
アニマーシブライブ「⻯とそばかすの姫 – PROJECT LAYRA –」が、2026年10月10日よりMoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000にて開催される。
9日には関係者向けのプレスプレビューを開催。詳細なストーリーなどが一切公開されていなかった”アニマーシブライブ”の全容を見ることが出来た。ライブ終了後には、この日壇上にキャストとして登場したmiwa含め、メインヒロインを演じる昆 夏美、ASCA、みきまりあ、本公演のクリエイティブディレクラーを務めた広屋佑規、原作である「竜とそばかすの姫」の監督をつとめた細田守が登壇。フォトセッションなどに応じた。
今回はライブのネタバレをしないよう、アニマーシブライブ「⻯とそばかすの姫 – PROJECT LAYRA – 」の触りの部分、およびライブ終了後に行われたフォトセッションや囲み取材などでのコメントを中心にお届けしたい。

アニマーシブライブ「⻯とそばかすの姫 – PROJECT LAYRA – 」とは?
そもそもアニマーシブライブ「⻯とそばかすの姫 – PROJECT LAYRA – 」について簡単にまとめてみよう。
本公演は、アニメーション映画「竜とそばかすの姫」から5年後を描くスピンオフストーリー、いわゆる外伝となる公演だ。
作中で歌姫「ベル」をプロデュースした「ヒロちゃん」が、仮想世界<U>で新たな歌姫「レイラ」をプロデュース。この公演は、そんな「レイラ」の記念すべきライブ公演であり、参加する一人ひとりが観客となって楽しむ、という構図となっている。
本公演ではレイラ役としてmiwa、昆 夏美、ASCA、みきまりあ、鈴木このみの5人が選ばれ、それぞれオリジナル楽曲の歌唱を担当。および「レイラ」として演技を担当するとアナウンスされていた。


細田守監督作品および原作となった「竜とそばかすの姫」では、仮想世界<U>の3D空間が多くの観客の目を奪ったが、そんな3D空間を再現すべく会場に選ばれたのが、今回のMoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000だった。
舞台ステージと会場左右にLEDビジョンが設置されたシアター空間となっており、公演中にも正面だけでなく左右にも映像が描画され、映像演出もしっかり表現していた。


またこの公演、後方は階段と座席が組まれているが、最前部分は席がなく立ち見の状態で楽しむという構図となっていた。あまり類をみないステージに、映画を見るような、いやライブ空間をみるような、不思議な空気が流れていた。

ライブ開始前には、「ヒロちゃん」が登場してライブ中の観覧マナーについて明るく話しかけたり、甲賀流忍者ぽんぽこさんとピーナッツくんが登場し、仮想世界<U>のアカウント数が60億を突破したことや「レイラ」の人気や盛り上がりにいてニュースキャスターのように伝えてくる映像が流れてきた。もしも本公演を見る人がいれば、公演を楽しむための下準備としてしっかり目にしておくべきだろう。


加えて、この公演では、「TKANAWA GATEWAY SITY アプリ」をお手持ちのスマートフォンにインストールし、QRコードを読み込んでイベントページと同期・セットアップすることで、公演中の演出をより楽しむことができるという演出もあった。
3Dビジョンを大いに活かし、手持ちのスマートフォンも作品へと接続する、まさにイマーシブ(没入感のある)な環境が整うと、公演直前に「ヒロちゃん」が登場して観客を大いに盛り上げると、いざ仮想世界<U>の世界へと入り込んでいった。
アニマーシブライブ「⻯とそばかすの姫 – PROJECT LAYRA – 」の世界へ
新たな歌姫「レイラ」の登場の前に、「ヒロちゃん」が勇気を出してゲストとして呼んだ歌姫のステージへと足を運ぶことに。ホロライブに所属するAZKiである。「without U」「intersection」の2曲を披露した。
本公演のスペシャルなステージセットのなかで歌うAZKi、途中の会話ではAsとAZKiにかけた粋なコメントを残し、「<U>でのライブをもっと楽しんで!」と観客に声をかけたのだった。



ぽんぽこさんとピーナッツくんが登場し、直前に差し迫った「レイラ」のライブに期待に胸踊らせる観客へ、まるで街頭インタビューのように話を伺っていった。
そうして始まった 「レイラ」 のライブ。力強い歌声とエレクトロなサウンドが高揚感を高めて、一瞬の間をおいて花火が打ち上がる。
「ベルの歌を聞いて、わたしも頑張ろう!と思えた」
「私は”レイラ”が好き。そう思えたのは、この<U>と、わたしの歌を聞いてくれたみんなのおかげ!」



このように観客にメッセージを伝え、2曲目へ。こちらの曲は10月9日時点で公開されていないスローテンポな楽曲で、理想的かつ輝いているイメージとそれに及ばない自分自身とのギャップに苦しむ、心の痛みを綴った楽曲である。
続いて3曲目を歌う前に、ライブ中に周囲をフワフワと飛ぶ可愛らしい存在「パック」にレイラが気づく。勢いそのままに3曲目を歌い始めると、急にライブ中にトラブルが発生! 演奏がストップしてしまった。
ステージ上に転んでしまったレイラ。でもすぐに歌い直すには難しい……そんな彼女を見た「パック」は、瞳からレーザーを照射。レイラの姿をスキャンしたかと思うと、姿形を変えて、こう切り出したのだ。
「がくしゅうして、せいせいをおこないます」
「チューニングをおこないます。パフォーマンスを開始します。」
フワフワと飛んでいた存在「パック」は、どうやらかなり高い学習処理能力を有しているようで、「レイラ」をコピーしてしまったのだった……
ここまでがアニマーシブライブ「⻯とそばかすの姫 – PROJECT LAYRA – 」の冒頭に当たる部分である。
レイラ役であるmiwa、昆 夏美、ASCA、みきまりあ、鈴木このみの5人はオリジナル楽曲の歌唱を担当、9日時点で公開されていた「わたしはLAYRA」「ハルシネーション」のほかに、未発表となっている楽曲が今公園で複数曲歌唱される。
また本公演、レイラ役を演じるmiwa、昆 夏美、ASCA、みきまりあ、鈴木このみの5人が、約1ヶ月の公演でそれぞれヒロイン役として実際に演技することがアナウンスされており、この日はレイラ役としてmiwaが登場。最後はレイラ役のmiwaさんとレイラが一緒に歌い、踊る、パラレルワールドとなってエンディングを迎えたのだった。
本公演のキモとなっているのは、3D空間・描画を活かした音楽ライブと演劇やミュージカル性のある演技との噛み合わせになっている。
「レイラ」として3D空間でライブをしているのであれば、miwaや鈴木このみといった面々はどんな流れで出演をするのか……そこは本記事の写真で想像していただいたり、本公演を見てのお楽しみとさせていただきたい。





miwa、昆 夏美、ASCA、みきまりあ、細田守らは何を語った?
公演を終えたあと、フォトセッションや囲み取材に応じてくれたこの日壇上にキャストとして登場したmiwa含め、メインヒロインを演じる昆 夏美、ASCA、みきまりあ、原作者の細田守などが登場。約1ヵ月にわたる公演にむけた意気込み、作品について答えてくれた。
Q.今回の作品への意気込みをお願いします。
ASCA 私は5年前に、劇場で初めて「竜とそばかすの姫」という作品を見て、「歌の力」というものをもう一度信じさせてくれた私にとってすごく特別な作品なんです。それを5年後の物語として「アニマーシブライブ」という形でレイラとして届けさせていただけることを本当に嬉しく思っておりますし、私が歌い、踊り、演じることで。いただいてきた歌の力というものをお返ししたいなと思ってます。

昆 夏美 私は今日のお昼にゲネプロを終えまして、私自身とっても楽しんでこの世界に入ることができました。きっとご覧になる方たちも、新しいものを見たという感覚にきっとなると思います。いろんな要素が合わさった、この新しいエンターテインメントが作品として誕生する、その一員として選ばせて選ばれていただくことがすごく嬉しいです。

miwa みなさんに初めてこの「アニマーシブライブ」を見ていただきました。最初にお話をいただいた時は、私自身が細田守監督の映画が大好きなので、その中でも「竜とそばかすの姫」の世界になれるということがとても嬉しくて、オファーを受けました。
ただ私自身、舞台に出たことがなかったので、どんな感じなんだろうとドキドキしていました。想像を超える大変さで、すごく準備したよね、私たち(他のメンバーを見る)
昆 想像よりも大変でしたね。
miwa きっと舞台慣れしている今夏美さんが大変でしたねとおっしゃっているので、普段の舞台がどんなものか知らないんですが、大変な方なんじゃないかと勝手に思っています(笑)
5人それぞれのレイラで演じてほしいというふうに言っていただいていて、本当に皆さんそれぞれの魅力の詰まったレイラが誕生しています。ぜひ、5人のそれぞれの違いも楽しんでいただけたらいいなと思っています。

みきまりあ アニマーシブライブという世界初の試みにレイラ役として、こうして参加できてとても嬉しく思っています。私自身、普段アーティストをしていて、お芝居だったり、そしてこういった舞台に立つっていう経験も初めてで……先ほど皆さんもおっしゃっていましたが、本当に稽古も何から何まで大変ではあったんですけれども、自分にとってすごく新鮮で、新しい挑戦をすることができました。ぜひ5人分のレイラを楽しんでいただけたらと思います。

細田守 「竜とそばかすの姫」原作映画の監督の細田と申します。今回はですね、今日初めて一観客として、
ライブというか、演劇というか、ミュージカルというかですね、何とも言えない体験をしたなという気分で。本当に”体験した”なっていう、形がすごく一番きました。
そのバーチャルの世界でありながらmiwaさんが登場して、バーチャルと生身、現実との両方の部分を、即興を持って演じてくださって、それが非常に感動的でした、こういう感覚は今日ご覧いただいた方も初めて見た、新しい体験を共有できたんじゃないかなと思います。
「レイラ」という役を5人の方がそれぞれ演じられている、みなさんそれぞれ出身とかやってること全然違う方々が、みんなそれぞれの形で、この世界に参加する。その面白さも含めて、何か新しい体験を感じてもらえるんじゃないかなと思いました。
広屋佑規 クリエイティブディレクターの広屋です。アニメの世界の中にイマーシブ、没入していただく体験というのを皆様には体験していただきました。
細田守監督が描いた「竜とそばかすの姫」の世界に、少しでも皆さん自身が入っていくような感覚を持ちながらライブを楽しむ、そういう作品を目指して日本のトップクリエイターの皆様と一緒に作っていきました。少しでもこの新しい体験が、日本はもちろんですし、世界に発信できるような、新しいアニメーションの広がり方の一つになったら嬉しいなと思います。
Q.細田監督は本日初めてご覧になられたとのことですが、初めてご自身の作品がスピンオフとして、リバーシブルとして具現化した気持ちなどですね。ご覧になった率直な感想をいただきたい。
細田 原作者のくせしてね、ものすごい新鮮な体験を今回体験して感じました。
ものすごい面白かったですし、やっぱり今までにない、ちょっとカテゴライズできないような。ライブともミュージカルとも演劇とも違う。さらにその上に行ったような、すごい不思議な、面白い体験をしました。あの「竜とそばかすの姫」がこんなふうに拡張されて、皆さんに演じていただけて、すごい素晴らしいな、面白いなと感じました。

Q.公演を初めてご覧になる方に、期待してほしいポイントはなんでしょうか?
細田 いま現実でも、現実の世界とインターネットの世界っていう2つの世界を普通に生きてる中で、そこを踏まえた上で、どういう物語、新しい物語ができるかというのが、「竜とそばかすの姫」だったり「サマーウォーズ」から続く物語だったんです。
その「竜とそばかすの姫」の先にこのプロジェクトがあり、さらに新しく拡張した世界が広がっている。「竜とそばかすの姫」を聞いてくださった皆さんにも、これから新しく知ってくださる方も両方楽しめるんじゃないかなと思います。
ASCA 一番伝えたいなと思ったのが、スマホの充電をマックスにしておいてほしいということですね。
みきまりあ わかる!(笑)
ASCA これ、本当に一番大事じゃないですか?(笑)公演中ずっとつけっぱなし、携帯と連動しながらっていうのがすごく最大の魅力だなって思うので、モバイルバッテリーを持って参加してもらえれば、これだけあればもう満足です。
みきまりあ アニマーシブライブが世界初の試みっていうことで、私たち自身も歌もダンスも演技も全部やるし、バーチャルとリアルの融合もあり、私たちにとっても、皆さんにとっても、新しい世界が見えるんじゃないかなと思います。
昆 夏美 「竜とそばかすの姫」の原作映画がお好きな方も、普段ライブがお好きな方も、音楽がお好きな方も、舞台がお好きな方も、絶対みんな楽しめる作品。本当にうまい具合に融合されて、一つの作品として届けられていてすごいなっていうふうに思う。きっと絶対来ていただけたら、100%で、おや150%で帰っていただけるようなものになってると思います。
miwa まずは原作「竜とそばかすの姫」を絶対に見返してから来てほしいです。もう一つが、絶対に早く会場に着いてほしいです。
開演の始まる前に30分前にヒロちゃんが登場したり、楽しみ方をかなりレクチャーしてくれているんです。その段階からこの世界に誘う準備が整っているので、会場に早く来てほしいですね。
「竜とそばかすの姫」を絶対に見返してから参加すれば、最初の没入感が序盤から味わえると思うので、ぜひ楽しんでもらえたら良いなと思います。
細田 今日はmiwaさんの舞台を見たけども、他キャストさんはどんなふうな舞台になるんだろうっていうのが楽しみですね。みんなそれぞれ、五者五様のさまざまなものが見れるんじゃないかなと。楽しいひとつの話でありながら、全然違う体験ができるんじゃないかとますます楽しみになりました。
もともとベルを演じてくれた中村佳穂さんも、演技などはやったことがなかったけど、やっぱり全然違う顔を見せてくれた。今回演じられる皆さんも今まで皆さんの顔とはまた違う側面をこの舞台を通して見ていただくと思ってて。そういうところも含めて「楽しさが5倍」になってすごい面白いものになるんじゃないかなと思います。

フォトセッションや囲み取材ではこのようなお話をしてくれた。
細田監督がおっしゃるように、アニメのような、ライブのような、舞台やミュージカルのような、さまざまなエンターテイメントの手口が絡み合ったアニマーシブライブ「⻯とそばかすの姫 – PROJECT LAYRA – 」は、無二の魅力を放つ公演になる。
アニマーシブライブ「⻯とそばかすの姫 – PROJECT LAYRA – 」

●イベント概要
・日程:2026 年 10月10日(土)~11月15日(日)
・会場:MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000
・主催:MoN Takanawa: The Museum of Narratives/アニマーシブライブ「竜とそばかすの姫」製作委員会
・原作:アニメーション映画『竜とそばかすの姫』
・協力:スタジオ地図LLP
(TEXT by 草野虹)
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