日本の新たなシンボル「TOKYO TORCH/Torch Tower」をデジタルツインで再現し、XR投影見学会を実施

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DataMesh株式会社

DataMesh株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:黄 宇、以下: DataMesh)は、株式会社三菱地所設計(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:谷沢 淳一、以下:三菱地所設計)が設計に携わる「TOKYO TORCH」※1街区にて日本一の高さ約390mを予定している「Torch Tower」※2を対象に、NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:丸岡 亨、以下:NTT Com)、株式会社NTT QONOQ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:丸山 誠治、以下:コノキュー)の立ち会い支援の下、設計3Dデータ(BIM)を用いて、竣工予定地でXR投影見学会が実施されたことを発表いたします。
XR活用による、計画建物の可視化の効果検証を目的とした本XR投影見学会は、DataMeshが独自開発したデジタルツイン/XRアプリケーション、DataMesh DirectorをNTT Comが販売し、計3回、延べ75名が参加し、三菱地所設計ら関係者を中心に効果の検証を実施いたしました。

※1 「TOKYO TORCH」
https://tokyotorch.mec.co.jp/ )

世代や国境を超えた「日本を明るく、元気にする」まちを目指し、「TOKYO TORCH」と名付けられた、東京駅北側に広がる、大手町連鎖型都市再生プロジェクトの第4次事業の重要エリアのプロジェクト。都心の重要インフラの機能を維持しながら、「Torch Tower」を含む、計4棟のビル開発が進められています。

※2 「Torch Tower」
https://www.mjd.co.jp/projects/755 )
発注者:三菱地所株式会社
設計監理者:株式会社三菱地所設計
竣工:2028年3月末(予定)

計画地:東京都千代田区大手町2丁目、中央区八重洲1丁目

主要用途:オフィス、賃貸住宅、ホテル、ホール、店舗、駐車場等

敷地面積:約31,400㎡(街区全体)

延床面積:約553,000㎡(街区全体 約740,000㎡)

階数:地上62階・地下4階

構造:S造、一部SRC造

※DataMesh Director でTOKYO TORCH Torch Towerを投影し、確認した様子。尚、本画像は2023年4月時点のものであり、今後の変更があります

※DataMesh Director でTOKYO TORCH Torch Towerを投影し、確認した様子。尚、本画像は2023年4月時点のものであり、今後の変更があります

  • 取り組みの背景、効果について、関係者インタビュー

■三菱地所設計/R&D推進部長/大石保夫

R&D推進部では、新技術に関する情報収集や調査、研究などを行っています。

様々な分野で注目されるXR技術の設計業務における活用について、NTT Com、コノキューとディスカッションさせていただく中で、DataMesh社のXR技術の紹介を受け、トライアルという形で検証することを決めました。

通常の設計作業においては2Dのパースや模型を使って設計内容を確認しますが、特に一般の方にとっては空間や配置などの正確な理解が難しい、という課題があります。

建物外観の3D映像を実際の空間にMR投影することにより、様々な場所からリアルスケールで計画建物を見ることができ、周囲の環境や景観との調和を容易に確認することが可能となります。

さらに今回は、Torch Towerという超超高層ビルの外観をMR投影して確認することにより、通常の規模のビルよりも、より一層、空間認識の効果が大きくなるのではないかと考えました。また従来のパースや模型には、制作するための時間もコストも相応に必要になりますが、設計BIMデータを利用してMR投影ができれば、投影データ作成後の修正を含め、設計作業の迅速化、効率化にもつながることを期待して、今回の検証を行いました。

■三菱地所設計/TOKYO TORCH設計室長/松田貢治

建築に対する社会の要請が目まぐるしく変化する中、発注者の関与あるいは主導権が強まっており、設計者は発注者へ、より分かりやすい方法で建築をお伝えし説明する責任が増しています。そんな中、Torch TowerではBIMを利用して設計を進めています。

BIMの利用により図面が読めなくても視覚的に空間が認識できる材料を発注者と共有できるようになりました。

特に従来の景観シミュレーションではCGあるいは動画を作成し、発注者に大型モニター等でご確認いただいてきましたが、XRはよりリアル感を持って発注者と設計者が計画建物を共有できたことが収穫です。

今後も仕様やスペックには表れない性能、例えば災害時の避難、都市の超高層建築がもたらす風環境の変化、光の感じ方などについて、これまでは竣工しない限り、既往の計算や過去の経験や事例、実験によってしか予測できなかったものが、XR技術を介して発注者と共有できるようになれれば、双方のコミュニケーションがより進化すると思っています。

■三菱地所設計/R&D推進部,DX推進部BIM推進室(兼務),アーキテクト/平野暁子

XRの効果は、「計画した建物が実際に建ったら、どのように見えるか」を、その場の空気感とともにリアルに共有できることだと思います。

Torch Towerの投影では、敷地周辺の建物や街並み、人や車の往来、日差しや風を感じながら実物大の映像を確認できたことで、これまで発注者や設計者が模型やCGパース等で頭の中にイメージしていた建物の姿が「見える化」され、完成後の姿をよりリアルに感じられたと思います。今回は、実施設計が終わった段階、かつ着工前というタイミングでの投影であり、また計画建物自体も今までにない規模の超高層ビルであったことから、BIMによる設計データ(3Dデータ)のデータ量が大きく、iPadでスムーズに投影できるようにするためにはデータ量を大幅に削減する工夫が必要でした。また、例えば解体作業中の敷地にある仮囲いや街路樹などの遮蔽物については3Dデータに含めることができず、特に足元回りについてはリアリティが不足する部分がありました。

今後、設計が進んだ段階のデータのスムーズな軽量化や、現実に存在しているもの(カメラに写っているもの)の3Dデータの取り込みなどが可能になると、一層リアリティが増し、活用の可能性がさらに広がるのではと期待します。

  • XR投影見学会参加者アンケートについて

■アンケート概要

-目的

XR活用による、計画建物の見える化の効果の検証

-実施期間

XR投影実施日:2023年4月12日、4月19日、4月21日

-対象者(参加人数)

参加人数:計75名

-アンケート回答人数

57名(回答率:76%)

■設問及び回答結果

 参加者75名に対して、計57名の方から回答を得たアンケート結果は以下の通りです。
1.XR投影見学会の全体的な内容について

2.XR投影の印象について

3.設計段階で建物外観をXRで確認することについて

  • 事例動画

“XRの民主化を実現する”をコンセプトにDataMeshが独自に開発したSaaSアプリケーションです。

ノーコードによるユーザー自身でのXR(Mixed Reality)コンテンツの内製化~投影まで、ワンストップで運用が可能です。内製化を通じて、運用コストを削減し、業務への持続可能なXR運用が行えるようになります。昨今、建設業をはじめBIMの推進において、活用が進んでおります。建設業、不動産開発業におけるDXを力強く支援いたします。

創業以来、“XR/デジタルツインの民主化“を掲げ、世界最先端のXR/デジタルツインソリューションを提供して参りました。DataMeshが独自開発した法人向けメタバースプラットフォームFactVerse及びそのアプリケーション(ex DataMesh Directorなど)を通じて、各社のXR/デジタルツインの民主化の実現を支援しています。これまでの活動として、Microsoft Partner of the Year Awards 2020 Mixed Reality部門において、確かな実績を評価いただきアジアから唯一Finalistにノミネートし、株式会社NTTドコモ主催の“docomo 5G DX AWARDS 2021”においては、最優秀賞を受賞しました。XR/デジタルツイン技術の実装支援を通じて、昨今の社会課題を解決するための取り組みを強化しています。

  • お問い合わせ先

DataMesh株式会社 

担当者:鹿島田 健将

E-mail: [email protected]

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