角川ドワンゴ学園N高等学校（N高）とS高等学校（S高）は、バーチャル空間を活用し、楽しみながら学ぶことで学習習慣の定着を目指すゲーミフィケーション教材の提供を開始すると発表した。
第1弾として、リズムゲームの要素を取り入れた英単語学習アプリを4月にN/S高生に向けて提供する。主に中学範囲の復習にフォーカスを当て、楽しみながら繰り返しチャレンジするうちに自然と英単語の意味を覚えられる教材だ。
本教材はVRゴーグル「Meta Quest 2」向けに開発されている。表示された日本語の意味に合った英単語を時間内に選ぶことでスコアを獲得できる。また、リズムに合わせて連続正解した分だけ追加でスコアが伸びるようになっている。
従来の単語帳など使った学習では、暗記するまでの繰り返し学習が単調なため苦痛を感じるケースが多かった。本教材ではバーチャル空間の没入できる世界の中で身体を動かしながらゲーム感覚で学べるため、何度もチャレンジするうちに自然英単語が覚えられるという。出題範囲が細かく区切られているため、少しずつ確実に単語力を伸ばせる利点もある。
このほか、ほかの生徒が同じバーチャル空間内でプレイしている様子を見ることができ、応援したりアドバイスしたりできる。各単語の正答数や全体の達成率などを保存して、自分の成績を後から振り返ることも可能だ。
N/S高では2021年4月より、バーチャル技術を使った新しい学びを導入している。生徒にとってより魅力的な教材を提供するべくニーズを調査したところ、過去に実施した英単語学習授業に高い関心を持つ生徒が多かったことから、今回のアプリの開発に取り組んだという。基礎的なレベルから始められることで成功体験を重ね、習熟度に合わせた演出により自身の成長を実感できる。また、友人と一緒に勉強ができるソーシャル性も取り入れることで、学習を続けるモチベーションにつながることも期待している。
N/S高では現在、2022年度4月入学の出願を受け付けている（Web出願のみ）。
・新入学の出願について（N/S高）：https://nnn.ed.jp/admission/course_ad/