2026年1月にデビュー3周年を迎える「にじさんじ」の同期7人組「Idios」が11月7日(金)と8日(日)に豊洲PITで、初めてのリアルライブ「Idios 1st LIVE “Seize the day”」(以降、「Idios 1st LIVE」)を開催。小清水透さん、獅子堂あかりさん、鏑木ろこさん、五十嵐梨花さん、石神のぞみさん、ソフィア・ヴァレンタインさん、倉持めるとさんがソロでのパフォーマンスを含む様々な組み合わせで、2日間合計38曲を披露。オールスタンディングの客席を埋めつくした現地組のファンや、ニコニコ生放送での生配信で見守る世界中のファンを熱狂させた。
PANORAでは、Idiosの七色の魅力が凝縮された2Daysライブを現地取材。この記事では、「キュート」をライブコンセプトとした「Day1」をレポートする。なお、同ライブの配信アーカイブ(タイムシフト)は、2025年11月28日(金)の23時59分まで公開中。全編を視聴するためのオンラインチケットの購入できるのは、1日前の11月27日(木) 23時59分までなので注意して欲しい。
「参戦決定☆メタモリディオス」 で開幕!
開演時間の20分ほど前、会場に入るとオールスタンディングの観客席は超満員。会場の前方には、バーチャルライバーのステージである横長の大きなディスプレイがあり、その上の高い位置には、同じく横長のサブモニターが設置され、ライブのロゴが映っていた。さらにその上には、7基のスポットライトが並び、7人のメンバーカラーの光を放っている。
開演時間の約5分前、「本日は『Idios 1st LIVE~』」と真面目な口調の影ナレが始まる。スタッフにしては少し違和感があり、誰だろうと考える間もなく別の笑い声が聞こえてくると、石神さんが普段の声で「『“Seize the day” Day1』公演に起こし頂きありがとうございまーす!」とハイテンションに叫び、いきなり会場を沸かせた。その後もメンバーが順番にライブに関する注意事項をアナウンス。その都度、歓声が上がる中、獅子堂さんが少したどたどしい口調ながらもナレーションを読み上げた時には、客席から温かい拍手も起きた。
開演時間となり、ライブロゴとスポットライトが消えると、軽快な音楽と共に、サブモニターにメンバー一人一人のメインビジュアルと名前を紹介するオープニング映像が流れ始めた。同時に、下手から真っ暗なステージに歩いて登場するメンバーの姿が薄らと輪郭だけ見える。バーチャルライブでは、登場や退場時の演出の自由度も高く、リアルでは不可能な登場もできるが、あえて、Idiosの7人が自らの足で「1st LIVE」の舞台、豊洲PITのステージに上がる姿をさりげなく見せる演出が良い。
横一列に並び、七色の光に照らされる7人が最初に歌ったのは、9月にリリースされた1stミニアルバム「By Colors!」の収録曲「参戦決定☆メタモリディオス」。メンバー全員の自己紹介パートがあるIdiosの自己紹介曲で、1stライブの開幕にまさにぴったりの曲。事前にIdiosの公式YouTubeチャンネルで公開されていたコーレス動画で練習を積んだファンが多かったのか、会場の観客は、難易度高めのレスポンスも完璧だ。また、ソロパートでは、本当にバラバラな個性を持った7人の声が、重なり合うと不思議なハーモニーを作り出す。1曲目から、「Idios 1st LIVE」で一番聴きたかったものを聴かせてもらえたような感覚だ。
続く2曲目は、小雨の降るステージでミニアルバム収録曲「あんぶれらシンデレラ」を披露。歌い踊りながら、次々とポジションを変更していく様は、完全に7人組女性アイドルだ。2番からは、白い傘が突然、登場。バーチャルライブならではの演出でも魅せていく。7人は時にシンクロし、時にバラバラなダンスを踊りながら、恐らくはアドリブでウインクしたり、手を振ったりといったファンサも織り交ぜてくる。そんな中、一際大きな歓声が上がったのは、鏑木さんが小首を傾げながら「約束だよ」とウインクした場面。可愛い曲の中でのイケメンボイスが刺さった人が多かったのだろう。また、鏑木さんは開いた傘を使った、身ぶり手ぶりの大きなダンスも印象的。左手、左脚を大きく広げたポーズは、往年のハリウッドのミュージカル映画のワンシーンのようだった。
最初のMCをまず仕切るのは、にじさんじの若手女子の中でも司会上手で知られる五十嵐さん。「『Idios 1st LIVE “Seize the day” Day1公演』へようこそー」と挨拶すると、他の6人も声を合わせる。その後は、小清水さん、獅子堂さん、鏑木さん、五十嵐さん、石神さん、ソフィアさん、倉持さんの順番に、配信でのいつもの自己紹介&コールアンドレスポンス。パフォーマンス中も、サブのモニターには、ステージ斜め後方からIdiosのメンバーと観客を一緒に映したARカメラの映像が挿入されていたのだが、MCの途中では、メンバーの後方、斜め上から背中越しに観客も映したARカメラ映像も挿入。筆者が過去に取材したにじさんじのライブでは、おそらく見たことがなかったアングルで面白い。
「Luna say maybe」など人気曲をカバー
視聴チケット無しでも観られる無料パートは、このMCまでで終了。有料パートのトップバッターを務めたのは、倉持さん。大人気ゲーム「学園アイドルマスター」でトップクラスのボーカリスト月村手毬(CV:小鹿なお)が歌う高難度曲「Luna say maybe」をリアルライブの大観衆の前で生披露した。「ダンスも歌も最強」の倉持さんがダンスを封印し、歌唱力に全振り。華やかな伸びのある歌声で涙をこらえながら、情念たっぷりに歌い上げていく。人付き合いが苦手でコミュ力がゼロな手鞠の感情に沿って作られた曲を、にじさんじ屈指の陽キャでコミュ力モンスターの倉持さんが歌う。その姿が感動するほどにハマっているのが不思議だ。倉持さんには、より深いところでの手鞠との親和性があるのかもしれない。ちなみに、サブモニターには、倉持さんが昨年の9月に投稿した「Luna say maybe」の歌ってみた動画が流れていたが、この曲を倉持さんに推薦したのは「のぞめる」の「のぞの方」こと石神さん。がみP、さすがのナイスプロデュースだ。
倉持さんが去ったステージに、小清水さん、獅子堂さん、鏑木さん、五十嵐さんが登場。絶対に飽きるほど聴いたことのあるイントロが流れてきた。数十秒、曲名を思い出せずモヤモヤが募る中、4人の後ろに浮かんでいるダイヤモンドを見て、AKB48の国民的大ヒット曲「大声ダイヤモンド」だと気づく。この曲でも4人のダンスは時にシンクロし、時にバラバラ。ポジションを入れ替えながら、自然なファンサも挟んでいく。オリジナル曲だけではなく、カバー曲でもこのレベルのグループダンスを披露していくつもりなのかと少し驚いた。翌日には、セットリストが変わると公言されているDay2も開催されるのだが……。
Day1の「キュート」というライブコンセプトの中、一見、クールでアンニュイな印象も強い小清水さんや、7人の中だと男役が1番似合いそうな鏑木さんは、どのような「キュート」さを見せてくれるのか楽しみにしていたのだが、二人とも笑顔と歌声のキュートさは破壊力抜群。獅子堂さんと五十嵐さんに至っては、Day2で「ビター」というライブコンセプトにどう合わせるのか勝手に心配になるほど、すべてが可愛い。4人での最後のポーズも決まっている。
5曲目は、グループ曲でも強烈な可愛さを見せたばかりの五十嵐さんが、文字通り可愛さ全振りの曲「世界一可愛い私」をソロで披露。甘い歌声が可愛いのはもちろんだが、ちょっとした手や指の動き、しぐさの一つ一つが隙間無く可愛い。真面目で努力家な五十嵐さんの可愛さを極めようとする姿勢と、持って生まれた天性の可愛さの合わせ技なのだろう。努力する天才、恐るべしだ。ステージ前に移動してのファンサも完璧。「学園アイドルマスター」でファンサが上手い天才アイドル藤田ことね(CV:飯田ヒカル)の代表曲は、ぴったりの選曲だ。この曲のクライマックスである「ちゅ」というキスには、男女入り混じった歓声が聞こえてくる。最後のウィンクしながら片手を上げたポーズも何かの作品のキービジュアルのようだった。
思わず感心してしまうほどに洗練された可愛さを浴びた後の6曲目は、また少し異なる方向性のキュートなステージが展開。獅子堂さんが、女性VTuberが歌う可愛い曲の超定番、mona(CV:夏川椎菜)feat.HoneyWorksの「ファンサ」をカバーした。最初の全員曲から感じていたことだが、獅子堂さんのパフォーマンスには、観ている人を自然と笑顔にする不思議な魅力がある。観ているだけで、自然と口角が緩むのだ。「ファンサしちゃうぞ」と人差し指をぴょこんとさせる振りも可愛い。間奏での「キラキラのペンライト。こんな素敵な景色を見せてくれて、ありがとう。みんな大好きだよ」というメッセージは、まさに破壊力抜群のファンサだった。少し跳ねるようにステージ下手に退場する姿が、薄らとシルエットで見えてたのも心をほっこりさせてくれる。
ステージでサプライズパーティー開催
7曲目は、猫耳&尻尾姿の「ソフィろこ」が、この日、初めてのデュエットでボカロ曲「嗚呼、素晴らしきニャン生」を披露。2匹の可愛い猫の掛け合いの合間に挟まる二人のハモリが相性抜群で、歌詞の物語に合わせたミュージカル風のダンスも楽しい。一時期、ゲーム対決での可愛い煽り合いも楽しかった二人が、抜群のコンビネーションを見せてくれた。
8曲目は、「神々から許された、銀嶺の美声」の持ち主ソフィアさんのソロ。ステージ上に突如、現れた巨大な「ころびっと」(ソフィアさんが大好きで布教しているウサギのマスコット)がなぜか爆散すると、中からソフィアさんが登場。劇場アニメ「センコロール」の主題歌、supercellの「LOVE & ROLL」をダンスと共に披露した。深いスリットの入ったスカート姿は、左右に足を大きく広げたり、ステップを踏んだりといった動きがさらに映える。長く広がった袖を大きく動かすダンスも可愛い。そして、激しく踊りながらも、透明感あふれる歌声は安定しており、高音も揺らぐことなく奇麗に響く。さらに、可愛く清楚なだけではなく、時にセクシーさも感じさせる。ラストのロングトーンも会場をさらに沸かせた。
五十嵐さん&倉持さんは、アニメ「ポケットモンスター レックウザライジング」の主題歌「ピッカーン!」で、まるでダンスバトルのような圧巻のダンスを披露。時には、サブモニターを左右に2分割して、二人のパフォーマンスをよりはっきりと見せていく。キレキレの動きで会場を魅了した二人のギャルは、終盤では、全身からスパークを放っていた。
9曲目は、ここまでの曲とはガラリと雰囲気が変わって小清水さん、ソフィアさん、倉持さんが「25時、ナイトコードで。」の「アイディスマイル」を歌唱。要所要所で、3人をあえてシルエットで見せる挑戦的な演出が印象的だった。
10曲目では、全員曲以来の登場となる石神さんのソロ。顔が半分隠れるくらい大きなサングラスをかけて登場し、「ちょっとちょっと、何、チルい空気になってんのー。この私がめちゃくちゃ盛り上げてやるよー」と叫ぶだけで会場の空気は一変。いきなり、盛り上げ上手振りを見せる。歌うのは、ボカロ曲「ライアーダンサー」。ステージ上を左右に広く移動し客席を煽りながら、有言実行とばかりにさらに盛り上げていく。「ライアー」と叫びつつ、腰をツイストしてジャンプする振りは、観ているだけで楽しそう。石神さんは、音楽活動に特に注力しているタイプのライバーではないが、歌声にも、石神さんにしかない魅力があると感じているのは、きっと筆者だけではないだろう。中盤で後ろを向いた時、サングラスを外すのかと思ったら、お誕生日仕様の浮かれたサングラスに変わっているなど、歌とダンス以外でも楽しませるエンターテイナーぶりもさすが。ライブ前週の10月29日(水)が、石神さんの誕生日だったのだ。結局、グラサンを外して、トレードマークのオッドアイを披露したのは、最後の最後だった。
全力のパフォーマンスを終えて息も絶え絶えの石神さんがMCをしていると、他のメンバーも合流。獅子堂さんのリクエストで、浮かれたサングラスをもう一度かけた石神さんは、周りから促されて明るく誕生日をアピール。その時、倉持さんが「ハッピーバースデー石神のぞみちゃん」と叫びながら、ステージにバースデーケーキを運んで来た。それを見た瞬間、泣き出す石神さん。本当にサプライズやドッキリのターゲットがよく似合う。「泣いてねえし! 知ってたし!」と強がる中、会場の全員で「Happy birthday to you」を合唱。豊洲PITのステージでのお誕生日会は、一生の思い出になったことだろう。MCの最後には、鏑木さんが「後半戦、行くぞ!」と声をかけ、6人と客席が「おー」と応えた。
3匹の可愛いマスコットがなぜか爆散
後半は、獅子堂さん、鏑木さん、石神さん、倉持さんの「とくベチュ、して」でスタート。=LOVEのラブソングのカバーで、「キュート」というDay1のライブコンセプトを思い出した。
13曲目は、小清水さんのソロ。歌うのは、アニメ「アオハライド」の主題歌でもあるCHiCO with HoneyWorksの代表曲「世界は恋に落ちている」だ。片思いの複雑でもどかしい心情を描いた青春ど真ん中の楽曲と、高音が奇麗で清涼感あふれる小清水さんの歌声は、相性ぴったり。青空のステージもよく似合い、自称「スーパーニートゲーマー」とは思えないほど、青春のきらめきを感じる。ラスト、バーチャルとリアルの両方でシャボン玉が舞う中、観客席に近付き、ファンと目を合わせるようにしながら嬉しそうに手を振る姿も印象的だった。
続いて登場した鏑木さんが披露したソロ曲は、ボカロ曲「Booo!」。メロディーが流れ出した瞬間、「鏑木さんにぴったりだ」と確信できたくらいに楽しい曲だ。「Idios 1st LIVE」での発見の一つが、鏑木さんのステージ映えする存在感。手脚の動きや表情の変化が非常に大きく、ダンサーとしての修練を感じる倉持さんや、可愛いを追求した五十嵐さんとも、また異なる方向で目を惹かれる。全身から常に楽しいオーラを放ち、ショーマンシップを感じさせるのだ。また、鏑木さんの声に合わせて、会場中が「Booo! Booo!」と叫ぶ光景は圧巻だった。
15曲目では、五十嵐さん、石神さん、ソフィアさんが、Buono!の「初恋サイダー」をカバー。3人は、それぞれのマスコット、あざらしぃ、白虎、ころびっとを持って登場。可愛いなと思っていると、冒頭で3体のマスコットは爆散! 中からマイクが現れるという謎演出に爆笑してしまう。ころびっとは、本日二度目の爆散だ。奇麗なハモリとフォーメーションダンスを見せた3人が退場すると、一旦、会場は暗転した。
7人の思いを込めた新曲も披露
サブモニターに映像が流れた後、ステージに7人が勢揃い、メンバーがさまざまな挑戦を行う「Idios本気チャレンジ」が始まった。Day1で実施されるのは、獅子堂さんの「一発勝負!Getting Over It スピードクライム」、ソフィアさんの「MISSION:スパイアクションをマスターせよ」、五十嵐さんの「Rika’s GAL Produce Project」、倉持さんの「Unlimited Dance Challenge!」。全員、練習や準備の成果を発揮して、見事、本気チャレンジを成功させたのだが、会場での生チャレンジということもあり、筆者が特に手に汗握ったのは、「壺おじ」と呼ばれる「Getting Over It」で5分台を目指す獅子堂さんのチャレンジ。最後の最後で若干、苦戦したのだが、途中はあまりの速さに会場がざわつくほど。練習配信からの成長の早さに驚かされた。また、ソフィアさんのチャレンジ内では、ころびっとがこの日、3度目の爆発をしていた……。
4人の「本気チャレンジ」が終わり、感想を語り合う7人。そんな中、五十嵐さんが「次の曲が最後の曲」という悲しいお知らせを告げると、会場だけでなく、他のメンバーからも嫌だという声が響く。ライブ本編最後の曲は、ミニアルバム収録曲「こいのね!」。Idiosのオリジナル曲の中では、最も「キュート」要素の濃い曲だろう。非常に細かい歌詞割りで、歌い手が次々に変わっていくのが楽しい。ラストは、天井からハートが降り注ぎ、7人が笑顔で手を降る中、ステージが暗くなり、ライブ本編は終了した。
サブモニターにライブのロゴが映し出された開演前と同じ状況の中、自然と客席から「アンコール」の声が聞こえはじめる。そして、ロゴが消え観客の声が歓声に変わると、ステージの中央に7人のシルエットが登場。センターの五十嵐さんにだけ光が当たり、「さあ…夢を叶えるのはみんなの勇気」と歌い始める。アンコール最初の曲は、アニメ「ラブライブ!」の第2期オープニングテーマ「それは僕たちの奇跡」だ。五十嵐さんが歌い始めた瞬間、筆者も「ここでμ’s!」と反応したのだが、さらにすごいのが会場を埋めつくした観客たち。いきなり歌われた曲にも関わらず、要所要所で的確なコーレスを合わせていくのだ。さすが伝説のスクールアイドルの代表曲は、オタクの必修科目なのだろうか。そして、Idiosの7人の歌とダンスは、楽曲に負けないアイドル力を放っていた。
告知コーナーの後は、7人が順番にライブの感想を語っていく。そして、観客と協力しながら、客席エリアのペンライトの色を7人のメンバーカラーで分けて、虹のような美しい光景を作り出し、一緒にARカメラでの記念撮影も行った。カメラ前での座り位置を決める時には、倉持さんが「みんな、石神が泣いてる」と会場に暴露。しかし、石神さんは「お前ね!」と泣いているのは倉持さんだと反論。真相は藪の中だ。
記念撮影が終わった後も客席の虹の景色はキープ。そして、倉持さんは、次に披露するのがIdiosの新曲だと発表。「私たちのこれまでと、これからの思いを目一杯、込めました」と紹介した後、客席はまだ誰も知らない曲を歌い始める。Idios、7曲目のオリジナル曲「なないろのうた」は、それぞれの色の光りを放つ7人の絆と歩みが込められたミディアムバラード。エモーショナルで、ライブのクライマックスにピッタリの楽曲だ。パフォーマンスの後、倉持さんは「この『なないろのうた』は、このステージに7人で立たせてくれたみんなへの感謝の気持ちと、誰一人欠けることなくこの7人で歩んできた私たちの奇跡をこの場所から応援してくれているみんなに届けたくて。本日、サプライズで歌わせて頂きました」と改めて紹介。ちなみに、「なないろのうた」は、このレポートを執筆している今も音源化はされておらず、聴くことができるのは、「Idios 1st LIVE」のアーカイブのみとなっている。
五十嵐さんのリードでIdiosの7人が「みんなー大好きだー」と甘い言葉を叫び、観客を歓喜させた後に披露された、Day1最後の曲は、Idiosの1stオリジナル曲「相性×優勝ドロップス」。楽しく元気な曲で、もうフィナーレとは思えないくらい、さらに会場が盛り上がって行く。ファンの前で初めて披露された「相性×優勝ドロップス」は、ラスト直前の歌詞を「一番は君たちだー」と変えて叫ぶライブアレンジバージョンだった。
最後のパフォーマンスを終えた7人は、上手、下手、中央と揃って移動しながら観客に感謝を伝えた後、退場。「やだ、帰りたくないー」と駄々をこねる獅子堂さんが可愛い。
全19曲のパフォーマンスもチャレンジ企画も非常にハイクオリティかつ濃密。Day1終了時点で、まだ「Idios 1st LIVE」の半分しか観ていないことが信じられない。翌日の「ビター」なIdiosがますます楽しみになるそんなライブだった。
(C)ANYCOLOR, Inc.
(TEXT by Daisuke Marumoto)
●関連リンク
・「Idios 1st LIVE “Seize the day”」公式サイト
・「Idios 1st LIVE “Seize the day” Day1」配信ページ(ニコニコ生放送)
・にじさんじ(X)
・にじさんじ(YouTube)

























