東京タワーの下で国内初展開のVRシューティングを楽しむ! 1/24から期間限定オープンの「VR BASE TOKYO」レポート

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「VR BASE TOKYO」では、国内初展開の「INFINITY WARS」などが楽しめる

1月24日(金)~4月7日(月)東京タワーの下にあるフットタウン1階タワーホールA「VR BASE TOKYO」が期間限定でオープン。株式会社ダイナモアミューズメントと、株式会社TOKYO TOWERが共催するVRアトラクション施設で、国内初展開となる最大8対8のフリーローム型VRシューティング「INFINITY WARS」など4つのVRコンテンツが楽しめる。PANORAでは、グランドオープン前に開催された内覧会で、各コンテンツを試遊。その所感をレポートしていく。


迷路の中で8対8のサバイバルマッチ

「VR BASE TOKYO」に入るとすぐに設置されているのが、各コンテンツの体験に必要なチケットを購入する券売機。「INFINITY WARS」10分券が2000円で、「VAR BOX」遊び放題パスが3000円「ウルトラ逆バンジー」「コスモバルーン」の体験に必要な「VRアトラクション1回券」は1000円となっている。「VR BASE TOKYO」の全コンテンツが1日遊び放題になる5000円の「遊び放題パス」は人数限定で、販売されていない場合もあるそうだ。

券売機は現金のみ利用可能

「VR BASE TOKYO」のメインコンテンツ「INFINITY WARS」は、同じフィールドの中で複数のプレーヤーが自由に動きながら遊べる「フリーローム型VR」。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着してガンコントローラーを持ち、迷路状になったフィールドの中で、二つの陣営(赤チームと青チーム)に分かれて対戦するシューティングゲームだ。

「INFINITY WARS」で敵の攻撃を受けてHPが半減している筆者

まずは、スマホでQRコードを読み取り、Googleアカウント、Apple ID、Facebookアカウントのいずれかと連携してゲーム用のアカウントを作成。アカウントには、スコアなどのプレー履歴が保存されていく。デフォルトでは、連携したアカウントの表示名がプレイヤーネームとしてゲーム中も表示されるが、任意の名前に変更も可能。筆者は、Googleアカウントを利用したが、事前に「VR BASE TOKYO」の公式サイトにあるリンクからメールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作ることもできる。

スタッフからの説明を受けている時、すでに別メディアの記者が2人、フィールドでプレーしていたのだが、フィールドの入口に設置されたモニターでは、5対5で戦闘中。プレーヤーが足りないときは、CPUが加わって5対5となるように設定されており、参加プレーヤーが11人以上になると6対6となり、最大で8対8の試合ができるのだ。1ラウンドは3分で、販売されているチケットは10分券なので、3ラウンド遊ぶことができる。

「INFINITY WARS」プレー中のイメージ写真

HMDを装着して両手でガンコントローラーを握り、フィールドの中に入ると、そこは壁に囲まれた迷路のような施設。どうやら、青チームに割り当てられたようで、地面には青色の動線が表示されており、辿っていくと青チームのスタートエリアに到着した。ゲームの操作自体は非常にシンプルで、フィールド内を自由に歩き、敵を見つけたら、照準を合わせて引き金を引くだけ。弾薬のリロード(補充)も銃口を下げるだけだ。時折、フィールド上のどこかにランダムで現れるアイテムボックスを取れば、武器の強化もできる。HPがゼロになると、リスポーンエリアまでの動線が表示。トボトボと歩いて帰ると、すぐに復活してプレーを再開できる。

「INFINITY WARS」で使用するHMDとガンコントローラー


自分の体をリーンしながら敵を攻撃

最初は、敵味方の区別が分からず、すぐにHPがゼロになったのだが、キャラの頭上に表示されるHPバーの色で分かることに気づいてからは、一気にゲームのコツもつかめてきた。曲がり角に隠れて、少しだけ顔を出すリーンをしながら射撃をしたり、敵の死角に回り込んで一方的に攻撃したりすることでキル数も増加。

敵の背後に回り込み狙っている筆者

頭部を狙うヘッドショットはダメージが大きいと説明を受けていたのだが、すっかり忘れていたが、ゲームに慣れてきた3ラウンド目には、MVPを獲得。一緒にプレーしていたプレーヤーは3人だけだったのだが、それでも「MVP」のポップアップが表示された時は嬉しかった。

MVP獲得記念の自己満スクリーンショット

プレーに熱中するあまり、何度か「身体(or銃)がVR空間の壁に埋まっています。立ち位置を確認してください」というアラートが表示。壁を無視して移動するチート行為を防ぐため、壁に埋まるとHPが少量ずつ減っていく仕様にもなっているそうだ。

10分のプレー時間が終わると、コンティニューの意思を確認するポップアップが表示。10分があっと言う間で、ゲームにも慣れてきたところだったので少し迷ったが、他のコンテンツの取材もあるので渋々ながら「NO」を選択。HMDを外してフィールドから退場した。コンティニューした場合の料金は、お得で5分500円。ゲームを終えてフィールド退場後に支払う形式になっている。

壁や床などのディテールも細かく作り込まれている

フリーローム型VRのシューティングゲームは初体験だったこともあるが、自分がFPSゲームのキャラクターになったような感覚は新鮮。FPSが好きな人にとっては夢のような体験のはずだし、筆者のように苦手な人でも簡単に楽しめる。自分の足で歩き、ガンコントローラーでエイムを合わせるのは、キーボードとマウスで操作するよりも100倍簡単だ。フィールドの壁や床は、リベットなどのモールドや汚れといった質感表現も細かく、HMDを外した瞬間、少し戸惑うくらいにプレー中の没入感は高かった。知人友人をかき集めて、連携しながら8対8の対戦もしてみたい。


リアルな銃を連射して恐竜やゾンビを撃退

フィールドを自由に歩き回る「INFINITY WARS」に対して、「VAR BOX」は、筐体の前で立ったままプレーするVRシューティングゲーム。アトラクション型「JURASSIC:NEW ERA」「BLOCKADE」と、eSports特化型「OVER KILL」「DOUBLE TAP」という4種類のゲームを楽しめるのだが、内覧会では、アトラクション型の2タイトルを体験した。

「VR BASE TOKYO」には、10台の「VAR BOX」筐体が並ぶ

HMDとガンコントローラーで遊ぶのは、「INFINITY WARS」と同じだが、実銃を元に設計されたというガンコントローラーはずっしりと重い。しかも、ゲームが始まって引き金を引くと、しっかりとした反動が手に伝わってくる。

「VAR BOX」のガンコントローラー

「JURASSIC:NEW ERA」と「BLOCKADE」は、どちらも4人までの協力プレーが可能なゲーム。「JURASSIC:NEW ERA」は、追いかけてくる恐竜から脱出用のトラックを守り切るのが目的で、「BLOCKADE」は、迫り来るゾンビの襲撃を凌ぎきったらミッション成功だ。次々と迫り来る恐竜やゾンビの描写は非常に緻密。どちらも本物を見たことはないが、VR空間での存在感は非常にリアルで、公式サイトに「ホラーゲーム」と書かれていることも納得。さまざまな場所から登場するターゲットを次々に処理していく爽快感が癖になるゲームだ。

「BLOCKADE」のプレー画面


超高度の世界も楽しめるVRアトラクション

「COSMO BALLOON」は、気球に吊されたゴンドラに乗って世界の絶景を旅するVRアトラクション。最大8人まで同時に体験できる「フリーローム型VR」で、プレーエリアに入ってHMDを装着すると、自身も周りの同行者もてるてる坊主のような可愛いアバターとして表示。ゴンドラの中は、自由に移動でき、好きな場所から眼下の絶景を堪能できる。家族、友人、恋人など親しい誰かと一緒に乗ると、より一層楽しめるだろう。

「COSMO BALLOON」を体験中のイメージ画像。8分の旅の間には、もっと高い位置からの風景も楽しめる

ゴンドラの周囲を囲んだバーは、リアルのフィールドを囲む柵と正確に位置が同期。気球の高度が上がり、身を乗り出して下を覗こうとした時、無意識に柵をつかんだら、違和感なく握った感触があり驚いてしまった。また、上空に上がると、設置されたファンから風が送られるのだが、眼下に広がる美しい光景に嗅覚も騙されたのか、空気が少し美味しくなった気もする。映像や写真で見て知ってはいるが、こんな高さから見下ろしたことはない絶景が次々と現れ、思わず童心に帰ってしまう約8分の空の旅だった。

「COSMO BALLOON」のコーナー。奥に並ぶファンから風が送られる

「ウルトラ逆バンジー」は、ビル街に設置された特別なバンジー台で、地上からはるか上空へと飛ばされる絶叫系VRアトラクション。HMDで見るVR空間の360度映像と、映像に合わせて揺れ動く劇場用MX4Dシートのさまざまな演出により、成層圏を突き抜けるほどの浮上など、現実の絶叫マシンでは絶対に実現できない体験ができる。実は筆者は、幼児向けのジェットコースターでさえ大の苦手。特に落下移動が苦手で、そのタイプの絶叫系アトラクションに乗ったことはほとんど無いのだが、今回、取材のために渋々体験することになった。

「ウルトラ逆バンジー」は、4人まで同時に楽しめる

今回、気づいたVRの利点だが、どんなに怖く、冷や汗が出るようなシチュエーションでも目を閉じてしまえば無敵。筆者は、落下の感覚に弱い反面、上昇や横方向の高速移動は大好きのため、怖いシチュエーションでは目を閉じて、楽しめるところだけ楽しむという現実世界の絶叫系アトラクションでは不可能な楽しみ方ができた。少しネタバレだが、某クモのアメリカンヒーローや某巨人狩り部隊のような爽快感のある場面は特に楽しい。人生で初めて、怖さ以上に楽しさを感じた絶叫系アトラクションだった。

「ウルトラ逆バンジー」体験中のイメージ画像

VR技術が作り出すさまざまな楽しさを簡単に体験できる「VR BASE TOKYO」。FPSゲームが好きな人には、「INFINITY WARS」や「VAR BOX」が、観光やデートで訪れた人には、「COSMO BALLOON」が特にオススメ。「ウルトラ逆バンジー」は、絶叫系が大好きな人はもちろん、筆者と同じく苦手な人にこそ試して欲しくなるアトラクションだった。東京タワーの下という好立地もあり、東京の新たな人気スポットになる可能性も感じる施設だが、開催期間は4月7日(月)まで。気になる人は、早めに訪れて欲しい。


●開催概要
・施設:VR BASE TOKYO
・期間:2025年1月24日(金)~4月7日(月)
・時間:11:00〜21:00 ※状況により変更
・休館日:2月17日(月) ~ 2月21日(金)
・場所:東京タワー フットタウン 1F タワーホールA
(東京都港区芝公園4丁目2−8 東京タワーフットタウン1階)
・料金:フリー入場 / チケット制(各アトラクション)
・共催:株式会社ダイナモアミューズメント / 株式会社TOKYO TOWER

(TEXT by Daisuke Marumoto


●関連リンク
VR BASE TOKYO(公式サイト)