
2025年7月1日(火)、「アイドルマスター」シリーズを手掛けるPROJECT IM@Sによるアイドルプロジェクト「PROJECT IM@S vα-liv」(以下、ヴイアライヴ)のライバーアイドル、灯里愛夏(ともりまなか)さんの誕生日を祝うライブイベント「灯里愛夏 BIRTHDAY ONLINE LIVE 2025」が配信された。


先日、2ndライブなどが2026年2月に開催されることが発表され、注目を集めているヴイアライヴの灯里さん。
彼女はどこでステージに憧れ、アイドルという存在に出会い、仲間と切磋琢磨し、プロデューサー(彼女の活動を楽しみ盛り上げるファンのこと)に支えられ、そして今後はどのようなアイドルを目指し羽ばたいていくのか……。灯里愛夏の過去・現在・未来がギュッと詰まった本イベントの様子をレポートする。
まずは、本日の主役である灯里さん自らによる開演の挨拶。「まな王子」とも呼ばれる低音で「これから始まるのは、灯里愛夏によるミュージカルショー」と、バースデーライブを名乗っているはずなのにただでは終わらせないという雰囲気を出してきた。
オープニング映像の後に画面に現れたのは「第1章 バレエとの出会い、始まり」との文字。

灯里さんは3歳の時に従姉のトゥシューズに憧れ、バレエを始めたことが彼女自身のナレーションにより語られる。自分の気持ちを表現するのが苦手だった彼女も、幕が開き、シューズを履けば、お姫様にも王子様にもなれ、自分も表現できたという。


そんな、灯里愛夏の表現者としての原点が語られた後、スモークが焚かれたステージに登場した彼女が披露したのは、「虹の王国の物語~エトワールを目指して~」。
バレリーナを目指す女の子と彼女を導く王子様の二役を演じ分けながら歌うこの楽曲は灯里さんの経験が下敷きになって作られたものだが、今回のバースデーミュージカルショーのオープニングナンバーとしてはまさにうってつけである。



プロのバレリーナを目指して練習漬けだった灯里さんだが、故障によりその夢が閉ざされてしまう。そこで出会ったのが、以前から彼女が憧れの対象と公言しているアイドル、ユニット「ピンクチェックスクール」の五十嵐響子さん。ステージで輝くアイドル・五十嵐さんを見て、灯里さんは「ステージの上でならば、私はもう一度自分を好きになれる」と気付く。

さらに、ボランティアで子供たちに歌を披露したことが最後の一押しになり、アイドルを目指すこととなる。
ここで灯里さんが披露したのは、五十嵐さんのソロ楽曲「恋のHamburg♪」。

お料理勉強中の灯里さんが歌う「お料理得意なんです!」という歌詞に、プロデューサーからツッコミが入るのもご愛敬。

次のパートでは、本公演のゲストであるヴイアライヴでの仲間、上水流宇宙さんとレトラさんが本人役として舞台に登場し、灯里さんが2人と出会った頃の様子が再現された。芸能活動経験のある2人に圧倒される灯里さんだが、アイドルを目指す熱意は負けていない。そして夢を諦められない理由も3人ともある。


灯里さんが上水流さん・レトラさんと共に歌ったのは、3人のアイドルとしての先輩である「765 MILLION ALLSTARS」の楽曲、「夢にかけるRainbow」。「主役はただ一人」と強いフレーズを織り込みながらスターダムを目指す姿は、この3人にも通じるだろう。

本楽曲の振りには、最初は別の方向を向いていた3人が……

歌の終盤では同じ方向を目指すようになった、という意味が込められているそうだ。
2023年4月、アイドル候補生として世に出た3人は、デビューをかけた1年後の公開オーディションに向けて活動を始め、そして2024年に3人ともアイドルデビューを勝ち取ることができた。
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ライブパートはいったん休憩。ゲストの上水流さんとレトラさんも残り、バラエティーコーナーへ。


今では、スクショタイムのポーズや、トークの合間の謎ダンスもピッタリ揃える3人
上水流さんとレトラさん仕切りによる「誕生日プレゼントボックス 5ぶんの1」コーナーででは、灯里さんが5つの箱の中から1つある当たりの箱を当てると、誕生日プレゼントとして好物のアイス1万円分のチケットがもらえるというもの。

3つのミッションをクリアすると1つずつハズレの箱が減らせるというルールのもと、「ワンワンとしゃべりながら行うジェスチャーゲーム」「灯里さんの出身県である福岡の難読地名クイズ」「腹筋チャレンジ」に挑戦。時に速攻で成功、時に箸にも棒にも掛からず、時にお情けでクリアとミッションを進め、残り箱は3つに。



ここで仲間の優しさにより無事成功の箱を空け、プレゼントをもらって喜びの舞いを踊ることになった。

ゲストの2人が退場すると、ライブも後編へ。
手紙をもって登場した灯里さんは、デビューを勝ち取った成果でもあるアイドル衣装を見せながら、何度転んでも立ち上がることができたのはプロデューサーさんがいたからと述べる。

「私を見つけてくれて、私と出会ってくれて、ありがとう」と感謝の後、「プロデューサーさんが大好きです」と告げて披露したのは、その名の通り「ラブレター」。五十嵐さんが所属する3人ユニット「ピンクチェックスクール」の楽曲を、笑顔全開で飛び跳ねながら歌ってくれた。


アイドルデビューして、好きなことを好きと言っていい、そのままの姿でいいと自信を持つことができたという灯里さん。幼少期は周囲の目を気にしてかわいいものが大好きであると言えなかった彼女が、プロデューサーに「かわいい愛夏が大好き」と言われることで、「世界で一番『かわちいアイドル』は、プロデューサーさんが『かわいい』って言ってくれる。私、灯里愛夏です!!!」と宣言。そして、灯里さんの2ndソロ曲、「あっちこっちプリンセス」を披露。「まなカワイイ」と連呼する姿に、プロデューサーもコールで応えるのであった。


「かわちい」アイドルを目指していた……はずだが、各種活動により「ヴイアライヴのおもしろ枠」とも呼ばれてしまう灯里さん。そんな彼女に呼応するような、時に筋トレを見せつけ時にイヤモニを貫通するコールをするプロデューサーさんに調教してしまったと反省しつつ、そんなプロデューサーさんのおかげでアイドルという夢で笑顔になれた彼女は、今度は世界中の人を全直で笑顔にして見せると誓い、バラエティに富んだ彼女のソロ1曲目である「ともすれば、(中略)アイドル」を歌いきるのであった。




恒例の爆発オチ。
私が私で居られるアイドル、そんなアイドルになれるステージの「幕が上がる瞬間」が好きだという灯里さん。ステージの上でみんなを灯すアイドルになるべく、チャンネル登録者数「100万」という想いをのせて羽ばたくべく、「Flyers!!!」(オリジナル:765 MILLION ALLSTARS)を披露した。



歌の途中では灯里さんオリジナルの、羽ばたくようなバレエの振りも。
「Flyers!!!」の歌唱中に感無量になり涙が出てしまったという灯夏さん。そんな彼女のバースデーライブ最後の曲は、今回初披露となる「背伸びかもしれない」だけど「私だけのかわちい」4thシングル曲、「Berry Berry Lady」。女性のキュートな憧れを歌う(飛び道具ではない)王道のアイドルで見る者聞く者をトリコにした。



最後は「愛夏のこと、かわちいとこ、いっぱい見ててね」と告げて今回のライブの幕は閉じた。

なお、今回のライブの冒頭3曲までは灯里愛夏公式YouTubeチャンネルで無料配信されている。全編は2025年7月31日(木)23:59までアーカイブ視聴可能(チケット購入は同日18時まで)。
THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
(TEXT by tabata hideki)
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