オンラインで全世界合同打ち上げが開催! TVアニメ「進撃の巨人」最終回記念イベント先行レポ

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世界中で絶大な人気を誇るTVアニメ「進撃の巨人」の放送10周年と完結を記念して、11月5日(日)から11月8日(水)まで、ファン参加型の全世界合同打ち上げ「TVアニメ放送完結記念『進撃の巨人』ワールドワイド・アフターパーティー」(以降、「ワールドワイド・アフターパーティー」が開催される。

会場は、チケットの購入者だけがスマホやPCのブラウザから乗船可能なオンライン特設クルーズ船。このイベントのために建造された「進撃の巨人」仕様の船の中では、制作陣やキャスト陣による打ち上げの様子をリアルタイムで楽しめるオープニングパーティーや、スタッフとキャストの出演した特別番組、新規ボイスドラマなど「進撃の巨人」に関する様々なオリジナルコンテンツを体感できる。

乗船開始時間は、11月5日(日)0時から放送されるTVアニメの最終回「『進撃の巨人』The Final Season完結編(後編)」の終了後となる11月5日(日)1時30分だが、PANORAは、先日開催されたメディア向けの体験会に参加。一足早く「進撃の巨人」への愛に満ちたクルーズ船の中を歩き周って体験した一部のコンテンツの所感と、注目のイベントなどをレポートする。なお、記事内の画像は、すべて開発中の画面となっている


チケット購入者は、スマホやPCのブラウザから入場可能

2021年4月に「別冊少年マガジン」での連載が終了した原作漫画(著者:諫山創さん)に続き、いよいよ11月5日(日)の0時から最終回が放送されるテレビアニメ「進撃の巨人」。世界中を熱狂させた壮大で独創的な物語のフィナーレを全世界のファンが一緒に祝い、楽しむために開催されるのが、この「ワールドワイド・アフターパーティー」。オンラインで実施されるファン参加型の全世界合同打ち上げは、アニメ作品では史上初の試みということだ。

有料チケットさえ購入すれば、アプリのダウンロードは不要で、スマホやPCのブラウザでイベントの特設サイトから入場できるこのイベント。ユーザーは、調査兵団の制服を着たアバターの姿でログインし、会場である「進撃の巨人」仕様のクルーズ船の中を自由に歩き回りながら、さまざまなコンテンツを楽しみ、テキストチャットや乾杯などのエモートで他のユーザーと交流できる。

クルーズ船のエントランス。※画像は開発中の画面

10月28日現在、動作確認のための体験版が公開中。11月4日(土)の21時には、クルーズ船に乗る手前の波止場までが入場可能になり、最終回放送後の11月5日(日)1時30分になると船内へ入れるようになる

メディア体験会も、まずは波止場からスタート。その後は、開発中の船内のほとんどの場所を自由に歩くことができた。PCの場合は、キーボード(WSAD方式)で移動し、マウスで視点を操作。スマホやタブレットの場合も左指で移動し、右指で視点を操作と非常にオーソドックスな移動方式なので、ゲームで遊ぶ機会の多いユーザーなら、すぐ自由に動けるようになるだろう。

体験版でも波止場までは来ることができる  ※画像は開発中の画面

3D酔いをしやすい人は、メニュー画面から船内MAPを開いて目的地に移動すれば、最小限の移動で各コンテンツを楽しめるはず。画面の下には、「テキストチャット」「カメラ機能」「心臓を捧げよのエモート」「乾杯のエモート」のボタンが並んでいる。

会場は、B2Fから甲板になっている屋上(2F)までの4層構造で、波止場から乗船すると最初に着くのは1Fのエントランス。世界規模の豪華なパーティー会場のエントランスらしく華やかな装飾もほどこされているのだが、巨人の頭部を模したバルーンなどネタ的な要素も多く、このパーティーに関わるスタッフの作品愛や遊び心を早速感じられた。同じフロアのパーティールームに入る前、芳名帳にユーザー名が記載されるギミックも実際に打ち上げパーティーに招待されたようで楽しい。

芳名帳にはユーザー名が記入される ※画像は開発中の画面

中央に巨人の頭部が浮かぶパーティールームには、制作陣やキャスト陣のアバターがNPCとして立っており、近付いて乾杯すると特別な動画やメッセージを見たり、ファンレター感覚でメッセージを送ったりできる。

パーティールーム奥の階段はフォトスポットのあるバルコニーに繋がっているのだが、階段の壁からは巨人がこちらを覗いており、初めて見たときはギョッとした。

壁の割れ目から覗く巨人  ※画像は開発中の画面

この場所以外にもドアを開けると目の前に巨人の顔があったりと、小ネタだらけの船内は歩き回るだけで楽しく、フォトスポット以外にも写真映えする場所だらけだ。

巨人の顔が浮かぶパーティールーム  ※画像は開発中の画面


キャストやスタッフによる打ち上げを生中継

開催期間中は、24時間いつでも船内を自由に歩いて楽しめるのだが、スケジュールの決まったイベントも数多く予定されている。普段、アニメのスタッフやキャストのインタビューを読んだり観たりするのが好きなファンにとっては、これらのイベントが「ワールドワイド・アフターパーティー」のメインコンテンツとも言えるかもしれない。

まずは、11月5日(日)の19時30分から「オープニングパーティー」が開催。エレン役の梶裕貴さん、ミカサ役の石川由依さん、アルミン役の井上麻里奈さん、「進撃の巨人」The Final Season 製作委員会の関係者アニメ制作スタッフたちが参加している打ち上げの生中継を見ながら、コメントを送ることができるそうだ。アニメの打ち上げに関する話題は、キャストやスタッフのインタビューなどで読む機会もあるが、リアルタイムにその様子を観られるのは、かなり貴重な機会となるだろう。

11月6日(月)~8日(水)には、オープニングパーティーにも出演した梶さん、石川さんらキャスト陣が出演する特別番組が3本と、荒木哲郎監督や林祐一郎監督たちが制作の裏側を語る特別番組3本を放映。番組ごとに出演者や内容が異なり、再放送もあるので、出演者やスケジュールなどの詳細は特設サイトのタイムテーブルを確認して欲しい。オープニングパーティーと特別番組は、2F(甲板)にあるパブリックビューイング用のエリアで観ることができる。

パブリックビューイング用エリア  ※画像は開発中の画面

11月7日(火)と8(水)には、グランドフィナーレが開催。同じ内容で3公演行われるのだが、このコンテンツに関してだけは、チケット購入時に希望する時間の公演を選択しておく必要がある。特設サイトに書かれている「あの名曲たちと共に10年間を振り返るグランドフィナーレ」という説明だけでは、どのような内容なのかを具体的に想像するのが難しかったのだが、今回、約30分のグランドフィナーレの中の約10分を先行体験できた。

グランドフィナーレのスクリーンショット  ※画像は開発中の画面

グランドフィナーレが始まると会場は、巨人と調査兵団の戦場へと変わる。調査兵団の一員であるプレイヤーは、アニメを彩った歴代の名曲が流れる中、3DCGアニメーションで描かれた戦いを間近で観ることになる。しかも、ただ観るだけではなく、戦場の中を移動したり、巨人を見つけたときに信煙弾を打ちあげたりすることも可能。自分も「進撃の巨人」の世界の中に入ったような感覚と共に物語を追体験できるのだ。


アルバムをコンプリートすると、秘密のエリアへ

「進撃の巨人」をモチーフにした装飾など小ネタが満載なクルーズ船の探索も「ワールドワイド・アフターパーティー」の大きな楽しみ。船内には、数多くの部屋があり、いろいろな場所に置かれたノートを見つけるとスタッフの制作裏話を読むことができ、作品登場アイテムを見つけると録り下ろしのボイスドラマを聴くことができる。ボイスドラマは、本編の物語の裏で行われていた会話や、船上での会話など、「ワールドワイド・アフターパーティー」でしか聴けない内容になっているようで、ファンならば聴き逃したくはないはずだ。

図書室などさまざまな部屋がある  ※画像は開発中の画面

ボイスドラマに登場するのは、エレン・イェーガー(CV:梶 裕貴さん)、ミカサ・アッカーマン(CV:石川由依さん)、アルミン・アルレルト(CV:井上麻里奈さん)、ジャン・キルシュタイン(CV:谷山紀章さん)、リヴァイ・アッカーマン(CV:神谷浩史さん)、ハンジ・ゾエ(CV:朴 璐美さん)の6人。船内の誰でも入れる場所では、合計15本のボイスドラマを聴くことができて、6人の中の誰が登場するのかは、ボイスごとに異なっている。体験会では、3本ほどボイスを聴けたのだが、偶然なのか、それぞれ違うキャラが登場していた。

ノートやアイテムを見つけると、アルバムに思い出として収集されて、後から何度でも見返すことが可能。そして、アルバムのコレクションをコンプリートすると、秘密のエリアへ入場できるようになり、そこでは残りのボイスドラマを聴くことができる。船内をくまなく探検して、ぜひコンプリートしたい。


アーカイブ期間もすべてのコンテンツを楽しめる

B1Fは、エレン、ミカサ、リヴァイら、登場キャラクターをテーマにした16の部屋が並んでいるフロア

エレンの部屋の前  ※画像は開発中の画面

部屋の中では、それぞれの物語を振り返る動画を見ることができて、ノートにメッセージを書いたり、部屋にお花を添えられる。また、内装や置かれた物もそれぞれ異なり、部屋の奥には各キャラクターにちなんだ、不思議な思い出の空間が広がっていた。なお、1部屋1キャラクターというわけではなく、1部屋で複数キャラクターをテーマにしていることもあるそうだ。

エレンの部屋の奥には、あの鍵が  ※画像は開発中の画面

最下層のB2Fは、10年の間に「進撃の巨人」が行った様々なコラボ企画や商品が展示されているギャラリー。コラボの歴史が記された年表と共に見られるのだが、その数の多さがそのまま「進撃の巨人」の人気の高さを物語っているのだろう。

コラボの歴史を収めたギャラリー  ※画像は開発中の画面

ここまで紹介したコンテンツは、打ち上げ参加チケットを購入すれば、すべて楽しめるのだが、「ワールドワイド・アフターパーティー」をさらに楽しむためのデジタルアイテムも購入可能。オープニングパーティーや特別番組の配信時にチャットで使用できるスタンプ(全15種類セット)は、普段のSNSでも使いたいと思ったほど汎用性が高そう。着せ替え用のマントや、乾杯の時に使用する特別なジョッキなどを購入して、自分のアバターをカスタマイズすることもできる。メディア体験会で使用した自分のアバターはデフォルト状態だったが、船内を案内してくれたスタッフのアバターは有料のマントを身に着けており、少し羨ましかった。

NPCとも乾杯できる  ※画像は開発中の画面

様々な形でアニメ「進撃の巨人」に長く関わってきたスタッフを中心に、愛と熱意を込めて作り上げた特別クルーズ船は、11月8日(水)の23時59分で一旦、閉場。しかし、11月9日(木)の10時から11月20日(月)の19時までは、アーカイブ期間として「ワールドワイド・アフターパーティー」のすべてのコンテンツを楽しむことができる。ただし、自分一人で船内に入ることになり、オープニングパーティーとグランドフィナーレは映像として観る形だ。

注意が必要なのは、打ち上げ参加チケットが購入できるのは、「購入したいチケットのグランドフィナーレ開始時間の1時間前まで」となっており、アーカイブ期間になるとチケットはもう購入できないということ。開催期間中は忙しく、アーカイブ期間になってから各コンテンツを楽しもうと考えている人も、参加チケットの購入は忘れないようにしたい。

アニメ界では初の試みとなるファン参加型のオンライン全世界合同打ち上げ。そのコンセプト通り、ファン同士が一緒に楽しめるコンテンツを数多く用意しながら、一人だけでも十分に楽しむことができる内容にもなっている。つまり「進撃の巨人」が大好きな人なら誰もが楽しめるであろう期間限定のイベントで、アニメ「進撃の巨人」の最終回の放送を待ちわびているファンならば、チェックしておきたいコンテンツということは間違いないだろう。


●イベント概要
・イベント名称:TV アニメ放送完結記念「進撃の巨人」ワールドワイド・アフターパーティー
・開催期間:2023年11月4日(土) 21時00分から 11月8日(水)23時59分(日本時間)
・イベント実施期間:2023 年11月5日(日)・6日(月)・7日(火)・8日(水)(日本時間)
・開催場所:オンライン特設打ち上げ会場


●チケット情報
・打ち上げ参加チケット :3000円(税抜)
*日本国内の場合 3300 円(税込)

・打ち上げ参加チケット<アイテム付き>:3300円(税抜)
*日本国内の場合 3630 円(税込)

*チケット購入後、マイページからアクセスが可能
*動作環境に適応したスマートフォンもしくは PC と、インターネット環境が必要
*アイテム付きチケットでは、アバターアイテムが付属(イベント内で利用できるアバターの着せ替えアイテム)

●動作環境情報

【iOS 】
・iOS /iPadOS
・iOS:16.1~16.6
・iPad OS:16.1~16.6
・ブラウザ:Safari / Google Chrome (最新バージョン)

【Android 】
・Android12以降
・メモリ:6GB以上
・ブラウザ:Google Chrome (最新バージョン)

【PC 】
・Windows 10/11(最新バージョン)
・macOS (最新バージョン)
・メモリ:8GB 以上

*ベータ版としてリリースされているOSは非対応
*一部の機種に関しては推奨バージョン以上でも動作しない可能性あり
*本イベントはプレイ中に通信を行うため、安定したネットワーク環境が必要になる

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season制作委員会

(Text by Daisuke Marumoto

 
 
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