
ホビージャパンがVRChat向け衣装ブランド「TOYCLO」を発表。その発表第一弾として、アバター用衣装「ポップアップストリーマー」を7月29日より発売する。対応アバターはマヌカ、しなの、ミルティナ、マリシア、Lupwing、龍のヨルちゃん、むんき、ラシューシャの全8アバター。プロデュース・デザインはにじさんじ等VTuberのMVイラストを手掛けるイラストレーターのZINZ、モデリングはむんき、くろなつ等の人気アバターを制作している3Dモデラーのせうが担当。
これまでもクリエイターの活動を応援するという企業理念のもと、ホビー文化×VRChatカルチャーを広めるワールド発表や、アバター販売などを手掛けてきたホビージャパン(関連記事)。


今回は、イラストレーターのZINZ、3Dモデラーのせうを迎えて立ち上げたアバター用衣装の新ブランド「TOYCLO」を発表。「着るだけじゃなくて遊べるアバター衣装を」という着想から生まれたTOYCLOは、VRChatが、お気に入りのアバターを用いてのコミュニケーションや、そこで生まれるコミュニティを愛する人々が楽しむ場である事を考えると、場のカルチャーやクリエイターを応援してきたホビージャパンならではのブランドだと感じた。


発表会ではVRChatで活躍するファッションモデルのKawasaki Silviaによるデモンストレーションが行われた。すでに改変をし、ケモノ系アバター向けに作られた背部の尻尾穴を活用した着こなしをしていた。
尻尾用の穴はシェイプキーによって大きさを変えられるとのことで、もふもふ系の大きな尻尾から、するんとした尻尾まで対応しているとの事。ケモノ系アバターを愛用するユーザーが多いVRChatならではの、さすがの作りこみだ。


特徴的なのが、写真撮影用に用意された多彩なギミック。スクーターとゲーミングデスクがギミックとして搭載されているので、どこでも出し入れ自由。


また、専用のカメラフレームもアバターギミックとして搭載されている。カメラフレームギミックをオンにすることで、通常のカメラで撮るだけでフレーム付きで撮影できる。
アバター衣装にこれだけの機能があるのはなかなか珍しい。


プロデュース・デザインを担当したZINZによると、「誰が着ても、どんな場面でもかわいく着れるように」というところを前提としているため、今回対応の8アバターそれぞれの世界観に合うように少しずつ調整しているのがこだわりのポイントだという。


モデリングを担当したせうの注目ポイントは皺や靴底といったニッチな部分のディテール。モデリングをする方であればピンと来るかもしれないが、皺の表現をクロスシュミレーションとスカルプト、二つのワークフローを使い分けて表現しているという。

靴底のデザインもかなりのこだわり。衣装は全体的にはポリゴン数を抑えめに作っているとの事だが、こうした部分にはしっかりポリゴンを割いて作り込んでいる。見えない部分がおしゃれなのは、VRでも、現実でもつい嬉しくなるポイントだ。


個人的な感激ポイントは、タグや靴底のオーロラに光るマテリアル。モデリング担当のせうによると、ホログラムのように、見る角度によって少しずつ風合いが変化するテクスチャー感を表現するため、ノーマルマップとマットキャップを組み合わせたという。細部まで美しい衣装だと思った。
販売の前に試着会も開催される。実際に搭載ギミックで遊んだり、衣装の細かい点を確認するいい機会だ。TOYCLOのグループインスタンスより参加できるとのことなので、興味がある方は事前にグループに入っておくとよいだろう。
●【3D衣装】ポップアップストリーマー【8アバター対応】
・価格:単品/2200円、フルセット/4400円
・販売:https://booth.pm/ja/items/7059795
*8月5日(火)18:00までセール予定・単品/1600円、フルセット/3200円にて販売
(TEXT by ササニシキ)
●関連リンク
・ホビージャパン公式サイト
・TOYCLO Xアカウント
