
MawariとKDDIが8月3日に実施したイベント「Samsung Galaxy Z Fold8シリーズとミリ波で体験! VTuberスペシャル3Dトークライブ presented by KDDI | Samsung」をレポート!
本イベントは、現時点では発売前の最新のスマートフォン「Samsung Galaxy Z Fold8シリーズ」と、次世代の通信方法「ミリ波」を活用し、4名のVTuber、ChumuNote、天使エル、結目ユイ、九条林檎による同時接続の3Dライブ体験という、実験的な試みとなっていた。
実験的とはいえ、3月17日に行われた「凪乃ましろスペシャル3Dトークライブ」(関連記事)にて、VTuberのリアルタイム配信を、20人が同時に接続して体感ではほぼ遅延を感じない「超低遅延」で楽しめたので、その通信性能の高さは折り紙付き。
今回はさらにパワーアップし、登場するVTuberは前述の通り4名。観客は50名、ステージも複数回チェンジするなど、ミリ波の大容量高速通信と折りたたみ型の大画面スマートフォンを最大限活用したイベントとなった。
大画面は正義! スマホARとして楽しむ「VTuberトークセッション」

ChumuNote、結目ユイと、進行役の天使エルによるトークからスタート。天使エルによると、「今回は「Samsung Galaxy Z Fold8シリーズ」の「Fold」にちなみ、4つの惑星を旅していきます!」とのこと。舞台となるステージのワールドは「Fold」の「L」を表す「Land」。
なお、ステージはエリアの中央にあり、取材時は左側(舞台でいうところの下手(しもて)側)に位置していたため、写真はステージを左側から見る視点になっている。せっかくの3Dライブなのであれば正面を見たいと思うかもしれないが、これがかえって「そこにいる!」という感覚になった。
早速、結目ユイがワールドのオブジェクトを体で真似し、ChumuNoteがそれを当てるジェスチャーゲームを始める。「無人島脱出」、「すずらん」など、フルトラッキングを活かした(?)ジェスチャーを披露。

こちら側の姿などはVTuber側にはわからないものの、スマートフォンの傾きは見えるらしく、「答えがわからなかった人は傾けて」と呼びかけると観客が一斉に傾けて、「えー!ちゃんと見て!」と盛り上がるのが面白かった。

途中から九条林檎さんが登場。少しメタい話だが、VTuberが一人増えるとなると、データをダウンロードし、姿をスマートフォンで描画するなど、大量のデータ通信が発生する。さらに、50人が一斉にダウンロードを行うとするとその通信量はかなり膨大になるが、多少のもたつきはあったものの、大きなトラブルはなく進んだ。

進行役の天使エルさんも登場したり、ステージが変わってもどんどんダウンロードし、描画していく!

参加VTuberへの質問コーナーや、撮影タイム、締めの挨拶を行い、30分ほどの3Dライブはあっという間に終了! 大きなトラブルもなく、スムーズなやり取りをしていただけに、説明されなければ、技術的に何が凄いのかわからないかもしれない。
凄さがわからないというのは却って凄いことなので、少しだけ紹介したい。
プラットフォーム「ARAWA」とミリ波が実現したライブは何がすごいのか?

3月に行われたイベント同様、今回の配信にはMawariのプラットフォーム「ARAWA」が使用されている。

前回と異なるのは、アバターや背景などの3Dデータを会場でスマートフォンへダウンロードし、スマートフォン側でレンダリングする方式での配信ということ。
3月のイベントでは、XRグラスのXREALでの体験ということもあり、クラウド側でレンダリングしたコンテンツをミリ波を通じて参加者の端末へ配信していたが、今回はスマートフォン側の高い性能も体感できる形だ。

例えば今回、途中で参加するVTuberが増えたり、ステージが変わったが、まさにそこがミリ波の広い帯域幅やスマートフォンのレンダリング性能を体感できるポイントだった。
ミリ波の特徴として、既存の周波数帯よりも帯域幅が広く、高速で大容量通信できるというものがある。
帯域幅について日頃考えることはあまりないと思うが、電車の遅延が発生した駅やイベント会場などでインターネットが遅くなるということを体験したことがあるかもしれない。それは、大勢が一斉に同じ回線を同時に使用することで一台あたりに使える量が減ってしまうから起こる現象だ。
つまり、帯域幅が広ければ広いほど、大勢が一斉に使用しても遅くならないということで、今回は50人が何度も大容量通信を一斉に行ってもライブを楽しめることでその片鱗を感じたということだった。

電車の中を見回すと、老若男女問わずにスマートフォンを覗き込んで動画視聴をしたり、ゲームで遊ぶことが当たり前になった。5Gの普及によって、そのくらい「映像」や「音声」はどこでもダウンロードしてその場で楽しめるようになったようになったと言える。
次世代の通信方法である「ミリ波」は広い帯域幅を活用して「映像」や「音声」を通信するだけでなく、さまざまなデータを送ることができる。その特徴を活かして、複数のVTuberがリアルタイムに動き、それぞれの参加者の位置に応じて、スマートフォンで映像を生成するというところを見ることができたのが、今回のイベントだ。
現在は限られたエリアだったり、対応している端末も限られている。しかし、こうした取り組みの一つ一つによってエリアが拡大したりすれば、VTuberの配信スタイルも変わっていくかもしれない。
ミリ波対応の新スマホ「Samsung Galaxy Z Fold8」

クラウド側の処理能力で体験を支えた前回に対し、今回はミリ波対応のスマートフォン「Samsung Galaxy Z Fold8」側の処理能力を積極的に利用した。7月23日に予約が開始されたばかりで、まだ発売前。予約受付は8月7日(金)まで行っている。
ライブを体験することで通信速度の速さや帯域の広さはなんとなく実感できたかもしれない。しかし、よりわかりやすくするために、会場内で「ドラマの動画を全話ダウンロードする」体験を用意していた。ミリ波に接続した機種と、接続していない機種でダウンロードをそれぞれ実行し、後からダウンロードを実行したミリ波に接続した機種が先にダウンロードが終わった。そうではない端末でのダウンロードにしても遅いと思わないが、比べるとその差は歴然。
VTuberの配信プラットフォーム技術と、大画面かつ高機能のスマートフォン、次世代の通信方法。これらを組み合わせて見ることができたのは、今はまだ一般的ではないライブの形式。しかし、今後技術が広まっていくことで、推しが縦型のスマートフォンの画面にいるのは古い体験になっていったり、ステージを変えながらリアルタイムで音楽ライブをするのが当たり前になる…推しがその場にいるようなライブ体験が当たり前になる未来を想像させるイベントだった。
(TEXT by ササニシキ)
