2026年9月12日(土)、「アイドルマスター」シリーズを手掛けるPROJECT IM@Sによるアイドルプロジェクト「PROJECT IM@S vα-liv」(以下、ヴイアライヴ)のライバーアイドル、876プロダクション所属の上水流宇宙(かみずるこすも)さんの誕生日を祝うオンラインライブイベント「上水流宇宙 BIRTHDAY ONLINE LIVE 2026」が配信された。(ライブ冒頭の無料配信はこちら)
ダンスや歌だけでなく、DJプレイとライブドローイングとの同時プレイを行うなど、文字通り上水流さんの「好き」を詰め込んだ構成。ヴイアライヴの仲間である灯里愛夏さんとレトラさんも出演して、トリオダンスへの挑戦と実家のような安定したMCで上水流さんの20歳を祝う。そしてスペシャルゲストとして上水流さんが「大好き」と公言しているアイドルの先輩、四条貴音さん(765プロダクション)も出演、念願の共演を果たした。
本記事ではプロデューサー(彼女の活動を楽しみ盛り上げるファンのこと)と共に盛り上がることが好きな、上水流さんの、「好き」にあふれたバースデーライブの様子をレポートする。
上水流宇宙はダンスだけではない 「一体いつから」の熱唱も
踊ってみた動画で多くの注目を集める上水流さん。以前「10分で覚えて踊ってみた」企画で挑戦した「Star Impression」、自身の最初のソロ曲「公転周期」を得意のダンスで魅せる。
普段はヘッドセットマイクを身に着けダンスを中心としたパフォーマンスをすることが多い彼女が、手にマイクを持ち歌唱に重きを置いて披露したのは、初星学園の月村手毬さんの楽曲、「一体いつから」だ。
愛夏とレトラの協力のもと、DJとライブドローイングの同時並行プレイに挑戦!
ダンス、そして歌とアイドルらしいステージングを見せてくれた上水流さん。そんな彼女のステージに現れたのはなんとDJブース。上水流さんは最近はDJプレイでの活躍も増えてきた。そして、お絵描き配信もコンスタントくらいに絵を描くことも好きである。
昨年のバースデーライブではすべてを行程をひとりで手掛けた自作リリックビデオを披露するなどマルチクリエイター気質のある上水流さん。そんな彼女が今回のライブで挑戦したのは、まさかのDJとライブドローイングの同時並行プレイだ。この好きと好きの合体はうまくいくのだろうか。
ヴイアライヴのソロ・ユニット・カバー曲や音楽原作キャラクタープロジェクト「電音部」の楽曲をきれいに繋ぎ、タブレットで今日この日ならではの絵を描く上水流さん。
さらにそれだけではなくオーディエンスへの煽りも忘れず、見る者の心を掌握していく。例えば自身の楽曲「クライヤ」ではドローイングの合間にクラップやジャンプなども入れ、いつも通りプロデューサーとステージを作り上げていた。
ヴイアライヴのメンバー・灯里愛夏さんの楽曲「あっちこっちプリンセス」では灯里さん本人が登場、まなかわいいダンスで上水流さんのプレイを盛り上げる。
同じくヴイアライヴのレトラさんは、レトラさんの「アエルシグナル」……ではなく、カバー曲「エンジェル ドリーム」で登場。元の振付に対する彼女のかすかな記憶に基づいて作られた、天使のような笑顔でぴょこぴょこ踊る姿にレトラさんの新境地を見た。
最後はヴイアライヴのユニット曲「RELOADING」のRemixバージョンを、灯里さん、レトラさんの小芝居を交えたパフォーマンスと共に盛り上げた。
最後に灯里さんレトラさんによるアディショナルタイムMCがあったが、見事にDJとライブドローイングを両立した上水流さん。一見好き放題にも見える振る舞いの裏に見える3名の仲の良さは、見るものに実家に帰ってきたような安心感を与えてくれる。
3名が息をあわせたトークを見せた後は、パフォーマンスでも息をあわせる。楽曲「Beat the World!!!」は灯里さんとレトラさんがダンスが得意な本日の主役・上水流さんにあわせ、3人向けの振付(もともとはデュオ曲)で披露した。
憧れの四条貴音とのデュオがついに実現 宇宙を撃沈させた「ずるこ」呼び
ライブ後半戦では上水流さんが「いい音」と呼ぶ、彼女が好きなEDM楽曲、「躍るFLAGSHIP」をカバーする。
続く楽曲もバチバチのEDMかと思いきや、聞こえたのは「夢の中で また☆:包んで:*☆」と歌う2人の声。ここで登場したのは、上水流さんがアイドル候補生時代から大好きで尊敬していると公言している、765プロダクション所属の四条貴音さん。歌うは四条さんのソロ楽曲、「フラワーガール」だ。
凛とした姿が魅力の四条さんの楽曲の中で異色のかわいさ、甘さを持つこの恋する女の子を歌った曲。「あなたが好き!」という歌詞が曲中に3回あり、普段ならばファンから「(たーかねが)好き!」とコールするところだが、ソロではなくデュオで披露した今回の「フラワーガール」は、そのパート割も心憎いものであった。
まず1番では、上水流さんが四条さんの方を向いて「あーなたが好き!」と堂々と伝える。その後のパートを歌う四条さんは、ラブコールに応えるようでもあった。
2番では四条さんが歩み寄った後に上水流さんの方を向いて「あーなたが好き!」と歌う。待ち構えていたとしても、気品の中にあるかわいさを実際に直撃してしまった上水流さんは、笑顔で戸惑ってしまう。そうであっても続く歌唱はきちんと行う、そんな上水流さんも見どころであった。
そして大サビ。2人声を合わせ、笑顔で「好き!」と声を出せば、アイドルとしての先輩と後輩の交流もバッチリだ!
MCコーナーにて、「宇宙、この度はお誕生日おめでとうございます」と丁寧に声を掛けられると、普段から「踊れる工事現場」と自称する上水流さんは本領発揮とばかりに大きな声で叫んでしまう。
淑やかでやわらか、それでいて力強いイメージがある四条さんがかわいさ全開のこの楽曲を歌う姿を見て、その表現の幅に驚き、「貴音さんのようなきれい、かわいい、かっこいい、すべてを兼ね備えたアイドルになりたい」と、憧れの人を前に早口で熱弁を振るう上水流さん。
そんな上水流さんに対し「稽古の時から気さくにお話してくださり、いろいろご提案いただき、嬉しかったです」と話す四条さん。上水流さん的にはワガママを言ったつもりが、四条さんはその姿を「自分の気持ちに素直に、まっすぐに向き合える宇宙は、真、素敵です」とパフォーマンスに対する熱意と受け取る。さらに、そのような強さを持つ上水流さんを尊敬もしていると伝えた。
「同じ志を持つ者同士、これからもお互い頑張りましょう」とエールを送ったのち、上水流さんを「宇宙、いや、ずるこ」と(「かみずるこすも」という名前の一部からくる)愛称で呼ぶと、上水流さんは喜びの余り絶叫して床に伏せ、そして「今日から本名も ずるこ にします」と発言するのであった。
各パフォーマンスに見える、上水流宇宙のアイドル活動の根底に流れるもの
そしてバースデーライブも終盤に。ハードコアな最新ソロ楽曲「Nova Chro」は作編曲者であるAJURIKAさんによるリミックスバージョンを披露。冒頭では荘厳さにすら感じさせるアレンジにどよめきのコメントがあふれたが、プロデューサーを煽り盛り上げていくのはこのバージョンでも同じであった。
披露した各楽曲に上水流さんがプロデューサーへ伝えたい気持ちを埋め込んだという今回のバースデーライブ。「明日からもまだまだ上水流宇宙は止まりません」と述べると、この日のラストナンバー「ZeroGravity」へ。クラップや振りだけでなく、歌詞の一部を敢えて視聴者に歌わせるように仕向けるなど、プロデューサーと作り上げるステージを最後まで楽しんでいた。
ヴイアライヴのバースデーライブは、これまでの一年の活動報告と、その先への展望をパフォーマンスを通じてプロデューサーに披露する場でもある。
今回のバースデーライブで言えば、憧れの四条貴音さんをスペシャルゲストに迎えてのパフォーマンスが大きな目玉であった。DJとライブドローイングの同時並行プレイもインパクトがあった。
そういう派手なものがあっても、彼女のパフォーマンスの根底にあるのは、プロデューサーやファンと一緒に盛り上がりたい、みんなの心をキラキラさせたいという気持ちだ。「一体いつから」ではマイクを握っての熱唱を見せ、「Beat the World!!!」では灯里さんレトラさんを引き連れて3人構成での振りを披露。「Nova Chro」はリミックスアレンジでのダンス披露は今回が初だし、「ZeroGravity」の客の煽りも進化している。
最近彼女の活動を知ったファンにも、デビュー前から応援しているプロデューサーにも、この日のライブで上水流さんと盛り上がることができた。そんなキラキラをくれるパフォーマンスで、20歳最初のステージは「好き」にあふれたものであったと、筆者には思えた。
この日のセットリストは下記画像のとおり。
なお、今回のライブの冒頭部分は上水流宇宙公式YouTubeチャンネルで無料配信されている。全編は2026年10月12日(月・祝)23:59までアーカイブ視聴が可能だ(チケット購入は同日18時まで)。
THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
(TEXT by tabata hideki)
●関連リンク
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