バーチャルアイドルプロジェクト「Palette Project」(パレプロ)は14日、グループ内ユニット「REGALILIA」(レガリリア)の有料ライブをツイキャスにて開催した(ライブのURL)。
REGALILIAはメタルをテーマに今年6月に結成したユニットで、遠坂ユラさん、江波キョウカさん、鬼多見アユムさんがメンバーだ。
定期ライブとしてはREGALILIAでは初、グループで見ると10月末に実施した「Altimate!!」に次ぐ2回目になる。今回はメタルということで、唸るギターに駆け抜けるドラム連打などサウンド面がかなりハードだったが、3人ともそれに負けない力強い美声をバーチャルステージに響かせて、集まったファンをコメント欄で喜ばせていた。
また、ライブ終了後にはチェキ撮影会も実施。コメント欄でお願いされたポーズを3人が取って、ファンを大いに楽しませていた。本チェキ会で撮影した写真は、本日15日開催のPANORA主催のオンライントーク会「ネットおしゃべりフェス」と連動しており、BOOTHの物販で取り扱った(現在は販売終了)。
REGALILIAといえば、デビューからバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」でのオンラインライブだった。この4ヵ月でユニットしてどう成長したのか。写真を中心にライブの様子を振り返っていこう。
生歌の力強さに引き込まれる!
ライブ自体は20時15分ぐらいからスタート。3人がうつむいた状態で現れて鳴り出したイントロは、REGALILIAとしての最初の楽曲である「創造」だった。ギターの美メロでファンを一気に引き込み、高速ドラムに合わせて芯のある力強い3人の歌声が響き渡る。これぞREGALILIAなステージだ。
一方のMCでは「ありがとうございましたー」と可愛く感謝したり、「緊張したー」「なんか初めてマイク持ってやるけんさ、大丈夫かなーって思ってた」とはしゃいだりと、一気に普通の女の子に戻ってしまう。これもREGALILIAで、そのギャップがファンを魅了してやまない。
2曲目は、聖飢魔IIのカバーで「蝋人形の館」。デビューライブでも9月の「Life Like a Live !」、通称「えるすりー」などでも披露したユニットの定番だ。
冒頭、アユムさんの曲紹介において「では」と「お前を蝋人形にしてやろうか」で声質が変わり、3人が一気に歌唱モードに入るのがなかなかエモい。バックのLEDに薔薇、赤と紫のレーザービームが飛び交う中、こちらでもビブラートを響かせて歌い上げてかっこよさを存分に見せ付ける。キョウカさんの高笑いも板についた感じだ。
3曲目は、アユムさんのソロでNoGoDカバーの「神風」。刮目したいのは低音のガナりで、「俺を止められるか もっと!もっと!もっと!もっと!『神風』」などのパートで力強さを見せつけて、ファンの語彙力を失わせていた。「このあと『もっともっと!』と『ハイハイ!』行くのでみなさんコメントしてくださいね!」と煽りもバッチリだ。
MCでは、アユムさんが「どんなメタルが似合うかなと相談したときに、『男性曲がいいんじゃないか』と言われて……」と選曲の理由を語っていた。あまりの相性のよさに「NoGoD、よく聞かせていただいていて、(ライブで聴いた瞬間に)キターと」とユラさんも興奮気味。振り付けはアユムさんが考え、サビの「もっと!もっと!もっと!もっと!」のオケにはユラさんとキョウカさんの声が入っていたことなども明らかにしていた。
4曲目の「REAL EXISTENCE」と5曲目の「DICE」は、メイド姿の女性バンド・BAND-MAIDのカバーになる。REAL EXISTENCEでは、歌はもちろん、キョウカさんのヘッドバンギング、3人揃ってのハイキックなど、ダンス面での「戦闘力」の高さも見せつけた。2サビ前、ユラさんが「気持ちいい瞬間」と言っていた「あぁ……」というため息も至高だ。
明けのMCでは、キョウカさんが「筋肉痛がちょっと……」と話を振ると、ユラさんが「多分みんな見てて『どこでそんな筋肉痛なる、どこでそんな太腿崩壊するん』ってなってると思うんだけど、まず最初の……」と脚を開いてしゃがむポーズをとってみせる。アユムさんが「今回はみんなしゃがむからね」と同調し、キョウカさんも「今まで使ったことがない筋肉だからね」と返していた。
そんな楽しいトークから一転して、本編ラストは9月にお披露目したユニットオリジナル2曲目となる「キライラ」。バンドサウンドに乗せて、「ウザイウザイ」「キライキライ」「キモイキモイ」など尖った言葉の歌詞を力強い声で歌い上げ、バーチャルアイドルという枠で新しい地平線を切り開いている様を見せつけた。
さらにコメントによるアツいアンコールが明けた後、ステージに姿を現したのは、Palette Projectのグループ衣装に着替えた3人だった。歌い出したのは、グループとして2曲目となる「きっと、アイだね」。
REGALILIAとは真逆のかわいらしい歌い方、ひらひらと舞う腰に付けられた大きな三色リボン、ハートが飛ぶ背景のLEDなど、本編とのあまりの落差に「びっくりびっくりアルト」したファンも多いはず。ラスサビ前にはメンバーの名前を呼び上げて、「みんなありがとー」とアピールしていた。
MCでは、ユラさんが「3人でやるのは初めてですね。みんな曲調の違いに風邪ひいてない?」と心配しつつ、「たくさんアンコールありがとうございます」とファンにも感謝。苦労した点について、キョウカさんが「温度差じゃないですか。どう、REGALILIAのライブになじませるか」と話を振ると、「結局もうギャップでいいんじゃないかって」「風邪引かせちゃおうか」と共感していた。
終了後は、「おまけも本編」なバーチャルチェキ撮影会。今回は1人1人だけでなく、3人で1枚に収まるショットもあった。自分のコメントに反応して、「推し」がポーズをとってくれるのは、貴重で楽しいひとときだ。
次回は11月21日の20時より、「Sputrip」(スプートリップ)の定期ライブ第1回を開催予定だ(ライブのURL)。
●セットリスト
M1.創造
M2.蝋人形の館(聖飢魔IIカバー)
M3.神風(NoGoDカバー)
M4.REAL EXISTENCE(BAND-MAIDカバー)
M5.DICE(BAND-MAIDカバー)
M6.キライラ
*アンコール
M7.きっと、アイだね
(TEXT by Minoru Hirota)
●関連リンク
・【REGALILIA】定期ライブ第1回!(ツイキャス)
・遠坂ユラ(Twitter)
・鬼多見アユム(Twitter)
・江波キョウカ(Twitter)
・Palette Project