VTuber蘭茶みすみ、言論誌「情況」にメタバース生活2000時間ルポ「存在というアクティビズム」 を寄稿

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VTuberの蘭茶みすみは、4月20日発売の季刊言論誌「情況」の2022年春号に、ルポ「メタバース生活2000時間からの提案 – 存在というアクティビズム」を寄稿したと発表した。

アバターでなりたい存在になる「バ美肉」やVR恋愛、アイドルや音楽活動、次世代メタバース「NeosVR」での創作、立体日本地図ワールドを活用した地方議員との交流などの活動や実体験を掲載。メタバースの世界や人間のあり方を、一人の生活者の視点で観察した。メタバースや人間の可能性を広げる「メタバース憲章」も提案。また、メタバースと人類の未来「肉体廃止」について語るインタビュー動画も公式YouTubeチャンネル「状況放送」より予定だ。

「メタバース生活2000時間からの提案 – 存在というアクティビズム」は、メタバースと自由なアバターにより「存在する」ことを通じて、新しい人間の生き方や可能性を探ることがテーマ。現実のパートナーとメタバースでの複数の相手との恋愛を同時に成立させる経験や、アバターとボイスチェンジャーによる「変身」で、歌って踊れる「クリプトアイドルメタバース」の美少女アイドルとしてステージに立ち、ファンと交流する活動の様子などを、一人称視点で表現した。

自身の自閉症スペクトラム障害とVRとの関りについても考察し、メタバースが障がい者の生きづらさを解消する可能性についても当事者の立場から言及している。次世代メタバース「NeosVR」での、空間を飛行しながら世界や自分のアバターが作られていく新鮮な体験を語り、VRChat「空から日本を見る会」で東京都大田区議おぎの稔議員らとの交流を通じて政治とメタバースの可能性も考えた。最後には「存在の自己決定権」など6カ条からなる「メタバース憲章」も提案した。

■季刊言論誌「情況」
1968年創刊の情況出版による人文・社会科学系言論誌。現在は季刊で、「変革のための総合誌」として、「国防特集」「連合赤軍事件50年」など、党派を問わず広く深い論考やインタビュー記事を掲載している。2022年春号ではウクライナ反戦運動や、漫画やアニメの表現規制問題とも関係が深い「キャンセルカルチャー特集」を行い、Amazonベストセラー「思想・宗教の雑誌」で1位、公開後数時間で売り切れるなど、インターネット上でも注目されている(増版決定)。

■蘭茶みすみ
人類を解放する「肉体廃止」を掲げるVTuber。2018年4月に活動を開始し、7月に失踪。2021年に復活後、NPO法人バーチャルライツの初代VR文化アンバサダー在任時には自身の肉体からメタバースでの美少女の姿へと変身する動画「3分でわかるバ美肉」を発表。同年12月にはあしやまひろこ、ドコカノうさぎとともに「クリプトアイドル『メタバース』」を結成し、2022年にはオリジナルソング「メタバース音頭」や「カラフル☆メタバース」も公開した。「情況」掲載は冬号「肉体廃止のメタバース – 仮想空間から放たれる自由」以来2回目。

●関連リンク
・状況(公式サイトTwitterYouTube
・状況 2022年春号購入先(Amazon
・蘭茶みすみ肉体廃止チャンネル(YouTubenote