8月13日～8月28日までの間、VRChat上にて世界最大級のメタバースイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」（以下、Vket2022 Summer）が開催中です。同イベントには、毎回多数の企業が出展しており、今回も「パラリアル大阪」「パラリアルニューヨーク」の2種類の会場にて、計59社の企業がブース出展をしています。
そんな中、特に注目されている企業ブースのひとつが「パラリアルニューヨーク」にて出展している株式会社JVCケンウッドによるものです。今回、JVCケンウッドブースでは、同社のグループ会社であるビクターエンタテインメントに所属する「ピンク・レディー」と広瀬香美さんによるモーションパフォーマンスやウォータースライダーなどが見どころとなっています。
中でも注目されているのが、広瀬香美さんの出演。広瀬香美さんといえば、先日メタカル最前線でも取り上げた通り、VRChatで活躍する動画クリエイター・キノピオProさんによる同氏の楽曲「ロマンスの神様」を使ったアバターフェイスダンスが大流行。それをきっかけに、広瀬香美さん自身もメタバースへ興味を示し、実際にキノピオProさんにVRChatまで会いに行くと宣言したことが話題を呼んでいました。
そこから、たったの数週間で、広瀬香美さんのVket2022 Summerへの出演が決定。もともと初出のプレスリリースでは触れられていなかったものの、本人のメタバースへの強い思いをもとに、急遽アバターとモーションを用意した経緯が伝えられていました。
筆者は、そんな話題の「JVCケンウッドブース」へさっそく足を運び、広瀬香美さんのVRChat・メタバース進出が実際にどのように実を結んだのかを確認してきました！
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これでも公式か！？ 広瀬香美のピアノに合わせてゲッダンを踊ろう
広瀬香美さんといえば、先述の「ロマンスの神様」をはじめ多数のヒット曲を生み出しているベテランアーティスト。今年デビュー30周年を迎えます。そんな、広瀬香美さんのステージで、披露された楽曲はあの「promise」。ゲッダンといえば、伝わる人も多いのではないでしょうか？
そう、あの乱回転する独特の動きとともにサビの歌詞「ゲッダン 揺れる廻る振れる切ない気持ち～」と聞こえてくるインターネットミームで知られる楽曲です。もともとは、NINTENDO64ソフト「ゴールデンアイ007」のバグ技で発生した謎の動きに、ちょうど同時期に流行った「primise」を被せるMAD動画が発端だというこのミーム。
なんと今回のブースでは、約15年の時を経て、ゲッダンダンスを自分のアバターで踊れるダンスギミックまで搭載されているんです！「本当に公式がこれをやるのか！しかもメタバースという最先端の場でニコニコ動画のリバイバルを！」ととにかく驚く演出です。
さらに、このゲッダンダンスのモーションは、Vket公式ストア「Vket Store」にてVket開催中の期間限定で無料配布もされています。もちろん、公式モーションです。自分のアバターに仕込めばいつでもどこでもゲッダンが踊れる。ぜひ忘れずにダウンロードしておきましょう。
また、もうひとつ広瀬香美さんで特筆したい事項があります。それは、広瀬香美さんの姿、アバターです。
当初は広瀬香美さんのアバターを作る予定でしたが、急遽の決定だったためVketに間に合わない事態になりました。そこでひゅうがなつさん制作のまりえるちゃんをベースに、広瀬香美２号として黄金色に染め上げるアバター改変を行って、イベント出演を行いました。
ソーシャルVRのユーザーではアバター改変は広く浸透していますが、今回の広瀬香美さんによって、アバター改変がより多くの人に広まるのか注目です。
ピンク・レディーにもなり切れる！パリピ・ウォータースライダーも登場
また、ビクターエンタテインメントといえば、昭和のポップ界を代表する2人組アイドルユニット「ピンク・レディー」も欠かせません。「ピンク・レディー」といえば、代表曲「UFO」をはじめ、当時誰もが真似をした振り付けが有名です。
今回のステージでは、デビュー曲「ペッパー警部」をアバター姿のミカとケイが披露。さらに、2人のとなりに並んで、自分のアバターであの振り付けを踊ることができちゃいます！アバターにマイクを持たせて踊らせると、よりピンク・レディー気分になるでしょう。
ブースを大きく彩っているウォータースライダーでは、ピンク・レディーと広瀬香美さんの楽曲を流しながら、パーティクルを全身に受けて、激しい動きで滑っていきます。
筆者が乗ったところ、激しい動きだったのでVR酔いを引き起こしたので、乗る際は酔いに気をつけてください。
ニコニコ動画でゲッダンを知っていた身としては、まさか令和になって広瀬香美さんのピアノと共にゲッダンを踊れるとは思えませんでした。見どころ満載のJVCケンウッドブース。ぜひ実際に「パラリアルニューヨーク」まで足を運び、自身の目で確かめ、自身の姿で体感してみてください。
●参考リンク
・バーチャルマーケット公式サイト
・バーチャルマーケット公式Twitter
投稿者プロフィール
東雲りん2022年1月からVRChatを開始。VRChat内のイベントである私立VRC学園の活動を通じて,VRに魅力を感じるようになる。以降、noteでの執筆やWith VRの立ち上げに関わる。With VRではインタビュー企画のディレクターを務める。