本日12/6より開催、バーチャルマーケット2025 Winterみどころ紹介 サントリーがアルコール解禁!

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プレスツアーでの記念写真(最後に訪れたフォーミュラにて)

バーチャルマーケット2025 Winter」 がいよいよ12月6日(土)よりスタートした。期間は12月21日(日)まで。ラスト二日間にあたる12月20日(土)、21日(日)はリアルで「VketReal 2025 Winter」も開催。「秋葉原UDX 2F アキバ・スクエア」をメイン会場として、秋葉原各所を巻き込んだイベントとして実施される。

本記事では、事前に体験できたプレス向けツアーのリポートとして、Vketのみどころを紹介する。ぜひ、参加するさいの参考にしてみてほしい。


今回のパラリアルワールドは、新宿とシンガポール

パラリアル新宿
パラリアルシンガポール

企業ブースが並ぶ「パラリアルワールド」。毎回、実際の都市を模したワールドになっているが、今回は「パラリアル新宿」と「パラリアルシンガポール」を遊ぶことができる。

パラリアル新宿は、「新宿ウェスト」「カブキ町」「シン御苑」「トーキョー都超前」「新宿サザンペタス」エリア間を電車で移動しながらワールドを回る。入り口にはJRAのブースがあり、もちろん乗れるほか、後述のホンダ、スズキのブースでも実際に乗れる乗り物があり、スタッフによると「今回は乗り物が多いです」との事。

●パラリアル新宿/新宿ウェスト

マウスコンピューター・ぼけぼけの画面
マウスコンピューター・つよつよPCの画面

単独初出展となった「マウスコンピューター」ブースでは、クリエイター向けPCブランド「DAIV」をプッシュし、VRレディのPCに買い替える事で、見え方が変わるというインタラクションを展示している。実際にマウスコンピュータとHIKKYの両社が試し、「バーチャルマーケットを遊びたい」「バーチャルマーケットに出店する作品を作りたい」という二つの用途で推奨PCを選定。

現在、PCの構成パーツの値上がりが続いているが、来年以降も下がる兆候がない中で、本来なら買い替えを避けるタイミングかもしれないが、今後値下がりするのかも不透明な状況なので、会社員の方なら冬のボーナスもある「今」かもしれない。

過去、静岡県の市区町村自体の参加が目立っていたが、今回ついに「静岡県」としての出展があるほか、パラリアル新宿の各所に「焼津市」「浜松市」のブースがあるところが少しシュールだった。静岡県はVIRTUAL SHIZUOKA等、土木業界からの熱い需要もあるからか、沼津のシンボル的存在の水門「びゅうお」の精巧なモデルがお迎え。中では、びゅうおの水門を操作するゲームも楽しめる。

●パラリアル新宿/カブキ町

新宿に行ったことがあるなら一度は見た事がある景色
あやしげな焼津市ブース

カブキ町に入ってすぐに見える「焼津市」ブースでは、なにやらお化け屋敷になっている。現在放映中の連続テレビ小説の題材にちなみ、小泉八雲ゆかりの地でもあることを活かしてのこと。

お化けをみつけよう
お化けをみつけよう

ひとりずつ提灯を持って各所に散らばるお化けをさがすという簡単なゲームながら、遠くが見えなくなって一緒にいた人たちが見えなくなると少し怖い。しかし、おばけ自体は怖くないのでホラー要素が苦手な人も楽しめるようにできている。

フォトスポット
着ぐるみのVketちゃん、増殖

少し進むと、ワールドのフォトスポットにもなっているVketRealの看板のエリアがあり、Vketちゃんの着ぐるみをクローンして自分も着る事ができるのが大盛り上がりする一幕も。Vketちゃんの顔に近づいてみると、面白いことがあるかも……。

助けを求める巨大Vketちゃん

「花王」ブースでは、恒例となってきた「公式が少しはっちゃけているゲーム」を今回も展示。手が汚れて泣いているVketちゃんの手をきれいにしてあげるゲームと、汚れたトイレを掃除するゲーム、二つのゲームを楽しめる。

おわかりいただけるだろうか?

個人的にグッときたのが、「新宿の猫」の再現度。看板エリアの内部に3Dモデルを配置していると思いきや、しっかりディスプレイになっているのが見どころ。

●パラリアル新宿/シン御苑

巨大な純正湯呑が目を引くスズキ

シン御苑にやってきてまず見えるのが巨大な純正湯呑がお目見えする「スズキ」ブース。スズキといえば軽自動車やバイクが有名だが、今回はお年寄り向けのモビリティ「セニアカー」のブースとなっている。縁側にいる「歩き疲れちゃった」と言うおばあちゃんにセニアカーを勧めると、ストーリーが進んで行く。自由な移動手段を手に入れたおばあちゃんの自由さをお楽しみに。

セニアカーに試乗。結構むずかしい…

ブースに置かれているセニアカーには実際に乗ることもでき、プレスツアーでは「原付より難しい」「池に突っ込んじゃいました」といった声が上がった。

和風なVketラウンジ
コラボドリンクも

すぐ近くには、「Vketラウンジ」が登場。前回のバーチャルマーケットで初登場した、コミュニティイベント等を自由に開けるラウンジとして、和風テイストの内装やアイテムで楽しめる。すでにVket開催前からイベントが行われ、カストラート等のコミュティコラボメニューもある。

また、プレスツアーでは体験できていないが、一般ブースエリアの「九龍帝国 欠番街」にもラウンジがあるという。御苑のラウンジは企業ブースがあることもあり明るい雰囲気だが、欠番街のラウンジは「治安が悪い」雰囲気を楽しんで欲しいとのこと。

●パラリアル新宿/トーキョー都超前

みすずコーポレーションのキツネ「コン太」
「オリジナルいなり寿司の総選挙」ポスター

駅を降りてすぐに現れるのが、インパクト大の大きいキツネのキャラクターが目立つ「みすずコーポレーション」ブース。主なコンテンツは「オリジナルいなり寿司の総選挙」として、各社のいなり寿司の3Dモデルが並んでいる。

目をひく岩下の新生姜のいなりずし。

みすずコーポレーションはバーチャルマーケット2024Winterでも2月11日の「初午いなりの日」に向けたプロモーションの場として参加。今回は他社を巻き込む形で乗り込んでいるのがおもしろい。岩下の新生姜はかざりとしてトレードマークの生姜をハートに見立てたり、穀物メーカーのはくばくは十六穀米を用いたいなり寿司を用意するなど、各社の個性があふれるいなり寿司が展示されている。

駅ビルやショッピング施設でおなじみ、OLの強い味方「DIANA」
DIANAのアバター用衣装

最近、VRChatでの衣装販売や、実店舗でのアバター接客など、バーチャル技術の活用が目立つ「DIANA」のブースは実際の店舗がもとになっているリアルなもの。期間中には実際の店員さんが接客することもあるとのこと。オフィスカジュアルなテイストと上品さ、高すぎない価格帯から多くのOLに愛用されているブランドのバーチャルファッション分野への展開は、女性ユーザーにとっては身近なブランドがVRChat上にあることは、多くの人の目に留まりそうだ。

●パラリアル新宿/新宿サザンペタス

その手にあるのは「生ビール」!
カシュ♪

駅を降りると目に飛び込んでくるのは「サントリー」ブース。これまで、VRChat内の飲み会文化に対し、ノンアルコールドリンクを推奨してきたサントリーが、ついに「生ビール」を解禁したというのには個人的に驚いた。また、アンケートに答えると3Dモデルがもらえるキャンペーンも実施。これは、ユーザーの強い要望があってのことだという。

過去の取材では、いずれ生ビールをアピールしたい意思もあるが、20歳未満の方への酒類提供が法律で禁止されていることもあり、若年層が多く訪れるVRChatという場で慎重な立場を取っていただけに、きっと過去の盛りあがりを受けて解禁に行きついたのだと思う。ぜひ、「カシュ!」と良い音を立てて遊んで欲しい。

パラリアルシンガポール

モンダミンが流れているインパクトあふれる外観
モンダミンで口内環境を守ろう!

シンガポールの観光名所がギュッと凝縮されたようなパラリアルシンガポール。唇からモンダミンが流れているインパクト大のブースは「アース製薬」。ここではVketちゃんの口の中に入り、口内の汚れを退治して綺麗にするゲームを楽しめる。

よくみるとチェーン。観覧車が目立つホンダ

「ホンダ」のブースでは、ホンダのバイクで走るツーリング体験と、観覧車に乗れる体験を楽しめる。ツーリングは始まると自動で走るので、景色を楽しみながら会話もできる。

ツーリング中の写真(自動で自分が映っている写真を撮ってもらえるのが便利)
「VRCバイク乗りの集会」の方の実際のお写真。かっこいいので必見!

なお、ホンダブースではVRChat内の「VRCバイク乗りの集会」とのコラボを実施。ブースでは、バイク乗りの集会メンバーが実際にバイクに乗っている時のかっこいい写真も紹介されている。ここまで企業ブースで集会が取り沙汰された例はなかったが、ホンダとしては、バイク乗り人口を増やすためのコラボレーションとして実施したという。

ちなみにVRCバイク乗り集会の方々にとってのVRChatという場は、彼らに言わせると「VRChatでのコミュニケーションは、ツーリングの休憩中に話しているのと似ている」ということらしい。バイク乗り達が親和性が高いと感じたVRChatそのものが、バイク乗り人口を増やす施策の場になっているところは面白い展開だ。

痛自販機をカメラでつくれる

また、ワールド内には「アサヒ」の自販機があり、設置されているカメラを使い、オリジナルの「痛自販機」を作れる。大きいブースが多いだけに通り過ぎてしまいがちかもしれないが、ギミックが楽しいのでおすすめだ。

VRChatユーザー注目の新デバイス
V睡中

奥には「シャープ」のブースがあり、発表されたばかりの新VRグラスデバイス「Xrostella VR1」(クロステラ)をアバターに装着したり、VRChat上で寝る「V睡」ができるように、明るさ調整もできるベッドを用意されている。ツアーを案内してくれたスタッフによると「シャープさんは我々をガチで寝させようとしていると思います」と語っていた。


一般に近づく企業ブース サントリーがこっそり出展

例年、ワールド自体のゲーム性が作りこまれているVket。今回は8つのワールドと、クロスプラットフォーム会場が3つ、合わせて11ワールドある。

ぶいけっとまーと!のお買い物ゲーム(筆者は7位)

今回、企業ブースが一般用のワールドの中にも出展しているのがひとつの特徴。プレスツアーでは「ぶいけっとまーと!」と「Vketフォーミュラ」を体験した。このぶいけっとまーと!では、ユーザー一人ひとりにカートが割り当てられ、置かれている商品を入れてレジまで持っていく買い物をするごっこあそびができる。その場にいる全員で、決められた金額に時間内でカート内の商品の合計金額を近づけるゲームも楽しめ、これが結構白熱した。

サントリー製品が自然にならぶ

また、スーパーマーケットの一部に、自然とサントリーの商品が並んでいるのもよかった。現在、参加企業はパラリアルワールドとして、特別エリアにブースを構えるが、今後も徐々に一般ブース側に浸透していくと、本来の購買体験とおなじようなものになっていく将来性を感じた。


ラスト2日間、おなじみの秋葉原にて「VketReal」開催

恒例となったVketRealは、今回は秋葉原UDXにて12月20、21日の2日間開催される。秋葉原会場といえば、前回まではベルサール秋葉原だったが、今回は駅近の秋葉原UDXに変更。訪れる参加者が増え続け、夏開催の前回は酷暑の中で多くの人であふれかえったこともあり、運営に対してネガティブな反応もあったが、それを踏まえて会場を変更。また、滞留を解消するために全14店のお店とのコラボレーションを実施するなど、対策も練られている。

今後もリアル開催に向けてイベントが公開されていくので、情報をチェックしよう。

(TEXT by ササニシキ


●関連リンク
バーチャルマーケット2025 Winter公式サイト
VketReal2025 Winter 公式サイト