ドワンゴが4月22〜30日、オンラインと幕張メッセにて開催したインターネットコンテンツの祭典「ニコニコ超会議 2023」。PANORAでは、その超会議内で実施したVTuberの音楽ライブ「VTuber Fes Japan 2023」とコラボして、VTuberさんと1対1でお話しできる「VTuber Fes Japan × おしゃべりフェス in 超会議 2023」(超しゃべフェス)を実施しました。
会場となったのは、4月22、23日がZoomを活用したネット、29、30日がリアルの幕張メッセで、合計170名のVTuberさんにご出演いただき、大盛況で終えることができました。開催からだいぶ時間が空いてしまいましたが、主に幕張メッセにおけるリアル会場の様子をレポートしていきます。
「推し」だけでなく仲間とも話せた場
「おしゃべりフェス」がスタートしたのは2019年2月。ファンが口頭で直接お礼を伝えたり、新しい「推し」を知る機会を提供することを目的に、企業・個人や事務所の垣根を取り払ってVTuberさんがZepp DiverCityに大集結し、1対1でのお話やステージ企画を展開しました。
その後、2019年4月にはニコニコ超会議にも出展。コロナ禍を挟み、2022年にはドワンゴとの共催に変わって超会議の地に帰ってきて、今年で3度目の参加となっております。内容的には、
・1対1での「おしゃべりレーン」
・複数人で囲んで話せる「わいわい! トライアルレーン」
・リアルなギフトを贈って盛り上げられるニコニコ生放送
・今回のために作り起こした物販ブース
と盛りだくさんな企画でみなさんをお迎えしました。
「おしゃべりレーン」「わいわい! トライアルレーン」では、「推し」と直で話せる喜びがそこかしこであふれていました。今年は当日券売り場で大小2種類のサイズで「応援のぼり」をご用意。のぼりには「神」や「尊い」などのメッセージが書かれており、自分の気持ちを物理で示すことができました。
のぼりは「推し」のブースの周囲に置かれるため、VTuberさんによっては神社のようにのぼりだらけの状態になり幕張メッセの地で謎に目立っておりました。ご出演いただいたVTuberさんにも喜んでいただけたと聞いております。
また、目立つといえば、「おしゃべりレーン」の当日券売り場にあったモニターでも各VTuberさんのPR動画を一日中流しておりましたが、こちらも多くの人が足を止めてどんなVTuberさんが出演しているのか興味深そうに眺めていました。この動画も影響したのか、スタッフによればその場で当日券を買って話しにくるという流れも生まれていたそうです。
特徴的なのは、VTuberさんによってはファン同士の「オフ会」的な雰囲気が生まれていたということ。いつも同じ「推し」の生配信のコメント欄などで見ていて、どんな発言をしているか知っている名前の人だからこそ、初めて会ってもすぐに話せる。さらに「推し」を中心にみんなで集合写真を撮る光景も見られました。そんなファン同士の交流もおしゃべりフェスの醍醐味のひとつなのです。
そのほか物販コーナーでは、タペストリーのサンプル下にメッセージを書き残すこともできました。有形・無形で様々な人の様々な思いがブースにあふれていたことになります。なお、物販については5月30日までオンラインの「ドワンゴジェーピー」にて販売しておりますので、ぜひお買い逃しなきように!
「米俵ルーレット」に手に汗握る生放送
幕張でのおしゃべりフェスといえば、ニコニコ生放送の収録風景を生で観覧できるのも楽しみのひとつです。
1日10数枠を用意し、1枠にVTuberさんを1〜3人お招きして、普段の活動について15分ほどインタビューしていく……という内容でしたが、注目してほしいのはリアルタイムでリアルにギフトを投げられる仕掛けです。
例えば、ニコ生の画面から「バラの花」のギフトを購入すると、出演中の「推し」の前にバラが買った本数分だけバラが置かれるという「リアルギフト」という仕組みを導入しております。現地で生放送を観覧しながら、タイミングを見計らってギフトを贈ると「推し」が目の前で喜んでくれる。これがとても嬉しいんです。
さらにこのギフトでは、「米俵15俵」「薔薇の花100本」のように一定数を贈ると、ルーレットを回して当たった目のアイテムが出演者に贈られるという「米俵ルーレット」というルールも設けております。景品の目玉は、当たった方々だけが出演できる「ニコ生のスペシャル番組」。その他「高級牛肉」「カニ」「生ハム原木」といった食べ物系、「高級ヘアブラシ」や「バスボム」といった女子向けグッズ、「自動ゆで卵器」「たわし」などバラエティーあふれるアイテムをご用意しました。
幕張会場では、優勝するとセレモニーが執り行われる「優勝」ギフトでも1回米俵ルーレットを回せるルールになったこともあり、ルーレットがバンバン回っておりました。昭和のテレビ番組のように手に汗握る展開は、ぜひタイムシフトでチェックしてみてください(ニコ生特番をはじめとする景品の発送は現在準備中です)。
……といった形で今年も大盛況だった「超しゃべフェス」。PANORAでは、次々生まれていく新しい才能を世の中に知ってもらい、これからもVTuebr業界が盛り上がるようにメディアやイベントなどで応援していきます。来年もご縁がありましたら、ぜひご参加ください。
(TEXT by Minoru Hirota)
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