Vシンガーがなんと「春から研修医」に BΣretta Crossrain、歯科医師国家試験に合格

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個人で活動するVシンガーのBΣretta Crossrain(ベレッタ・クロスレイン)さんは15日、「いつも応援してくださる皆様へ、」と題したYouTube Liveを実施。2月1、2日に行われた第118回歯科医師国家試験に合格したことを明らかにした。今春から、「研修先に理解いただいた」上で、研修医との兼業VTuberになるという。

タイトルが不穏だったため配信前は不安に包まれていたコメント欄だったが、スタート後に歯を治療するパートが挟まり、国家試験の合格を発表すると一気に「おめでとうございます」の言葉で包まれていた。

ベレッタさんは歯学部在学中の2019年にVTuberとしてデビュー。雑談やゲーム実況、歌などの配信に加えて、2021年より4枚のアルバム、5枚のシングルをリリースするなど特に音楽ジャンルで力を入れて活動を続けてきた。

今回の配信によれば、「202x年」に国家試験を受けないまま6年で大学を卒業。実家に暮らしながら専業VTuberになったが、活動を得た資金をオリジナル曲のリリースにつぎ込みがちで資金面が心許なかったとのこと。加えて、大学自体は学業とVシンガーに加えて、週4で塾講師、仮歌の歌手として月20本収録するほど多忙だったが、「そっちのほうが活動がやりやすかった」と兼業の方がモチベーションが上がることに気づいたという。

そうした背景から昨年、リスナーには公表せずに活動を休止して受験したが、お休み中に「『ウマ娘』にハマってしまったため3点足らずに落ちてしまった」と冗談を交えながら話した。

なお、第118回の歯科医師国家試験は、3039人が受験して2136人が試験を通過した。合格率は70.3%だが、新卒が84.0%、既卒が44.9%とハードルの高い方でハードルを乗り越えた。

配信では、「好きな趣味として音楽に向き合っていきたい」「声が枯れて『これはベレッタ・クロスレインじゃないな』ってなるまではどんな形でも活動を続けていきたい」と意気込みを語っていた。さらに、「事務所はいりたいー! 活動5年目だけど自分やれます」とサポート体制も求めていた。

ベレッタさんは弊誌の取材に対し、「fanboxやメンバーシップ等では受験のことを公言していたのですが、リスナーのみなさまが受験のお守りを買ってきてくださったり、学問の神様がいる神社に参拝に行ってくださった様子をXにあげてくださってるのがとても励みになりました!」とコメントしてくれた。

医療系をうたうVTuberは存在するものの、既存の活動を続けてきたVTuberが実は医師の道も歩んでいたと明らかになるのはレアケースだ。将来、なぜかやたら声が美しい歯科医に出くわす患者も出てきそうだ。

 
 
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