やはり「ホロカ」は大人気! バーチャル大阪駅も歩ける!「コミックマーケット106」企業ブースレポート

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2025年の夏コミ(コミックマーケット106)8月16日(土)17日(日)に東京の国際展示場で開催。1日目の16日(土)には、世界から約12万人のオタクが集結した。今回も企業ブースには、数多くのVTuber関連企業が出展。オリジナルグッズの販売や展示などが行われ、開場直後から多くの一般参加者が訪れていた。この記事では、南3・4ホールに集中していたVTuber関連企業や関連商品に関するブースの一部をレポートする。


ホロライブブースは「カードショップ853」に

毎回、長蛇の列ができる「ホロライブプロダクション」は、大人気トレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」(ホロカ)のカードショップをイメージしたブースを出展。お店の名前は「カードショップ853」だ。

正面ではホロカのスタートデッキセットなどの販売を行い、裏側では、サイン入りカードなどをショーケースに入れて展示していた。ショップ店員姿の白上フブキさん、兎田ぺこらさん、角巻わためさん、尾丸ポルカさん、一条莉々華さんのスタンディも大勢のファンをお出迎えしている。

ホロライブプロダクションのブースと通路を挟んだ位置で、ホロライブ所属の猫又おかゆさん主演&監修のゲーム「おかゆにゅ~~む」のグッズなどを販売していたのは、エンターグラムブース。「おかゆにゅ~~む! 眩しくても安心!おかゆサンバイザー」なども無料配布され、周辺は、ホロライブファン密度の高いエリアになっていた。

現在、放送中のTVアニメ「神椿市建設中。」も話題のKAMITSUBAKI STUDIOは、「KAMITSUBAKI CITY SUMMER NIGHT CARNIVAL」をテーマとしたブースを出展。所属のバーチャルアーティスト19名が勢揃いしたキービジュアルは、ひときわ目を引き、無料配布されていた「KAMITSUBAKI CITY SUMMER NIGHT CARNIVAL」オリジナルビッグショッパーも会場内で目立っていた。

同じく、大きなショッパーの配布で目立っていたのが、「いちプロ」こと「FIRST STAGE PRODUCTION」のブース。ショッパーの中には、うちわやフライヤーなどに加えて、「いちプロ」のロゴが焼き印された饅頭(ソフトクリーム味)も入っていたらしい。

また、グッズを5000円以上購入すると数量限定で「バーチャル売り子」に参加できる整理券が配布されていたこともあってか、早い時間から長い行列ができていた。


今年の夏もIRIAMブースは、快適度No.1

Sony MusicのVTuberプロジェクト「VEE」のブースでも、バーチャル売り子を実施。また、ブースに設置されたモニターでは、VEEのタレントが二人一組で生出演するトークライブ「VEE Radio Summer!」が1時間ごとにメンバーを変えて配信されており。多くのファンで賑わっていた。

今年と同じく猛暑だった去年の夏コミを取材した際、冷房全開の「全力冷却」ブースという神ブースを出展していた「IRIAM」は、今年もコミケ来場者を全力で冷却。出展ブースの正式名称も「IRIAM COOL OASIS」になっている。

昨年のブース内は、公式キャラクター「ミリア」に関する展示ばかりで、快適さではコミケブース界で最強だった一方、IRIAMのライバーについてのPR効果は、ほぼなかったのだが、今年は大きく改善。ブース内の大きな扇風機の上にはモニターが設置され、IRIAMタレントの切り抜きを上映しており、涼んでいる時間に楽しむことができた。

また、ブースの裏には、充電スポットと両替機も設置。どちらも去年の冬コミから続く施策だが、他のVTuber関連企業とは、方向性の異なるホスピタリティが面白い。

JR西日本グループが運営する「バーチャル・ステーション」もコミケ初出展。「バーチャル・ステーション」どころか、JRグループがコミケに出展すること自体、初めてとのことだ。

「バーチャル・ステーション」では、ライブ配信アプリ「REALITY」「バーチャル⼤阪駅 4.u」メタバースプラットフォーム「cluster」「バーチャル広島駅」を展開しているが、このブースでは「バーチャル⼤阪駅 4.u」の操作体験が可能。みどりの券売機を模した端末で、バーチャル空間に作られた大阪駅を歩き回ることができる。

また、オリジナルノベルティも「乗⾞券型オリジナルキーホルダー」という「駅」らしいもの。しかも、NFCタグ内蔵で、対応するスマートフォンにかざすと、「REALITY」のダウンロード画面が立ち上がる。

配布条件は、ブースのスタッフに「バーチャル⼤阪駅 / 広島駅【公式】」のXアカウントのフォロー画⾯を提⽰するだけ。しかし、配布は1人1個で数量限定とのことだ。また、ブース内では、JR西日本の制服上着と制帽を着用しての記念撮影もできる。

大人気イラストレーターでVTuberのしぐれういさんが絶大な存在感を見せ、多くの人で賑わっていたのが、ゲーミングデバイス専門店「ふもっふのおみせ」がプロデュースする「ふもコレ(Fumo Collection)」ブース。教室をテーマにしたブースには、コラボキーボードやしぐれさんの描き下ろしイラストを使用したマウスパッドが展示。

黒板アートや壁に貼られた「掃除当番表」や「時間割」もかわいい。ブースでは、無料のショッパーが配られ、コラボを記念して販売された「うい式・勝てる気がするセット ~C106出陣パック~」も大人気だった。

2日目の17日(日)には、南館から近い西館でVTuberジャンルの一般サークルが数多く出展。おそらく、2日目は、さらに多くのVTuberファンが集まる熱い夏コミとなったことだろう。

(取材・文:Daisuke Marumoto

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