リアル&メタバース同時展開の京セラ「JIMTOF 2022」ブースを取材 VRchatなら切削など機械の動きを目の前で体感できる

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2022年11月8日(火) ~ 13日(日)、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催されている国内最大級の工作機械見本市 JIMTOF 2022。4年ぶりのリアル開催となり、会場には国内外から多くの関係者が来場していました。

その JIMTOF 2022に出展している京セラは、同時にVRChatでもB2B向け展示会を開催。PCだけでなくQuest版のVRChatに対応したワールド内に、JIMTOF 2022とほぼ同一のブースを展開しています(ワールドへのリンク)。

こちらがJIMTOF 2022のブースです。

そしてこちらがVRChat京セラワールド内のブースです。デジタルツインの教科書というべき正確さで現実空間をバーチャルで再現しています。


リアル会場からVR体験をしてもらう

JIMTOF 2022の京セラブースには、Meta Quest 2でVRChat京セラワールドの体験ができるコーナーもありました。短時間でカーボンニュートラルの取り組みが理解できるように3分間のVR体験コンテンツにまとめられていました。

筆者も体験させていただきましたが、操作方法などわからないことを教えてくれるアバターワーカーがおり、VRが初めての人でも安心して体験できるものとなっていました。

参考までに、JIMTOF 2022会場入口や通路の京セラ広告にも、メタバース体験コーナーがあることをアピール。京セラがVRChatというメタバースにかける意気込みの強さを感じます。


現実を超えるVR展示に取り組む

JIMTOF 2022は目利き力を持つ来場者が訪れて、各メーカーの商品を見比べて検討するB2B向けの展示会です。ゆえに、現実の展示会場は商品そのものと解説文を載せたパネルを展示しています。切削工具のドリルならば展示物で形状を確認し、解説パネルで技術背景を知ることができます。ブースによってはロボットなどを用いて、動作状況を確認できる展示を行っていますが、ブースの広さに限りがあるために、全ての商品の動作確認ができる展示を行うのは無理があります。

しかしVRであれば、3D CGアニメーションで動作中のシーンをアピールすることができます。小さな部品を大きく、大きな機材を小さくして、見やすいサイズで展示することも可能です。

現実では難しい、切削中の様子を間近に見ることも可能です。

VRChat京セラワールドで数々のアニメーション展示をしている商品を見て、これは新しいプレゼンツールになる、という印象を抱きました。商品パンフレットと、タブレットやノートPCで見せるプレゼン動画に加えて、いつでも展示会やショールームをバーチャル体験できるようにMeta Quest 2を持ち歩く営業マンが現れる時代が来るのではないでしょうか。

(TEXT by 武者良太

 
 
●関連リンク
Kyocera Tool World(VRChat)
JIMTOF2022 特設サイト
京セラ(Twitter)
京セラ(公式サイト)