番組初のリアイベ「ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン 〜みんなで行こうぜ社ん家〜」レポ 年末には特番も!

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VTuber/バーチャルライバーグループ・にじさんじは12月8日、KT Zepp Yokohamaにてトークライブ「ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン 〜みんなで行こうぜ社ん家〜」を開催した。同グループに所属する社築(やしろきずく)さんと笹木咲(ささきさく)さんがメインパーソナリティーを務める3Dゲーム実況バラエティ番組「ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン」の初となるリアルイベントだ。

同番組は毎週金曜日19時よりにじさんじの公式YouTubeチャンネルにて配信しており、毎週様々なゲストが登場してメインパーソナリティーの2人と一緒にゲームをプレイするという内容になる。

イベントではメインパーソナリティーの2人に加え、ゲストとして花畑チャイカさん、椎名唯華(しいなゆいか)さん、樋口楓(ひぐちかえで)さん、シェリン・バーガンディさんが登場した。また、本イベントはニコニコ生放送でも有料配信し、2020年12月22日23時59分までタイムシフトで視聴可能だ。


観客みんなで社さん宅に突撃!

レバガチャダイパンといえば、まず社さんの独り言から始まるというのがお決まりになってる。そのため、筆者も一番最初に登場するのは社さんだろうと考えていた。イベントが始まり、番組おなじみのオープニング映像が流れる。大画面で映し出されるOP映像はいつもに増して迫力がある。

映像が終わると、いつもの番組のようにシェリンさんによるナレーションが始まった。その後、舞台には社さんの家の廊下と思われるセットが現れて、笹木さんが登場。笹木さんは観客に向かって「みんなで社ん家に突撃しようと思います!」と呼びかけ、社さんの家に押し入った。本イベントのサブタイトルにもあるように、観客全員で社さんの家に押しかけているかのような演出はとても印象的だった。

笹木さんが社さんの家に入ると、いつも番組で見慣れたソファが出てきた。2人は見慣れたセットの前に立ちMCが始まった。MCでは普段の配信で見るような2人の煽りあいが繰り広げられたり、「横浜に住んでいる人」や「関西から来た人」などの質問に対し観客が拍手で返答したりしていた。


チャイカさん&椎名さんがレバガチャを乗っ取り!?

MCが終わり笹木さんがゲストを呼び込むと、本イベント1組目のゲストである花畑チャイカさんと椎名唯華さんが「Virtual to LIVE」を口ずさみながら登場した。しかし、4人が舞台上にそろうとすぐに、社さんの指示で全員が舞台外へと捌けていった。どうやら機材トラブルが起きたそうで、その復旧のために一度全員が舞台上からいなくなったということだ。真っ暗なステージには4人の声のみが響き渡り、唐突なMCが始まった。4人によるアドリブMCはまるで普段の配信と同じように自然で、配信者としての強みを感じた。

機材トラブルから復旧し、舞台上には再び4人が揃うと、チャイカさんが「この番組を乗っ取ってやる!」といい、椎名さんが「これを見ろ!」というと、スクリーンにレバガチャダイパンのOP映像を丸パクリした「チャイカ&椎名のレジガチャイカダイフク」のOP映像が映し出された。

番組の存続をかけて社さん・笹木さんペア、チャイカさん・椎名さんペアの2チームに分かれてゲームで戦うことに。どちらもクリア失敗という衝撃の結末、勝負は観客の拍手で決定することになり、社さん・笹木さんペアが勝利した。負けたチャイカさん・椎名さんペアは舞台の外へと逃げる素振りをしながら退場していった。


3D初披露のシェリンさんに、樋口さんが「勝てよ」と檄

1組目のゲスト出演が終わると、ナレーターのシェリンさん、社さん、笹木さんとのトークが始まる。その後、シェリンコールが始まり、会場が一体となって始めた手拍子に合わせて、3D姿のシェリンさんが登場。初お披露目となる3Dのシェリンさんは、いつもの探偵服を身にまとい、自らの声量に負けないほどの元気な動きを披露していた。

初めてゲスト側に立ったシェリンさんは「普段はお土産が食べれない……」とナレーターとしての複雑な心境を吐露していた。

シェリンさんの3Dお披露目が落ち着くと、樋口さんがゲストとして姿を現す。彼女が登場するや否や、シェリンさんは樋口さんに頭を下げ出しており、二人の関係性がうかがえた。

4人がプレイするゲームはWii用ソフト「Dance Dance Revolution Hottest Party」。社さん・笹木さんチーム、シェリンさん・樋口さんチームの2つに分かれてスコアを競っていく。

第1戦は社さん対シェリンさんだ。社さんはリズムゲームが得意ということで難易度を1つ上げての挑戦。ゲームが始まる直前、樋口さんからシェリンさんに「勝てよ」という檄が入り、会場は笑いに包まれた。ゲームが始まると、社さんはいつもの音ゲーをやるように冷静にプレイ。一方で、シェリンさんは「よいしょ!」と声を出しながら進めており、他3人から「盆踊り」と突っ込まれていた。結果は、社さんの勝利。負けたシェリンさんが樋口さんに膝を付けて謝る姿に会場が笑いに包まれた。

第2戦は笹木さん対樋口さんだ。コンボをつなげていく樋口さんとしっかりと踏んでいく笹木さんの試合は白熱し、結果は僅差で樋口さんが勝利した。

1勝1敗となり迎えた第3戦は4人同時プレイとなった。1つのマットを2人で操作しプレイしていく。プレイする楽曲は「Pluto The First」という相当な難易度を誇る曲だ。4人は途中でスピードが変わるアイコンに翻弄されながらも必死に食らいついていた。途中操作が難しくなってくると、樋口さんが「シェリン、拳、拳、拳」と言い、シェリンさんは床に座り拳でプレイマットを操作し始めた。衝撃的な光景に笹木さんは「初めての3Dがそんな姿でいいのか!」と突っ込みを入れていた。結果は社さん・笹木さんチームが勝ちで、最終的に2勝1敗の社さん・笹木さんチームが勝利した。

MCになるとシェリンさんは「いい思い出になった。」、樋口さんは「今後ともうちのシェリンをよろしくお願いします。」という言葉を残し退場していった。


ラストはパーソナリティー2人のタイマン3本勝負

MCで笹木さんが「今回は社をギャフンと言わせるために、タイマンで三本勝負だー!」というと、観客席から拍手が上がった。レバガチャダイパンは、笹木さんが社さんをギャフンと言わせるというのがコンセプトだが、番組内で社さんと笹木さんがしっかりとタイマンで戦うことは今までなかったので、この勝負はとても楽しみだ。プレイするゲームは「スペランカー」「ツインビー」「バーチャファイター」の3本。いずれもいわずと知れた名作だ。

1本目の戦いは「スペランカー」で、お互いにプレイして生存時間の長かった方の勝ちとなる。先攻は笹木さん。初めてのプレイに戸惑いながらも記録は1分18秒。後攻の社さんの記録は1分19秒。わずか1秒差ということでもう一度プレイすることに。先攻の笹木さんは先ほどの経験を活かし3分10秒と大きく記録を伸ばした。後攻の社さんは途中笹木さんの妨害を受けながら進めていくも、2分32秒という記録に終わった。1本目の勝負の結果は笹木さんの勝利となった。

続いて2本目は「ツインビー」での対決だ。本来「ツインビー」は2人で協力して戦っていく縦スクロールシューティングゲームだが、今回は蹴落とし合いありでより長く生き残った方の勝ちとなる。序盤、社さんの陰に隠れて敵の攻撃を回避していた笹木さんだったが、社さんのキャラが笹木さんのキャラにくっつき邪魔をしたことにより、敵の攻撃にあたりやられてしまった。笹木さんは社さんに「お前、やったなぁ?」と問い詰めるも、社さんは「え、なにが?」ととぼけて返していた。

1回戦は社さんの勝利に終わるも、社さんからの提案により急遽2回戦を行うことに。2回戦目も笹木さんは1回戦目と同様に社さんの陰に隠れて敵の攻撃を回避していた。しかし、社さんが笹木さんを撃ち前に押し出したことにより、笹木さんは敵の攻撃を被弾してしまう。その後ボス戦となり、笹木さんは再度社さんの陰に隠れていたが、敵の攻撃を避けきれずに被弾してしまい残機は0になった。1回戦、2回戦ともに社さんが勝利し、3本勝負の2本目は社さんが制した。

最後の勝負は「バーチャファイター」だ。バーチャファイターは横スクロールの格闘ゲームである。社さんと笹木さんで戦い、2本先取で1勝となり、先に3勝した方の勝ちとなる。ゲームが始まると、お互い「オラオラオラオラオラ」と言いながらボタンをガチャ押しした。番組タイトルにもある「レバガチャ」をする2人に、コメント欄は「タイトル回収」「レバガチャきちゃ」など大いに盛り上がった。レバガチャ対決で上手に出たのは笹木さんだ。笹木さんはレバガチャで相手を場外に押し出し1勝する。要領を得た笹木さんはその勢いのままもう2勝し、見事3連勝し社さん相手にストレート勝ちをする。

これには、流石に笹木さんも「これでいいんかなぁ、うちボタン一つしか使ってないけど……」と苦笑。3タテされた社さんは「あと一回だけどうか、お願いします」と言い土下座で再戦を懇願した。笹木さんはこのお願いを渋々飲み込み第4回戦を始める。

4回戦目は社さんが笹木さんのごり押しに苦戦するも、何とか勝利した。社さんは初めて笹木さんに勝利したが、最終的な勝敗がうやむやになったので、笹木さんの提案で第5回戦で勝った方が勝利となった。

勝負の5回戦は、社さんが、笹木さんの使っていたガチャ押し戦法を使い笹木さんを圧倒。社さんが2本取り勝利した。この結果に笹木さんは「納得できん!」と憤る。社さんも、先に3勝した笹木さんではなく自分が勝者であることが腑に落ちず、結局「バーチャファイター」での対決は引き分けとなった。最終的に3本勝負は社さん1勝、笹木さん1勝、引き分け1つとなり引き分けとなった。この予想外の結果に社さんと笹木さんは「本当の対決はYouTubeで」とまとめた。


ラストは番組おなじみの「アレ」を熱唱

3本勝負が終わり再び社さんと笹木さんのMCになった。ここで、年末にTOKYO MX1で放送されるレバガチャダイパンの特番のお知らせもされた。

MCパートが終わると、イベントもエンディングに差し掛かる。社さんが「レバガチャダイパンと言えばあの曲が最後に流れますよね」と言い、笹木さんが「しょうがないから歌ってやりますかぁ!」と答えるとステージの背景が暗転するとともに社さんが後ろを向いた。

笹木さんがタイトルコールをすると、番組のエンディングテーマである「煽動海獣ダイパンダ」のイントロが流れ始めた。曲の開始と同時に振り返った社さんは、先ほどまでとは違いサングラスをかけていた。「煽動海獣ダイパンダ」は笹木さんの曲だが、社さんも歌に合いの手を入れたりBパートを歌ったりして、笹木さんと歌唱した。1番が終わると,ゲストのチャイカさん、椎名さん、樋口さん、シェリンさんも「や・よ!や・よ!や・よ!」と歌いながら登場した。

その後、ゲストを含めた総勢6人で歌い上げた「煽動海獣ダイパンダ」には圧巻だった。「煽動海獣ダイパンダ」は恐らくいろいろな場所で歌われているだろうが,この6人で歌った「煽動海獣ダイパンダ」はこのイベントだけのものになるだろう。

曲が終わると、出演者はお別れの言葉を口々に言いながら舞台袖へと消えていきイベントは終了した。

イベント終了後には、シェリンさんのナレーションで次回のレバガチャダイパンの予告がされた。また、サプライズで「にじさんじアーカイブス 2020-2021」の発売も発表された。

レバガチャダイパン初となるリアルイベントは、ライバーとリアルタイムでコミュニケーションが取れ、かついつもの番組がそのままリアルになったかのような面白いイベントだった。

「ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン」は12月31日23時58分からTOKYO MX1にて「年またぎにじさんじ!~島﨑信長とレバガチャダイパン!?SP~」としての特番が決定している。本番組には、にじさんじ所属タレント以外にも、声優の島﨑信長さんが出演するということで楽しみだ。


(TEXT by Yoshiki Matsuzaki)

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