高校eスポーツの祭典「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2024」(以下、「STAGE:0」)の全国大会グランドファイナルが、8月10日(土)~12(月)の3日間、六本木グランドタワー1Fの駅前広場で開催。「クラッシュ・ロワイヤル部門」「オーバーウォッチ2 部門」「フォートナイト(バトルロイヤル)部門」「フォートナイト(ゼロビルド)部門」「リーグ・オブ・レジェンド部門」「ヴァロラント部門」の全6部門で全国の頂点が決める熱戦が繰り広げられている。
大勢の人気タレントやインフルエンサーがゲストとして登場し大会を盛り上げる中、人気VTuberグループ「ホロライブ」とのコラボレーション企画も実施。百鬼あやめさん、常闇トワさん、獅白ぼたんさんが大会の中継配信をリスナーと一緒に観戦するウォッチパーティーを行い、会場では、来場特典として描き下ろしビジュアルを使用した限定ノベルティが無料配布された。
ここでは、大会2日目の11日(日)に開催された常闇トワさん、獅白ぼたんさんによる「ホロライブスペシャルトークイベント」の模様をレポートする。
ホロライバーと高校eスポーツ全国王者がトーク
「フォートナイト(バトルロイヤル)部門」の熱戦の合間に開催された「ホロライブスペシャルトークイベント」には、常闇さんと獅白さんだけではなく、熱戦の実況を担当するフリーアナウンサーでMCの平岩康佑さんと、ゲストのお笑いコンビ「東京ホテイソン」のショーゴさんとたけるさんも参加。まずは、平岩さんからの「最近、青春を感じたこと」という質問に4人が答える形でイベントがスタートした。
ホロライブメンバーの中では、外部のゲーム大会への出場機会も多い二人は、大会に向けたチームメイトとの練習中と回答。大会の本番よりも練習時間の方に、より青春を感じるそうだ。そして、東京ホテイソンの二人は、Mー1と回答。活躍する舞台はまったく異なるが、自分を磨き競い合う中に「青春」は詰まっているらしい。
そして、まさに今が青春真っ盛りの高校生eスポーツ選手たちもステージに登場。前日の「クラッシュ・ロワイヤル部門」で優勝した立命館宇治高校の4人と、「オーバーウォッチ2 部門」で優勝したN高の3人も加わってのトークが繰り広げられた。
「eスポーツ」という文化がまったく存在しなかった時代に学生生活を送った筆者にとっては、まったく縁も知識も無かった高校生eスポーツの世界。その未知の世界への関心は、常闇さんも同じだったようで、選手たちに「学校が終わった後、毎日、どんな生活をしているのか」と質問。立命館宇治のLiyh選手が「テニス部を引退する前は、授業の後に部活をして、その帰りに1時間くらい、友達とゲームを練習することが多かったです」と回答し、常闇さんが「運動もやってるんだ! すごい!」「1時間で優勝できたの?」と驚いていたときには、筆者もまったく同じことを考えていた。N高のSorasuke選手は、「(N高は)通信制の学校だから家にいるので、基本、起きているときは、ゲームしています」と回答。昼間は、一人でランクマッチなどを戦い、夜にチームでの練習をすることが多いそうだが、トータルの練習時間は、「多い時だと、1日に15~16時間」。この答えには、常闇さんだけでなく、獅白さんや東京ホテイソンの二人も驚愕していた。
現代の高校eスポーツの環境に驚く参加者たち
続いて獅白さんは、「私が高校生だった頃は、ゲームに力を入れている学校とかは無かったんですけど、立命館宇治高校さんと、N高さんは、ゲームをやることに寛容だったりするのですか?」と質問。立命館宇治のやすよ選手は、「学校にeスポーツ部があるわけではなくて、(ゲームを)勧めていたりするわけでもないんです。『クラロワ』というゲームが休み時間にもやりやすいゲームなので、みんなで楽しみながらやっていたら、上手くなっていたというところもあります」と、自然体でゲームを楽しんだ結果の全国制覇だと語った。N高のAmateru選手は、「学校の強化選手に選ばれると、日本のトッププロから指導を受けられたり、今回の大会だと、3日前から東京に来て(練習のために)専門学校を貸切にしてもらえたりということはあります。ただ、基本的に普段の練習は、選手個人でやっている感じです」と回答。高校eスポーツ界の強豪として知られるN高の、環境面での魅力を明かした。
その後のさまざまなテーマに関するトークの中でも、高校生eスポーツ界の現状や選手の日常などを知ることができた「ホロライブスペシャルトークイベント」。特に「STAGE:0」など学生eスポーツ大会での活躍を目指している学生や、そんな子供たちを応援している人々にとっては、勉強にも刺激にもなったはず。大会の模様は「STAGE:0」公式YouTubeチャンネルで無料配信されているのだが、「ホロライブスペシャルトークイベント」も、8月11日(日)のアーカイブで全編視聴できるので、興味のある人は、ぜひチェックして欲しい。
(取材・文:Daisuke Marumoto)