横浜にウルトラマンが現れる! シリーズ60周年ARイベント「ウルトラマルチバース」

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メディア向け発表会 ©︎円谷プロ

横浜を舞台にしたARコンテンツ「緊急指令 ウルトラマルチバース 地球防衛大作戦 in 横浜赤レンガ倉庫」が6月5日から開始された。体験の内容は、「科学特捜隊 横浜支部の新任調査員となり、横浜・赤レンガ倉庫周辺のスポットを巡って地球防衛ミッションに挑戦する」というもの。AR技術を活用し、横浜・みなとみらいエリアに巨大なウルトラヒーローや怪獣が出現する物語を楽しめる。

3日に行われたメディア向け発表会当日は惜しくも台風に見舞われたこともあってすべてを体感できたわけではないが、話を聞き、少し体験できた中で感じたのは、ウルトラマンシリーズ60周年を冠するARコンテンツとして、かなり考えられたものであるということ。

横浜の街にウルトラマンが立つ、怪獣が立つ。そのリアルなスケール感を誰もが持っているスマートフォンでARコンテンツとして楽しめる約70分のストーリー体験と、11か所のARフォトスポットを巡るボリューム感。チケットは2800円の有料制だが、会期中は何度でも利用できる。


横浜を巡る約70分のストーリー体験

本コンテンツでは、横浜上空に発生した「時空のゆがみ」を追うストーリーの「ミッション」と、決められた撮影スポットでウルトラマンや怪獣の写真が撮れる「ウルトラARフォトスポット」を回る、二つの体験を楽しめる。

当日の赤レンガ倉庫

「ミッション」では、赤レンガ倉庫周辺にある8箇所のスポットに出現した時空の歪みをめぐり、怪獣と戦うストーリーを楽しめる。

ミッション体験中の様子 ©︎円谷プロ

メディア向けの発表会当日は台風接近に伴う暴風雨により体験会は実施されなかったが、発表会の終了後に雨が上がっていたので少しだけ試すことができた。

ウルトラマンシリーズ60周年に関連したARコンテンツというだけあり、このために書き下ろしたストーリーを約70分間楽しめるという。チケットは有料なだけに、ロケーション型のARコンテンツとしてはかなりボリュームが大きい。実際に体験できたのはごく一部で、時空の歪みから出現した怪獣を倒すミッションを一つだけだったのがもったいない!

「ウルトラARフォトスポット」は赤レンガ倉庫を飛び越え横浜中華街や山下公園など、横浜・みなとみらい地区を代表するスポットに点在する11ヶ所のフォトスポットで自由に写真が撮れるというもの。

ARはどこでも起動するものもあるが、今回のウルトラマルチバースはあくまで現地でのみ動く形式で、ロケーションに紐付いたものになっている。ウルトラマンシリーズをきっかけに、赤レンガ倉庫だけでなく、周辺エリアを回遊して楽しめる内容になっていた。

横浜の街でピグモンをARで楽しむ ©︎円谷プロ

利用には「STYLY」アプリが必要(アプリ自体は無料、Google PlayApp Store)で、有料チケット制での体験だからか、自分のスマホで使えるかどうかを事前に試せるようになっている。その動作確認用のコンテンツとして、どこでも「ピグモン」をARで出現させることができるのは遊び心があって楽しい。

赤レンガ倉庫の入り口のブース

チケットは事前に買うか、赤レンガ倉庫の入り口に設置されているブースで購入することもできる。現地決済の場合はPayPayのみ対応している。


「ウルトラマルチバース」はどこがどう、すごいのか

AR技術を活用した街おこしや観光施策としてのイベントはこれまでもいくつかの事例があり、今となっては珍しいものではない。しかし、本イベントは有料販売のチケット制でのAR体験イベントとなっていることが大きな特徴となっており、筆者としては、なかなか挑戦的でもあると感じた点だ。

STYLY・澤田氏

本コンテンツの技術的な要として「40〜50メートル級のヒーローや怪獣の迫力やかっこよさを、スマートフォンのARでどう再現するかに注力した」と語ったのは、STYLYの澤田氏。

STYLYは4月まで虎ノ門ヒルズで実施されていた「攻殻機動隊展」のARコンテンツ部分の実装を担当したほか、「夜のクラゲは泳げない」のAR企画など、これまでもARを軸にしたコンテンツ展開を行ってきた。その一般向けコンテンツを制作し続けたノウハウが今回も生きている。

例えば、横浜・みなとみらいエリアでのAR体験とあって、「ウルトラARフォトスポット」で体験できるものは海沿いが多い。中華街など、象徴的な建物も点在するので写真撮影に抜群のロケーションである一方、建造物やランドマークが少ない海エリアではARを表示する位置を合わせることが難しい。

そうした課題をクリアして海上でもAR表示することで、ヒーローや怪獣の迫力を伝えているのが本コンテンツの注目ポイントだと感じた。XR系のコンテンツを日頃見ている目の肥えた人でも楽しめるのではないだろうか。

ロケーションに紐づいたARといえば、その場所に行ってスマートフォンを操作すれば誰でも体験可能なものなので、一見すると「有料なの?」「映画一本観るより高い?」と思うかもしれない。しかし、シリーズ60周年を記念して作られたコンテンツとしてのボリュームがしっかりしているのと、それを実現する技術力がそのくらい向上していることは純粋にすごいと思った。2026年にAR技術がここまで確立されていて良かった!

ウルトラマルチバース 地球防衛大作戦 in 横浜赤レンガ倉庫
・開催期間:6月5日(金)~11月30日(月)
・チケット料金:2800円 (税込)
・受付場所:横浜赤レンガ倉庫2号館1階(Information横)
・主催:ウルトラマルチバース実行委員会
・後援:横浜市
・協力:株式会社横浜赤レンガ、株式会社INFORICH(CHARGESPOT™)

(TEXT by ササニシキ


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