YouTubeは10月25日、 動画の内容に合わせて、画面の背景を淡い色に変化させる新機能「アンビエント モード」を発表。その他にも、 プレミアムメンバーが利用できるyoutube.com/newで、2022年初めからテストしていた新機能のうち、「ピンチしてズーム」と「再生位置の細かい調整 」を一般の全ユーザーにリリースした。
2005年に設立されたYouTubeは、今年で17年目を迎える。検索バーと動画タグのリストが表示されていた当初のトップページは、現在までに様々な変化が加えられてきた。今回は、新機能の発表に加え、世界中のユーザーから意見を募り、デザインのリニューアルも行った。
画面の色彩調整をする「アンビエント モード」の開発段階で、重要なテーマとなったのが「色」だ。発想の元は、暗い部屋でディスプレイが放つ光で、この効果を再現することで、動画視聴の没入感を高める狙いがある。本機能は、ウェブとモバイルを ダークモード にすることで利用できる。ダークモード自体も、ユーザーから寄せられた意見を元に、背景をより暗くする更新が行われ、ウェブ、モバイル、スマートテレビに向けてリリースされた。
「ピンチしてズーム」とは、Android や iOS のスマートフォンで、動画をズームイン / ズームアウトでき、指を放しても動画を拡大されたままにする機能だ。
「再生位置の細かい調整」では、動画の再生中に、シークバ―を上にドラッグ(スワイプ)すると、シーンの細かいサムネイルが 1 列に並ぶようになった。操作中は動画が停止され、ユーザーが再生したい正確な位置を、ピンポイントで選びやすくしている。
本機能には、動画の中で頻繁に視聴されている部分のグラフを表示し、長押しして移動したり、2本指でダブルタップしてチャプターをスキップできる「動画ナビゲーション」が組み込まれている。これらは、ユーザーが興味のあるコンテンツを素早く見つけられるように実装された。
デザインのリニューアルでは、動画説明のYouTubeリンクをボタン化。高評価、共有、保存など、よく利用される操作において、視聴を妨げないような形式を導入した。チャンネル登録ボタンは、視聴者がより見つけやすくなることを目指して色と形が変更している。各再生リストにも詳しい情報を表示し、見たい動画へのアクセスにつなげる意図がある。
今回の更新は、すべてのユーザーに向けて徐々に公開されていく予定だ。
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