャルシンガー達が紡ぐ､神椿的アドベンチャーゲーム」で、バーチャルアーティストグループ「V.W.P」のメンバーがヒロイン役を務めるテキストアドベンチャーです。プレーヤーは、とある教室で出会った少女「化歩」（演じるのは花譜さん）と、彼女の姉エリカに案内されながら、「壱番街」「弐番街」など神椿市の街を巡り、理芽さんの演じる「暗い目をした少女」や春猿火（はるさるひ）さんの演じる「元気な少女」たちと出会っていきます。

約25分ほどのプレーでは、まだまだ物語は最序盤で、この先の展開は想像もできませんが、スクリーンショットからも伝わるように、花譜さんを始めとする「V.W.P」メンバーの（美少女）アドベンチャーゲームのヒロイン適性は想像以上の高さ。出会ったばかりで仲良くなった化歩ちゃんとはもっと仲良くなりたいし、一瞬すれ違っただけの「謎めいた少女」のことも気になります。一人で10㎏以上もの肉を買って帰った「元気な少女」も、どのような形で再会できるのか……。短い時間の中でも、歌声だけではない「V.W.P」メンバーの魅力を感じさせるゲームでした。

椿市建設中。VIRTUAL REALITY

「神椿市建設中。」のもう一本の開発中タイトル「神椿市建設中。REGENERATE」は、「バーチャルシンガー達が紡ぐ､新感覚VRアドベンチャーゲーム－」。VRヘッドセット（Meta Quest Pro）での試遊ができました。主にプレーできたのはアクションパート。「謎めいた少女」こと「谷置狸眼」に導かれるうちに、右手が機械の武器に変わり遠距離攻撃ができるようになったプレイヤー。敵の攻撃を防ぐ魔法の力を持った狸眼と力を合わせ、巨大で凶悪な金魚のような敵と戦います。

アクションパートも、ストーリーが進むパートも、VR空間ならではの狸眼との距離感の近さが大きな魅力で、一緒に戦っている感覚も味わえます。このゲームでも、理芽（りめ）さんのゲームヒロイン属性の強さを感じました。他のヒロインたちが、登場するのかも気になるところです。

QuantanoID

試遊可能な3本目のゲームは、共同出展しているGugenkaが開発中の「QuantanoID」（クオンタノイド）。2024年発売予定のVRロボットバトルゲームで、プレーヤーは、10ｍ強のロボットに搭乗し、移動しながら敵を撃破していきます。特に印象的だったのは、コクピット目線で感じられる移動時のスピード感。画面に表示される操作説明を読んだときには複雑そうに感じましたが、左手のコントローラーで移動し、右手のコントローラーで視点操作やジャンプ、加速を行うオーソドックスなスタイルで、遊び始めるとすぐに快適な楽しさを感じられました。

先の2本とは異なる世界観のゲームですが、「V.W.P」メンバーのヰ世界情緒（いせかいじょうちょ）さんがテーマソングを担当しています。

花譜 MRアーカイヴ（追憶）

「花譜 MRアーカイヴ（追憶）」は、VRヘッドセット（Meta Quest Pro）を装着して体験するMRコンテンツ。2023年3月に発表された花譜さんのオリジナル曲「邂逅」のパフォーマンスを間近で観ることができます。邂逅を熱唱する花譜さんとの距離は、ライブハウスの最前列とステージくらいの近さ。花譜さんの歌声に込められた思いが、さらに濃くダイレクトに届いてくるような気がしてきます。このコンテンツもゲームのように販売されて、自宅で何度も視聴できたらいいのにと思いました。