京都大学主催の社会人向け研修プログラム「京都大学エグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム(京都大学ELP)」は、特定分野に焦点を当てた「京都大学ELP短期講座」を開講します。テーマは「バーチャル 〜メタバースで変わる人と世界〜」です。メタバースとは何か。ブロックチェーンとは、NFTとは。最先端の研究と技術から、ビジネスへの応用、社会実装まで、分野を代表する研究者、企業家を迎え、全国から集まる受講生と共に学び、考え、熱い議論を交わします。日程は2023年2月4日(土)、5日(日)、18日(土)、19日(日)の4日間、場所は京都大学で開催します。京都大学は、2015年より社会人を対象とした次世代リーダー育成研修プログラム「京都大学エグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム(京都大学ELP)」を開講しています。講義のテーマは、哲学、宗教、歴史、政治、環境、エネルギー、宇宙、医薬、生命、芸術など多分野に渡ります。最先端の知識だけではなく、時代や場所を越えて存在する本質を学び追求し、次世代のリーダーに必要なブレない軸の獲得を目指します。
そして、この度、特定の分野に焦点を当てた「京都大学ELP短期講座」を開講します。短期講座では、対象分野の基礎から応用、社会実装までを4日間で集中して学びます。テーマは「バーチャル 〜メタバースで変わる人と世界〜」です。講師には、京都大学をはじめとする各大学から、メタバース、ブロックチェーン、NFTの専門家、また、経済学や情報学、哲学など異分野の研究者を迎え、全国から集まる多様な背景を持つ受講生と共に学び、考え、熱い議論を交わします。講義後には、懇親会を行い、講師と受講生、受講生同士の交流を行います。初めての方でも、専門知識がない方でも、興味のある方はどなたでも受講いただけます。
<講座概要>
「バーチャル 〜メタバースで変わる人と世界〜」
Virtualという言葉には、主に「仮想」という日本語訳が当てられてきました。しかしその言葉の本来の意味はむしろ「実質的な」「事実上の」といったものです。VR(バーチャルリアリティ)技術を核としたメタバースの急速な発展、そして仮想通貨を端緒にしたNFT(非代替性トークン)やDAO(分散型自律組織)などブロックチェーン関連技術の広がり。これらの潮流は、まさに「バーチャル」な世界が私たちの社会にとって実質的な意味を持つ存在になってきたことを示しています。その発展は、経済や社会システムのみならず、人間のあり方そのものを変えてしまう可能性を秘めています。
ELP短期講座「バーチャル 〜メタバースで変わる人と世界〜」では、メタバースやブロックチェーン関連分野を牽引する第一人者を産官学からから招いて、その現状を整理します。その上で、テクノロジー、文化、身体、ジェンダーなどの多様な観点からこの分野の可能性と課題を深く掘り下げます。第二の宇宙「メタバース」は私たちが夢見たユートピアなのか?巨大市場となったデジタル経済はどこに向かうのだろうか?バーチャル世界の発展は人間と社会のあり方をどう変えるのか?これらの問いを、受講者と方々と共に考えたいと思います。
日 程:2023年2月4日(土)・5日(日)・18日(土)・19日(日)9:30〜19:00頃
※日によって開始・終了時間は異なります。
※19時以降交流パーティーあり。
場 所:京都大学芝蘭会館山内ホール
定 員:先着30名(定員に達し次第締め切り)
受講料:55万円(税込)テキスト代、ランチ代、交流会費、VR体験含む。
※同一企業からの参加割引あり。
申込み:https://business.form-mailer.jp/fms/2bdf59be155345
2023年1月16日(月)申し込み締め切り
プログラム:
1日目:2月4日(土)「メタバースとは何か」
モデレーター:山敷庸亮(京都大学大学院総合生存学館 教授)
「メタバースのビジネス活用」廣澤篤(アクセンチュア株式会 プリンシパル・ディレクター)
「メタバースにおけるクリエイターエコノミーの創出と相互運用性について」上田泰成(経済産業省コンテンツ産業課 課長補佐)
「さよならアトムの時代 〜メタバースがもたらす新しい世界の姿」加藤直人(クラスター株式会社 代表取締役)
「対談」加藤直人(クラスター株式会社 代表取締役)、松永伸司(京都大学文学研究科 准教授)
交流パーティー
2日目:2月5日(日)「仮想空間における貨幣、経済、国家」
モデレーター:山敷庸亮(京都大学大学院総合生存学館 教授)
「安全保障と仮想空間」橋本靖明(防衛研究所政策研究部軍事戦略研究室 主任研究官)
「ブロックチェーンエコノミクス」池田裕一(京都大学大学院総合生存学館 教授)
「貨幣とは何か?」岩井克人(神奈川大学 特別招聘教授)
「ブロックチェーンとNFT(非代替トークン)」櫻井幸一(九州大学システム情報科学研究院情報学部門 教授)
3日目:2月18日(土)「バーチャル技術が変える社会」
モデレーター:磯部洋明(京都市立芸術大学 准教授)
「源流から考える『メタバース』」喜多千草(京都大学文学研究科 教授)
「『ニューロバース』を解読する」神⾕之康(京都大学情報学研究科 教授)
「日本の美少女アバターとそれを使う男性ユーザーの背景にあるものは?」リュドミラ・ブレディキナ(マルタ大学)
4日目:2月19日(日)「仮想空間における⽂化と⾝体」
モデレーター:磯部洋明(京都市立芸術大学 准教授)
「メタバースはどんな文化を作り出すのか」松永伸司(京都大学文学研究科 准教授)
「メタバースは物質の夢をみるのか」近藤銀河(東京芸術大学大学院、美術史家、アーティスト)
「パネルディスカッション」
ファシリ:宮野公樹(京都大学学際融合教育研究推進センター 准教授)
パネリスト:
鈴木晶子(京都大学 名誉教授、理化学研究所 客員主管研究員)
松永伸司(京都大学文学研究科 准教授)
近藤銀河(東京芸術大学大学院、美術史家、アーティスト)
西條玲奈(東京電機大学工学部人間科学系列 助教)
交流パーティー
プログラム詳細は下記ページよりご覧いただけます。
https://www.elp.kyoto-u.ac.jp/intensive/2022/