カバーとアップランド、任天堂と著作物利用に関する包括契約を締結

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カバーアップランドは1日、任天堂と同社の著作物利用に関する包括契約を締結したと発表した。カバーは「ホロライブ」や「ホロスターズ」、アップランドは電脳少女シロさんやアイドル部が所属する「.LIVE」(ドットライブ)をそれぞれ展開しており、両社に所属するVTuberは任天堂が提供するゲームを配信した場合でも収益化が可能になる。

任天堂は、2018年11月29日に「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」を発表した。一般的に、引用を超える範疇で他人の著作物を利用する際には、許諾などの事前交渉が必要になる。問題となっているのは著作物を利用した上で収益化することだが、任天堂はこのガイドラインを守ることで問い合わせの手間をかけることなく、ゲーム実況をYouTubeやTwitter、ニコニコ動画などに投稿して、広告やギフティングで収益化することを可能にしていた。

一方、ゲーム実況は個人から始まった文化だが、営利目的の企業に所属するタレントとしてゲーム実況を行う状況も数多く出てきている。こうした現状に対応するために、任天堂は今年6月1日、別途契約を締結することで、法人などの団体に所属する配信者もゲーム実況で収益化できる環境を整備してきた。6月1日の時点では下記4社を発表した。

  • UUUM株式会社(吉本興業所属を含む)
  • 株式会社ソニー・ミュージックマーケティング
  • 株式会社東京産業新聞社(ガジェット通信)
  • いちから株式会社

8月1日より下記3社が加わった。

  • カバー株式会社
  • 株式会社アップランド
  • 株式会社クリーク・アンド・リバー社(The Online Creators)

なおTwitterでは、企業所属であっても、企業が収益を放棄して個人の活動とすることで収益化を実現するという特例も報告されている。


●関連リンク
ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン
プレスリリース(アップランド)
プレスリリース(カバー)