失敗上等!! 挑戦する人のためのメタバースイベントコミュニティ「CLUSTARS」。そんなコミュニティーの1つにお笑いを振りまく「笑STARS」があります。2024年7月20日に開催した、PANORA × CLUSTARSコラボの第10弾は そんな笑STARSの魅力を、「玉」(ぎょく)主催の地蔵さん、「笑STARS 魁」(さきがけ)主催のこぎんさん、「大喜利STARS」主催のペルキさんという3人にインタビューしました。
目次
笑STARSってなに?
みんなも気になるよね?そもそも笑STARSってなんなの?ってね。
「笑STARS」はメタバースプラットフォームの「cluster」を利用して開催されているイベントの1つだよ。特徴は、リアルの芸人が劇場でやる体裁に近い形で開催しているメタバース上のお笑い企画ってところだよ!
笑STARSの3人ってどんな人?
今回インタビューに来てくれたのは地蔵さん、こぎんさん、ペルキさんの3人。それぞれ笑STARSの中で違う活動をしているみたい。
今日はそんな3人が、具体的にどんな活動をしているのか深堀して笑STARSお笑いの秘密を探っていくよ。そんな感じで始まった今回のインタビュー企画。まずは3人がどんな人なのか紹介してくよ!
─ 地蔵さん
なんとなんと! 地蔵さんはあの吉本興業でこの3〜4年間リアルで芸人さんをしている人だって! 現実世界でも仮想世界でもお笑いをしていてすごく挑戦的な人だね!!!
そんな地蔵さんは笑STARSの中で「玉」という吉本芸人3人と+ゲスト1人の計4人でお笑いイベントを開催しているよ。
─ こぎんさん
こぎんさんは「お笑いガチ勢狐VTuber」!先に紹介した地蔵さんを引き連れて漫才をしながら、漫才台本作家や大阪ご当地Vtuberとしても活動中しているよ!
もう自己紹介を聞いただけでインパクトあるよね!こぎんさんは笑STARSで「笑STARS 魁」という誰でもエントリーすれば参加できるお笑いイベントを開催しているよ。
─ ペルキさん
ペルキさんは「最近フリップネタと漫才を始めた芸ができないバーチャルクラウン」! ちなみにクラウンは道化師全般のことで、有名なものはピエロなどが挙げられるよ。属性もりもり!? さらに笑STARSの活動の他にも、DOLSTARSでアイドルの活動もしてるみたい!
笑STARSでは「大喜利STARS」という「大喜利」をすることを目的としたイベントを開催しているよ。
なんでお笑いなのか?
CLUSTARSにはいろいろな方向性で活動している人が居るけど、なんで3人はお笑いを選んで活動しているのか気になるよね!
その理由はなんなのかというと……ズバリッ! やっている側も面白いから!!!……。
うん。たっ、確かにお笑いをする側も楽しくないとねっ! 清々しいくらいに「パッ」と言葉が出てきたから少し笑っちゃった。
もちろん、見に来てくれるお客さんが面白いって楽しんでくれるのも大切だよね。でもそれだけじゃなくて、お笑いをしている側の「我々」も笑いあえることが大切だよねって思いを話していたよ。
お笑いを聴きに来た人はもちろん、お笑いをする側も含めてみんなが笑い会えるってとっても素敵なことだよね!!!
どんなお笑いイベントを開催しているの?
そんな3人がどんなお笑いイベントを開催しているのかを掘り下げていくよ!
玉:地蔵さん
「玉」は地蔵さんをはじめとして吉本芸人3人にゲスト1人をお招きした計4人で進行していてるよ。内容としてはお笑いやゲームなどの企画を交えたイベントになっているよ。
──イベントの特徴
リアルのお笑いライブは通常夜の9時ごろに終わるけど、「玉」は逆にこの時間帯からはじまるってことで「自称日本で最も遅いお笑いライブ」って名乗っているみたい!? バーチャルで開催するからこそ時間や場所の制約に捕らわれることなくイベントを開催できるみたい。バーチャル世界での利点が最大限生かされているよね!
ちなみに、帰りの電車の中で見て笑っちゃって周りに変な目で見られても知らないよって言ってたよ!? みんなも気を付けてね!?!?
──イベントの成り立ち
「玉」の名前は笑STARSの後に何かを追加した名前にしようと思って付けた名称になっているよ。じゃあなんで「玉」にしたのかというと、お笑いってことで「かっこよすぎる」のはちょっと違うけどでも「スタイリッシュ」な雰囲気も含めたいよねってことで「玉」という名前に決まったよ。
お話し中、「玉(ぎょく)の読み方を説明(『たま』ではないよ!)するときに、その説明自体が1つのお笑いネタになるから一石二鳥」と紹介していて、確かに面白いだけじゃなくて名前が印象に残るしすごくいいなと思ったよ!
笑STARS 魁:こぎんさん
笑STARS 魁は開催前の事前募集にエントリーすれば誰でもお笑いを披露できるイベントになっているよ。
──イベントの特徴
「笑STARS 魁」も当然「CLUSTARS」の精神を引き継いで居るから「失敗上等」ってことで、例えばマイクのトラブルが起きたり用意してたフリップが表示されないなんていう失敗問題なし!って失敗して大丈夫って雰囲気のイベントだよ。
だからこそ、初めてお笑いをする人やこれから挑戦してみようって人が始めやすい環境が整ったお笑いイベントになっているよ。
──イベントの成り立ち
もともとはゆうぎりさんが立ち上げたイベントになっていて、こぎんさんはその意思を引き継いで現在まで続いているイベントになっているよ。
魁は完全にお笑いだけに絞ったイベントで、お笑いをやってみたいと思った人なら誰でもイベントに参加して自分のネタを披露することができるよ。初心者でもウェルカムな環境になっていて、お笑いのジャンル自体はなんでもよくてお笑いネタから落語(創作落語や古典落語)をする人もいるみたい!因みに、お笑いネタなら1人5分くらい、創作落語は最大20分くらいの時間配分が目安みたいだよ!
最近だとフリップネタをする人が増えて、というのもclusterなら手書きのフリップをバーチャル世界に大画面で表示することができる利点があるからだよ。リアルのお笑いだとスケッチブックくらいのサイズが手書きフリップの限界だよね。でもVRであればスクリーンを使って大画面に表示することができて、お客さんに対して大きく見せることができて好評みたい!
こぎんさん曰く上方伝統系ができる人も大募集中だって~~~!!!(上方伝統系とは 大阪・京都周辺を中心としたネタを扱ったお笑いネタのこと)
大喜利STARS:ペルキさん
「大喜利STARS」はその名の通り大喜利をメインテーマにしたお笑いイベントになっているよ。
──イベントの特徴
これまで「玉」や「笑STARS 魁」といったいわゆるお笑いのイベントはあったけど、大喜利に特化したイベントは無いよねってことで始まったお笑いイベントだよ。
大喜利という性質上、事前にお笑いのネタを考える必要が無いから事前準備なく参加することができるイベントになっているよ。それにこのイベントは、見に来ている参加者の人もコメント機能を使って一緒に大喜利のお題に参加することができるよ! お客さんも気軽に参加できるのはバーチャル世界ならではの楽しみ方だよね!
──イベントの成り立ち
大喜利STARSを立ち上げた理由は、上記の2つのイベントはネタがメインだけど逆に大喜利ってないよねってことで始まったイベント。
大々的に始める前に「CLUSTARS」のDiscordサーバー内でテストイベントを開催して事前にいろいろ試してみて、今の形に繋がっているんだって! いきなり大々的に始めるんじゃなくて、とりあえず思いついた物を小さく試せる環境があるのってすごくいいよね!
開催する日程の日に参加したい人をDiscordのフォームで募集していて、基本的に誰でも参加できるみたい。それに先にも書いたけど、会場で見ている人もコメント機能を使ってその場で参加できるからみんなで楽しめるイベントになっているよ!今は大喜利ネタはDiscordで募集しているけど、今回のイベント中の話の流れで今後はもしかしたらXでも募集するかもしれないから要チェックだよ!!
それから話の流れで「これまで印象に残っているネタはある?」って話になったよ。そこで出てきたのは「プリンマンの変身ベルト」というお題が出たイベント会についてだったよ。
プリンマンって架空の仮面ライダーが存在した場合の設定を考えるというお題に対して、みんなが大喜利形式で考えて発表しあったみたい!そしたらなんと、そのすぐ後にその年の仮面ライダーがお菓子関係が題材になっていて、みんなびっくりしたみたい!!! 大喜利大会でどんな設定が出てきたのかすごく気になるね!!!
笑STARSをバーチャルでやるよさとは?
お笑いをリアルじゃなくて、バーチャルの世界でする良さってなんなんだろう?って3人にそれぞれ聞いてみたよ。
─ 地蔵さん
リアルでやるのとバーチャルでやるのでは見に来るお客さんの層が違う。
バーチャルの場合は関東脳(関東圏で笑いが起きやすいネタと関西圏で笑いが起きやすいネタが違う)が多く、バーチャルの世界は住んでいる場所に関係なく参加できるというバーチャルならではの影響。
感覚的にバーチャルの世界とか最先端なところは関東脳が多い印象がある。このような分野だと関西に住んでいる人も最初に関東語(いわゆる標準語)で考えることが多い。また、関西圏の人が関東語を習得するときは全国放送のテレビを見てってことになるので、関東脳が多いバーチャルの世界はリアルで開催するお笑いで関東受けのいいネタをバーチャルで披露すると笑いが起きやすい!!!
地蔵さんの話だと関西に住んでいるけど頭は関東脳になっているので、バーチャルの世界ですごく受けがいいと言っていたよ。しかも逆に関西のリアルでやると受けが悪くなるんだって! そんなことがあるんだねっ!? 上京(関東に移住)しなくてもバーチャルの世界では受けがいいといっていたよ。
それにお笑いは、まだまだバーチャルの世界にお笑いが浸透していないから、今バーチャルの世界でお笑いをすると話題として盛り上がりやすい!!
─ こぎんさん
リアルのお笑いで物理的に難しい表現も、バーチャルのお笑いなら手軽に実現できるよ!
例を教えてくれたんだけど、先日のネタでもお笑いの最中にアバターを変えるという、リアルではなかなか実現するのが難しい表現をバーチャルの世界なら簡単に表現できちゃうの!
その他にもネタに使う小道具で使う生き物を使うことがあるみたいなんだけど、バーチャルならその生き物を意図したように自由自在に動かせることも良い点。最悪バーチャルの世界だったら誰か(助っ人)に動物のアバターになって、動いてもらうなんてこともできちゃうから表現の自由度が高いみたい!あとは小道具を無くしてしまうことが無いってことが案外便利なんだって!!!
でもその一方で、バーチャルの世界に詳しい人と詳しくない人でお笑いネタに感じる面白さに違いがあるようでで、何をネタとして扱うのかは難しいと言っていたよ。
─ ペルキさん
やっぱりバーチャル世界のいいところは、どこに住んでいてもイベントに参加することができるということ。
例えば、東京や大阪などの都市圏以外に住んで居る人は、そもそもイベントそのものや住んでる人が少ないのでお笑いのイベントを始めるのが難しい。でもバーチャルであれば簡単にイベントを開催することも、イベントに参加することもできるというところがすごくいい点だと言っていたよ!
今後、笑STARSでやりたいこと
─ 地蔵さん
今後やっていきたいことは、お笑いに参加した全員のネタを紹介できるようなイベントを作り上げていきたい。
いわゆるショーレース(リアルのお笑いイベントM1のようなコンテスト形式)だと、どうしても優勝者・準優勝者などだけが目立ってしまい参加者全員のネタを見ることが難しい。実際、リアルでは第1回戦とかは大阪や東京会場などいろいろな場所で開催されていて、実際にすべての参加者のお笑いを見ることは難しいみたい。
─ こぎんさん
地蔵さんとは逆にショーレース(M1のようなコンテスト形式)をやりたいと思ってる。ただ、審査員を用意するけど評価の対象はネタの内容ではなくてアバターのかわいさとか衣装とかネタとは関係ないところで評価する形式に組み立てたい。
ショーレースだけど評価ポイントはお笑いじゃなくて衣装とかアバター、かわいいところを評価する方向性にして、かわいい理由を言えばOKみたいな感じにしてみたり。逆に何がOKで何がNGなのかわからない「NGワードゲーム」(隠されているNGワードをいったら負けのゲーム)形式にしたら面白いかもしれないなんてお話をしていたよ……インタビューが企画会議に!?!?
─ ペルキさん
大喜利STARSの大喜利で使えるような、手書きでフリップに書き込めるシステムを導入してみたい。
というのも、現行のシステムだと書いた字がうまく同期されなかったりしてその場で書いて回答するのは難しいっていう問題がある。そのシステムがあれば、イベントのその場でフリップにイラストとか文字を使って回答することができるようになってネタの表現の幅が広がるね!
> 誰か良い感じのペンとかフリップのシステム作ってください~~~~い (((切実な叫び))) (ペルキさん)
まとめ
今回は笑STARSで様々なお笑いイベントを主催している地蔵さん、こぎんさん、ペルキさんの3人の方に来てもらって、バーチャル世界でのお笑いについていろいろと教えてもらったよ!
笑STARSはCLUSTARSの1つで、3人とも同じお笑いといってもそれぞれ違った思いで活動をしているよ。
バーチャルの世界でお笑いイベントを開催するからこその利点がたくさんあっておもしろかったね!
玉、笑STARS 魁、大喜利STARSのそれぞれの活動を通してメタバース界におけるお笑いの発展が楽しみだね!!!
●STAFF
・プロヂューサー:由宇霧、ずんだ
・イベントMC:まつりぴ
・イベントサムネイル:LuAr
・記事校正:Komei Kobayashi
・スタッフ統括:sun
(TEXT by ことはしろ)
*連載一覧はこちら → CLUSTARSコラボ連載