新曲「サーチライト」を2/25に配信リリースした、Vシンガー「ユプシロン」の公式インタビューが公開

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MSレコード所属バーチャルシンガー「ユプシロン」は2月25日、2026年初リリースとなる新曲「サーチライト」を配信リリース(各配信サイト)。作品をより深掘りすべく行われた、オフィシャルインタビューが公開された。



──レーベル移籍後2曲目となる『サーチライト』、リリースおめでとうございます。

ありがとうございます!実は「グッドボーイ&ガール」より先にできたのが「サーチライト」で。


──去年、スランプになってしまっていたと伺いました。スランプから抜けた曲が、この「サーチライト」だったということでしょうか。

そうです。2024年6月にミニアルバム「シニフィエ」をリリースしてから、他アーティストへの提供楽曲は筆が進むのですが、自分の曲では作っては消してを繰り返してしまって・・・。約1年半ほど完成形ができないという、初めてのスランプでした。


──どうやってスランプから抜け出したのですか?

単純に、時間が解決した気もします。好きな曲を「歌ってみた」で投稿したり、映画を観て本を読んだり、旅行に行ったり・・・インプットもしつつ、のんびりしました(笑)。去年5月に、約3年活動していたグループ「SODA KIT」が活動休止になって、燃え尽きていたというか。その3年間が激動すぎて・・・曲も30曲近く作ったし、ほぼ毎月ライブやイベントをやっていたので。一息つく時間が必要だったのかもなぁと。


──3年で30曲!つまり毎年フルアルバムを出しているような。

そうですね。30曲の中には提供曲もありますが。ユプシロンもSODA KITも割と自由に作詞作曲させてもらっていたので、活動初期に思っていた「こういうのやりたいな」をたくさん出せましたね。


──活動初期にやりたいと描いていたことを出し尽くした感があったのでしょうか?

それが、違ったんですよ。活動初期にやりたいと言っていたこと、思い出してみたらまだまだあって。VRChatでイメージビデオを撮りたいと、初期からクリエイターさんに話していて──今回の予告編動画で実現できたのですが、まだまだやってみたい映像表現はあったり。今まで出した曲の物語が繋がるようなアンサーソングを出してみたいとも話していたし・・・。他にももっとたくさんあって。思い出してみたら、全然やってないことあるなって。

──時間をかけて、思い出していったら、スランプから抜け出せた、と。

まさにそうですね。のんびりしながら初心を思い出していって。もちろん、新しくインプットしたものもありますけど。それで、自分の作った曲はどれも大切で優劣はつけがたいんですけど──「白夜」という曲がずっとお気に入りで。この曲は「言葉屋さん」という物語も僕が書いて、その物語に連動している曲とMVになっていて。世界観が脳内で明確に描けていたから──キャラクターが頭の中で動いていたからこそ、アウトプットできた時の喜びがすごかったんです。その物語に続きというか、世界観は同じなんだけど別視点での物語を作ってみたいなと着手したのが、このサーチライトでした。

──「白夜」のアンサーソングがこの「サーチライト」なんですね。どちらの曲も、聴き手に話しかけるようなボーカリゼーションで曲がスタートしていますね。

はい、そこも意識して作りました!「白夜」では“いなくなる側”の視点で歌っていて、「サーチライト」では“残る側”の視点で歌っているんです。でも、聴き手によっては逆に聴こえるかも。そんな、聴く人の「どちらに感情移入できるか」で、いろんな想像が膨らむような2曲にしたくて。


──それはすごくできていると思います。「サーチライト」のほうがアップテンポでありながらも、切ないセクションが映える構成になっていると感じました。

ありがとうございます。SODA KITの活動休止があったりメンバーの卒業があったり、スランプがあったり、別れとか、葛藤が続いた数カ月を過ごしたから出てきたメロディや歌詞だと思います。別れって、誰にでもあるじゃないですか。重いものだけじゃなくて、学校を卒業して気付いたら会わなくなった友達とか。会わなくなってすぐ気づくんじゃなくて、数カ月たってからなんか寂しくなる、みたいな。そんなふと訪れる寂しさみたいなものを描きつつ、吹き飛ばしたかったんです。人や環境から離れてしまっても、まだ進まなきゃいけない、人生の灯りを探さなきゃいけない。


──そんなときに、ユプシロンさんは「お気に入りのヘッドフォンをする」なんですね。

はい、僕の場合はそうです。聴く方も、作る方も、音楽しかないなって。その人によって「サーチライト」は違うと思いますが、僕の場合は完全に音楽ですね(笑)。この曲や、映像や、物語が、誰かのサーチライトになったらいいなとも思っています。スランプから一歩踏み出せたのがこの曲でもあるので、この曲を吐き出さないと前に進めない!と、ヘッドフォンをしながら作りました。


──ちょうどそのセクションは拍子チェンジもして、かなり印象的な場面になっていますね。

ここは完全に思い付きだったんですけど、いきなり3連にしたらおもしろいかなって。この曲はメロ先行で作っていったので、2サビ後にこうしたい!と、共同作編曲のsachiさんに伝えて。どうやってこの場面につなげるか、何パターンか繋ぎのアレンジを作ってもらったりして、2人で相談しながらこうなりました。結果、余計なブリッジは入れずに一番素直に3連にいく構成にして。


──2番のAメロやサビなど転調も多くて、約3分の中に様々なドラマが詰まっている感じがしました。

ありがとうございます!2番のAメロに関しては、自分で作っていて、最初、転調しているって気づかなかったんですよ(笑)。それくらいすんなり出てきて。sachiさんに「2Aの転調めちゃくちゃいいね!」と言われて、あれ、ほんとだ転調してますね、って。サビはいきなり開けた感じを出したくて、キーを相談しながら作りました。


──音も構成もドラマチックですが、ミュージック・ビデオもとてもドラマチックなアニメーションに仕上がっていますね。

MVも「白夜」のときと同じ、アニメーションを野村生淡さん、動画編集をあめまるさんにお願いして。野村さんにイラストを描いてもらう前に「サーチライト」の裏ストーリーのあらすじを伝えたり、アートボードを送ったり、通話で話しながら色々と相談させてもらいました。街中でモンスターが行進したいとか、コズミックな感じにしたいとか。もう想像以上に美しいアニメーションが届いて!あめまるさんと2人で感動していました(笑)。街から発せられるサーチライトの光などは、あめまるさんがこだわって更に美しく仕上げてくれました。


──「サーチライト」の裏ストーリーということは、「白夜」の「言葉屋さん」のように、サーチライトでも物語が書かれるのでしょうか?

すぐには出ないかもしれないのですが、ゆくゆくは出したいですね。まだあらすじなので、しっかり書きあげたいと思います。MVでは、「白夜」と「サーチライト」の共通点・・・おそろいがたくさん隠れているので、探してみてもらえたら楽しいかもしれません。歌詞も、どっちも読むと、つながる部分がみえると思います。


──最後に。「グッドボーイ&ガール」で“新章始動”の狼煙を上げて、「サーチライト」で2026年の幕開けですね!今年はたくさん作品が出るのでしょうか?

はい、その予定です!作りたい作品のイメージがたくさん湧いているので、すでにデモは何曲かできています。リリースの流れやストーリー感も大切にしながら、たくさんアウトプットしていきたいです。今年はユプシロンの世界観をたくさん届けられると思います──“らしい曲”も“意外な曲”も。楽しみにしていてください!

●楽曲情報

「サーチライト」
・作詞/作曲 : ユプシロン
・作編曲 : sachi
・Mix : 渡辺 洋介
・Animation : 野村生淡
・Movie : あめまる〇*

●関連リンク
ユプシロン 公式X