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中国のVRヘッドセットメーカーPimaxは10月26日、毎年恒例の「Pimax Frontier Conference」にて同社の新シリーズ「Pimax Reality series」のコンセプトおよび、その旗艦製品となる「Pimax 12K QLED」の発売を発表した。「Pimax 12K QLED」は、自然さ、自己認識、自由の3つを兼ね備えるという同社の提唱する「VR3.0」構想を実現する「Pimax Reality series」の第1弾となっており、2022年第4クォーター頃の販売開始を予定。価格は2399ドル(日本円約27万3000円程度)となっている。
Pimaxといえばこれまでも、片目4K、両目8Kの高解像度と対角視野角200度を実現した「Pimax Vision 8K X」など高解像度・広視野角のハイエンドVRゴーグルを販売してきたことで知られる。今回、発表した新製品「Pimax 12K QLED」においては、これら性能面がさらに向上。解像度は両目12Kで、水平視野角200度、垂直視野角135度を実現。これは、人間の水平視野角が最大220度、垂直視野角は135度であることから見ても、ほぼ人間の視野角すべてをカバーしているといえるものだ。
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また、ディスプレイにおいてもミニLEDバックライトと量子ドット層を備えた2世代CLPL (Customized low persistence liquid)を使用。12K・120万サブピクセルで、画素密度を表すPPIも1200PPIと大幅に向上している。同社によると、これにより、これまでVRゴーグルで課題とされてきたスクリーンの網目が見えてしまい没入感が下がってしまう「スクリーンドア現象」を解消できたという。リフレッシュレートも最大200Hzを実現している。
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また、VRゴーグルには追加モジュールも含めると最大11個のカメラを搭載。標準で2つのアイトラッキング用カメラおよびコントローラーなどを認識する4つのカメラがついているほか、追加モジュールにて2つの表情トラッキング用、1つのリップトラッキング用カメラおよび、VRゴーグルの下部分に2つの広角カメラを搭載し、これで別途トラッカーなどを使用せずVRゴーグルのカメラのみでフルボディトラッキングを実現するとのこと。実際の精度は不明だが、デモンストレーション映像を見る限りではかなりの精度でトラッキングができているように見える。
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その他、追加モジュールでは赤外線式の「Lighthouse」に対応するものやMR対応のものセルラー5Gに対応するものなどがティザー映像内で紹介されており、これらはフロントパネルを交換することで拡張が可能なようだ。
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本製品ではPCVRとスタンドアロン2つのモードをサポートする。PC VRモードでは、光ファイバーケーブルまたは専用のWiGig 2(802.11ay)送信機を使用。有線および無線どちらにも対応している。完全スタンドアロンモードでは、「Oculus Quest2」「VIVE Focus3」などにも使用されているクアルコムの「XR2」チップを使用。解像度は片目あたり4K未満に制限され、視野は水平方向に150度に縮小され、リフレッシュレートは最大120Hzに制限されるとのことだ。
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さらにハイエンドのゲーミングPCをまだ持っていないユーザーに向け、Pimaxは「VRStation」を販売する。これは、PimaxRealityヘッドセットでのみ動作するWiGig2アダプターが統合されたビルド済みPCとなっており、これを用いることで無線PCVRを実現できる。
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販売は、2022年第4クォーターより順次スタートする予定。最初の3ヵ月は、既存のファンコミュニティーである「Pimaxian」に優先的に販売する。そのほか詳細は、今回の「Pimax Frontier Conference」アーカイブ映像を確認してほしい。
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(TEXT by アシュトン)
●関連リンク
・Pimax公式サイト