世界全体で二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスを無くそうというカーボンニュートラルの取り組みが進むなか、日産自動車はメタバース上でサステナブルな暮らしを体験するVRchatワールド「NISSAN EV & Clean Energy World」を公開しました(ワールドへのリンク)。
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「NISSAN EV & Clean Energy World」はEVを走るバッテリーととらえ、家庭で使う電力をEVのバッテリーでまかなうV2H(Vehicle to Home・ビークルトゥホーム)を体験できるワールドです。
空調、洗濯、調理家電だけではなく風呂の湯沸かしなどもオール電化とした一般家庭の電力消費量は、1日あたり10〜15kWhと言われています(日本エネルギー経済研究所発行「エネルギー・経済統計要覧」によれば13.7kWh)。この電力をクロスオーバーEVである日産アリアのバッテリーでカバーするという目的を果たしていくという目的のもと、ゲームコンテンツを通じてEVのバッテリーで暮らすことのルーチンや意義を学べる内容となっていました。
舞台は湖畔にたたずむ別荘地のようなエリア
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ゲームを開始すると、場面が別荘地に移ります。
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オール電化の動力源となる日産アリアは、建物の外に設置されたV2H機器と接続されています。EV用のパワーコンディショナーで、DC電源をAC100V/200Vの電源として使えるようにする設備です。このV2H機器には別途11kWhの電力を蓄えられるバッテリーボックスが備わっており、日産アリアを使って移動している間も家電を使うことが可能となっています。
なお日産アリアB6グレードのバッテリー容量は66kWh。日産アリアのバッテリーを家電で使い切らないように制限がかかっているものの、5回は建物側のバッテリーボックスを充電できる計算となります。
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屋内に入ると、前シーズンに使ったときに掃除を怠ったのか、床やソファ、そして空気が汚れているのがわかります。
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また壁を見ると、ゲームのタスクリストがありました。
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まずは各所にある設備を使って屋内を綺麗にしていきます。
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部屋を綺麗にしていくと、日産アリアやV2H側のバッテリーの残量が減っていきます。ちょっと心許ない蓄電量となってしまいました。
3つの自然エネルギー発電所で日産アリアのバッテリーをチャージ
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そこで日産アリアに乗って別荘地の近所にある、自然エネルギーを使った発電所を巡り、日産アリアのバッテリーをチャージしていきます。
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発電所の種類は風力発電所、地熱発電所、太陽光発電所の3つ。
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風車を回し、マグマを掘り、ソーラーパネルを太陽の方向に向けると発電所から日産アリアへの電力給電が行われます。
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別荘まで戻り、溜まった電力をV2Hのバッテリーに移し替えてさらに多くの家電を使っていきましょう。
キャンプ場などで使えるV2L
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住宅などに設置するV2Hとは別に、V2L(Vehicle to Load・ビーグルトゥロード)というパワーコンディショナーもあります。こちらはEVのトランクルームなどに入れて運べるもので、主にアウトドアでの利用を前提としたものになります。
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EVとV2Lがあれば、送電線からの電気を得られにくい場所であっても照明や調理家電、暖房器具などを使うことができるというメリットがあります。
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薪を燃やすと二酸化炭素が出る…のは事実ですが、新しく植林して育った木が二酸化炭素を吸収してくれます。実はカーボンニュートラルの視点からみて焚き火で調理をするのは悪くない手法だと言われていますが、地面へのダメージや灰の処理などを考えると、電気で済ませられることは電気に任せた方がいいかもしれません。
そういった意味においても、EV+V2Lの組み合わせは価値があります。
ワールド体験を通じてEVのある生活をイメージする
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ワールド内には電力がプレゼントされるクイズコーナーも点在しており、全体を回ることでEVや自然エネルギー発電、カーボンニュートラルのことが学べる作りとなっています。
EVはまだ普及が始まったばかりのモビリティ。しかし日本政府は2030年までに純粋なガソリン車の販売禁止を目標として打ち出しており、今後はEVへの転換が進むことは間違いありません。同時にV2H、V2Lを活用する人々も増えていくでしょう。
VRChatで活動するクリエイターと共に日産が製作・提供した「NISSAN EV & Clean Energy World」は、いち早くEVがある生活をバーチャル体験できるもの。皆さんも将来の住環境を先取りして体験してみませんか。
(TEXT by 武者良太)
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