Holotech Studiosは1日、同社が提供しているアバター稼働ソフト「FaceRig」の後継版となる「Animaze」をSteamにて間もなくリリースすると発表した。現在、クローズドベータを募集中だ(応募フォーム)。
FaceRigは、PCやスマホのカメラでユーザーの表情を取得してアバターに反映してくれるツール。日本では「Live2Dモジュール」を組み込んでLive2Dと連携させる手法が2015年頃から注目を集め、主に2DのVTuberを動作させるために使われている(関連記事)。
Animazeでは、フェイストラッキング、アニメーション、グラフィックなどFaceRigのコア技術を大幅に改善し、追加モジュールの導入なしに標準でLive2Dが動作する。Live2Dや3Dモデルを使ってアバターを作成するPC用ソフトウェア「Animaze Editor」のほか、スマートフォンでアバター動画を作成してメッセージやSNSで共有できる「Animazeモバイルアプリ」を用意。モバイルアプリはiOS版のみで、Androidは近日リリースとなっている。
価格は無料からだが、定額課金のオプションでプレミアム機能を提供する。TwitchやBilibiliなどのプラットフォームでパートナーや認証されており、多数の視聴者を持つ個人クリエイターが使う場合、「Animaze VIPサブスクリプション」が必要だ。法人クリエイターや事業目的で使う場合、法人向けライセンスが必要になる。なお既存のFaceRigユーザーには、Animazeのサブスクリプションの割引とAnimaze用アイテム2種が提供される。
現在のFaceRigアバターはAnimazeと互換性がない。Animazeで利用するためには、Live2Dや3Dソフトでモデルを修正して、Animaze Editorに取り込む必要がある。Live2Dのアップデート手順はこちら、3Dアバターはこちら。
今後、FaceRigは手持ちのアバターで引き続き利用可能だが、Animazeがリリースされたのちにすべてのバージョンの販売が中止となり、機能追加やバグ修正は行われなくなる。
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