ABALと東京都歴史文化財団、「XRアートシアター」を共同開発 落語「死神」題材の第1回公演を4/19より開始

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株式会社ABAL

XR プラットフォームを提供する株式会社 ABAL(本社:東京都目黒区、代表取締役:尾小山 良哉、以下ABAL)は、文化資源のデジタル化と多様な形態での鑑賞体験を提供する「TOKYO スマート・カルチャー・プロジェクト」の一環として「XR アートシアター」を東京都・公益財団法人東京都歴史文化財団と共同で公開します。
第1回公演として、古典落語の代表作である『死神』を題材にした「XR アートシアター 『死神』」を、2023年4月19日から5月7日までの期間、東京都渋谷区にある「シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]」(以下CCBT)において公開します。

  • 「XR アートシアター」とは

「XRアートシアター」は、ABALが保有する「ロケーションベースVR」関連の特許技術によって開発された、デジタル化した文化財、観光資産、アートや舞台などのデジタルデータをバーチャル空間内に展示することで、まったく新しいアート体験を提供する「バーチャル展示空間」です。

バーチャル空間に階層を構築することで、現実空間よりも広いバーチャル空間をつくることができる特許技術群を活用し、文化施設内の一角など、広さに限りがある現実空間を、バーチャル空間の中で東京ドームサイズの空間に拡張。それぞれの空間で、演劇・音楽・展示など多種多様な表現を行うことを可能にします。

ユーザーは、複数人でバーチャル空間内を歩き回りながら自由に作品を鑑賞できます。例えば、複数の展示空間を巡ってユーザーごとに異なる物語を楽しめるような演劇表現や、タイムマシンで過去に遡ったような体験に広大なプロジェクションマッピングなど、バーチャルならではの自由度の高い空間演出によって、現実では味わえない没入感のある、まったく新しいアート体験を得ることができます。

  • 「XRアートシアター」の取り組み背景

近年、アートや文化財のデジタルアーカイブ、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)など、展示物がデジタルデータへと変容していく中で、それらを適切に展示・体験できる場所が求められています。
しかしながら、デジタルデータを展示する場所は限られている上に、一般ユーザーがデジタルデータを体験・鑑賞するためには、ヘッドマウントディスプレイなどの専用機材を購入しなければならないなど、非常に高いデジタルリテラシーや金銭面における障壁が存在しています。

「XRアートシアター」は、既存の文化施設に、デジタルデータに特化した展示空間を簡単に構築することができるため、新しいデジタルアートの体験機会を生み出せる上に、クリエイターにとってもデジタルを用いた作品を発表できる場となるものです。

この「XRアートシアター」は、東京都が都政課題の解決を目指して実施する「UPGRADE with TOKYO第19回 XR技術等を活用した新たな芸術文化の鑑賞・参加機会の提供」に入賞し、都立文化施設等を中心としたTOKYOスマート・カルチャー・プロジェクトの一環として「XRアートシアター」の取り組みをスタートしました。

  • 「XRアートシアター」の特徴

「XRアートシアター」は、バーチャル空間内での自由移動や体験共有を可能とするABAL独自のVRソリューション「ABAL®システム」を用いて開発されています。
今回、東京都・都歴史文化財団と共同で公開する第1回公演「XRアートシアター 『死神』」では、以下の特徴を持った空間表現となっています。

① 空間拡張が可能
・会場となるCCBTの4.5m×4.5mの現実空間を、ABAL独自の空間圧縮技術によってバーチャル空間内で拡張。東京ドームサイズの複数の表現空間をつくり出しています。
・複数の表現空間をつくり出せる機能を利用して、「XRアートシアター 『死神』」では、体験者の行動や選択により、一人ひとり異なる展開が体験できる仕組みになっています。

② 多彩な表現が可能
・3Dムービースキャンされた人物の立体データやデジタルキャラクター、等身大映像などを使用することで、アーティストや役者のパフォーマンスを目の前で臨場感を持って体験することができます。
・劇場の音響システムを使用する全体音響と、個々のユーザーの行動に合わせて音を再生する個別音響を組み合わせ、従来の映画や舞台などでは表現できなかった音響体験を提供します。

③ オリジナルアバターの作成やバーチャル空間内での自撮り撮影が可能
鑑賞者は、バーチャル空間内で使えるオリジナルアバターを作成できます。
また、バーチャル空間内で自撮りもできるため、複数人でその作品の世界観を楽しめます。

④ 行動情報の収集が可能
チケット購入時や作品鑑賞中、物販などユーザーの行動データを独自の「アバルID」に紐づけることができます。関連性のあるマーケティングデータとして活用することで、主催者やアーティストの課題解決に活用できます。

デジタルデータに特化した展示空間を簡単に構築することができる「XRアートシアター」は、今後も文化・芸術施設が保有するコンテンツ等とコラボレーションすることにより、既存の文化・芸術施設における芸術作品の新しい楽しみ方を提案して参ります。

  • 第1回公演「XRアートシアター 『死神』」開催概要

会期:2023年4月19日(水)~5月7日(日) ※月曜休館
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
入場無料、予約優先制
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団
企画開発:株式会社ABAL
※7歳以上対象

ご予約はこちら
https://abal-shinigami.peatix.com

  • 「UPGRADE with TOKYO」とは

「UPGRADE with TOKYO」とは、東京都が都政課題の解決を目指して実施するピッチイベントです。

ピッチ審査において審査委員から都政課題の解決に資すると認められたスタートアップ企業は、東京都と協働して事業を実現する具体的な交渉を進めるきっかけを持つことができます。


ABALが応募し採択された第19回のテーマは、「XR技術等を活用した新たな芸術文化の鑑賞・参加機会の提供」。コロナ禍により都民が芸術文化を体験する機会が減少している中で、最先端のXR技術等と都立文化施設が有するコンテンツのコラボレーション等により、都立文化施設における芸術作品の新しい楽しみ方を提案することを目的として、都立文化施設のイベントや作品を、リアルやバーチャルを駆使して創造し、提供・配信する技術やサービス等が募集されました。
 

  • 「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」とは

東京都の文化施設が有する収蔵品や、各館の展覧会・公演等の活動等の文化資源をデジタル化して記録・保存するとともに、多様な形態での鑑賞体験を提供するプロジェクトです。

東京文化戦略2030(2022年3月公開)の戦略2の推進プロジェクトでもある本事業は、東京都の基本政策「未来の東京」戦略「戦略 15 文化・エンターテインメント都市戦略」および「スマート東京 実施戦略」の「取組方針の柱2 公共施設や都民サービスのデジタルシフト」にも対応しています。

本プロジェクトでは、文化資源のオンライン公開、最先端技術による新しい鑑賞体験の創出と、各館の情報環境整備を一体的に推進し、「誰もが、いつでも、どこでも芸術文化を楽しめる環境」を実現していきます。

  • 株式会社ABALについて

商号 :株式会社ABAL
所在地 :東京都目黒区東山1-17-16
代表者 :尾小山 良哉
設立 :2016年1月
公式サイト:https://www.abal.jp

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