いよいよ5/2本日から初個人配信! アイマスライバーアイドル「PROJECT vα-liv」のチュートリアルを振り返る 

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「PROJECT IM@S vα-liv発表会」より。右から、アイドル候補生のレトラ(サラ レトラ オリヴェイラ ウタガワ)さん、上水流 宇宙(かみずる こすも)さん、灯里 愛夏(ともり まなか)さん、「PROJECT vα-liv」のプロデューサー・勝股春樹氏、司会の狭間和歌子氏

4月14日にプロジェクトの発表会が開催され、ライバーアイドル候補生3名が紹介された「アイドルマスター」(アイマス)の新プロジェクト、「PROJECT IM@S vα-liv」(プロジェクト アイマス ヴイアライヴ)。

「アイマスがライバーを始めるの!?」とネットで知って驚きつつも展開を追えていない方もいるはず。4月は本格展開が始まる前のチュートリアル期間ということでショート動画中心だったが、歌ってみた動画や、街頭インタビューなどの体当たり企画でアイドル候補生である彼女たちの素が徐々に見えてきた。そして本日の5月2日21時より個別の配信番組が開始になる。

本記事では、記者発表会やその後の囲み取材、これまでの動画を踏まえ、プロジェクトやアイドル候補生の様子をまとめた。


「アイドルマスター」と「PROJECT vα-liv」とは

「アイドルマスター」とは、プレイヤーが「プロデューサー」になりアイドルを育成していくゲームをベースに、楽曲展開やアニメ、声優のライブなどを行っているタイトルである。最近ではそれらの活動だけにとどまらず、作中アイドル自身がXRやモーションキャプチャを活かしイベントや配信番組に出演したり、アイドルが実際の企業・団体とのお仕事を行ったりと、アイドルのタレントとしての活動の幅を広げる「“MR”-MORE RE@LITY(モア リアリティ)-プロジェクト(MRプロジェクト)」も進行している(関連記事)。

「PROJECT vα-liv」もMRプロジェクトの一貫であり、今回新たに登場する崖っぷちアイドル候補生が配信者(ライバー)になり、配信活動を通してアイドルに必要なスキルを磨き、トップアイドルを目指すというプロジェクトである。

本プロジェクトは視聴者参加型の公開オーディションという形をとっており、視聴者もいわゆる「プロデューサー」のひとりとして、公式サイトにある投票や支援などができるシステムを通じてアイドル候補生をアイドルデビューに導くという、新たなアイドルプロデュース体験を提供するとのことだ。

さまざまな特別講師が月初に登場し、毎月ごとのテーマが発表される。配信を通じてレッスンや企画に取り組む。月末の成果発表番組では、「プロデューサー」と講師の評価により「マンスリークイーン」が決まるという

なお、2024年2月には最終審査があり、結果によってはアイドル候補生全員がアイドルデビューすることも、あるいはデビューに至らない候補生がでる可能性もあるそうだ。

プロジェクト自体も視聴者=”プロデューサー”による評価の対象であり、終了してしまう可能性もあるという


アイドルデビューを目指す、“PROJECT vα-liv”の3人の候補生

今回プロジェクトに参加するアイドル候補生は、灯里 愛夏(ともり まなか)さん(写真中央)、上水流 宇宙(かみずる こすも)さん(写真左)、レトラ(サラ レトラ オリヴェイラ ウタガワ)さん(写真右)の3名。

候補生3名のキャラクターデザインを担当した森倉円(もりくらえん)氏によるアーティスト写真。三者三様のポーズをとる動きのある写真だが、ひとりだけ楽していると言われてしまうレトラさん(右)

赤色担当の灯里愛夏さんは、「やっぴー」(やったるぜ、ハッピーの略)という挨拶が印象的なアイドル候補生だ。

「小さい時の夢は炊飯器に入りたかった」と語り、「目を離したらダメだ、ハムスターみたい」(宇宙さん)「綿菓子みたい、フワフワしている」(レトラさん)と他の候補生からもほっとけない、守ってあげたくなるという印象を持たれているようである。

アイドルを目指すきっかけとして、ボランティアで小さい子供たちと触れ合った際に、「自分がすることで笑顔になってくれたりするのがすごくうれしくて」と現体験を語っており、「私でもなにか人を笑顔にできる力があるのかな、もしあるんだったらたくさんの人と私も一緒に笑顔になりたい」という芯のある目標を立てている。

発表会後の囲み取材にて。初対面後そのほっとけなさに、さっそくレトラさんに「ひとりで帰れる?送っていこうか?」と言われたという愛夏さん。「大丈夫ですよ、東京のイケイケシティガール」と言い張るも(福岡県出身)、案の定「そういうとこよー」と突っ込まれる。ともあれ、候補生同士の仲はよさそうだ

YouTube(灯里愛夏)
Twitter(灯里愛夏)


青担当の上水流宇宙さんは、レトラさんからも、街行く人からも「クールビューティー」という第一印象を持たれている人物。挨拶の仕方でも落ち着いた雰囲気を感じられます。愛夏さんと同じ16歳ですが、既に10年ほど芸能活動を続けているとのこと。

アイドルを目指したきっかけが「魔法少女に憧れた」と言い、自己紹介動画で「カワイイ二次元の女の子が大好きです」と発言。さらに憧れのアイドルについて、ショート動画にも関わらずオタク特有の早口で長時間語ったりもしていた。「一人が好きだって思われがちでなかなか誘われないけど、私だって女の子と一緒にカフェに行ったりおしゃピクしたりして遊びたい!」という叫びもあったりと、かわいく、また熱い一面もあるようだ。

1分間のショート動画なのに憧れのアイドルとして「765プロのみなさん」を挙げ、そのよさを延々と語ったら編集されてしまった宇宙さん。「集まった時によりパワーアップする輝きが私の憧れているアイドルの姿」とのこと。あと、ノーカット版ください…!

YouTube(上水流宇宙
Twitter(上水流宇宙)

その宇宙さんが「陽キャだと警戒していたけれど話してみたらすごくいい方」という印象を持っていたのが、黄色担当のレトラさん。現在専門学校に通うレトラさんは、音楽を続けるか就職するか迷っているところで今回のプロジェクトに参加するチャンスをもらったといい、歌を全国民に届けて、心を通わせたいなという目標をもっていると語っていた。

一方で、自己紹介動画で、趣味として「犬にしっぽビンタされながら歌う」ことを挙げ、何かモノマネを聞かれ「発情期のネコのマネ」をやってみせるなど、3人の中では配信慣れしている様子だ。今後の配信では、腹筋チャレンジなど体を張る系の企画もやってみたいとの抱負も述べていた。

各アイドル候補生のTwitterは5月1日に爆誕。礼儀正しい文面の宇宙さん、写真加工が特徴的な愛夏さん、ラフに話しかけてくれるレトラさんと、早速それぞれの色がでている。まだ候補生であるレトラさんは、ゴールデンウィーク中はバイトでも忙しいと報告。5月4日は彼女の初配信の日だぞ!

YouTube(レトラ)
Twitter(レトラ)

3人が揃っての初の「歌ってみた」動画では、ゲーム「アイドルマスター ディアリースターズ」での楽曲「”HELLO!!”」を披露。3人それぞれの歌声を聞く事ができる。

「”HELLO!!”」は新しいステージへの挨拶にぴったりの楽曲。
「ディアリースターズ」は2009年発売のタイトルで、豆タンクのように元気に突撃する女の子、理由あって女の子アイドルをやることになった男の子、ネットアイドルとして活動していた女の子が登場する作品

さまざまな「現実」への挑戦を予感させる、4月の活動

「アイドル候補生が推しアイドルを語ってみた」というショート動画や、発表会後の囲み取材での「尊敬する先輩は」という質問において、五十嵐響子さん、夢見りあむさん、765プロアンティーカといった、アイドルマスターに登場するアイドルやグループの名前が並んだ。

そんな中、レトラさんはバーチャルシンガーのYuNiさんの名前を挙げた。これは、彼女たちの立ち位置がアイドルマスターの世界だけで閉じた存在ではなく、いろんな現実と繋がっていくことをプロジェクト発表会で示したという点で衝撃的な出来事である。

さらに、崖っぷちアイドルということで3時間の移動(レトラさん談)で崖に行き、心境を叫んで来たり……

市場調査ということで「第一印象で誰が好き?」と街頭インタビュー&売り込みに出かけたり……

と、本格始動前から地道に足で稼ぐ活動をしていて、こちらでも配信だけでなくいろんな現実で活動するプロジェクトの意思が見える。


そんな彼女たちの街頭インタビューのアシスタントをしていたのが、「PROJECT vα-liv」のプロデューサーである、勝股春樹氏。

勝股氏は、(声優さんではなく)アイドルマスターのアイドルがそのまま出演するMRライブ「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆」や配信番組「『THE IDOLM@STER 765プロダクション所属星井美希特別生配信』in SHOWROOM」などを担当した経歴を持つ。これらのイベントや番組では、アイドルの声や動きを担当するキャスト・スタッフの力と客席にいる「プロデューサー」の交流により、ゲームのシナリオとはまた違った、その時だけの物語が繰り広げられた(関連記事)。

そこで、「その時の経験も踏まえ、勝股さんやチームの皆様がvα-livでも引き継いでいきたい『アイマスらしさ』『ライブだからこそのよさ』がございましたら、教えてください」とメールにてインタビューしたところ、「世界観を広げ、アイマスの良さを広げる役割を担う身として、ライブで培った、臨場感のある、一期一会のストーリーで”肯定の物語”を紡ぎ、”らしさ”の解釈をさらに広げていければと思っております」との回答があった。

アイドルマスターという既存の作品のプロジェクトでありながら、その作品らしさを活かした上で拡張に挑戦するという今回の「PROJECT vα-liv」。候補生をどのように支援するかだけでなく、そもそもどの世界線で見ていいのかという揺らぎも含めて、今後の展開が楽しみだ。

公式vα-liv公式サイトより、5/2時点での今後のスケジュール

THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.

(TEXT by 田端秀輝

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