VTuber事務所「ホロライブ」を運営するカバーの代表取締役社長・谷郷元昭さんは20日、自身の「note」にて新サービスの立ち上げと人材募集を発表した。テーマは、メタバース領域とファン向けコミュニティ。所属タレントやファンが増えてきたからこそのチャレンジになるという。
カバーは、2016年6月13日にXR系スタートアップ企業として設立。初期には、HTC VIVE用VR卓球ゲーム「Ping Pong League」などを制作していた(関連記事)。その後、2017年にVRシステムを用いたライブ配信サービス「ホロライブ」へ着手。
その際に、サンプルキャラクターとして登場した「ときのそら」を中心に、ロボ子さん、夜空メルさんなどがバーチャルタレントとして登場。2018年5月には1期生を、同年8月には2期生をと矢継ぎ早にデビュー。現在のVTuberプロダクションとしてのイメージを確立した。
その後、VR配信システムとしての「ホロライブ」は、同プロダクションのタレント向けサービスとして進化してきた。
当初は、先進的なサービスを制作しても、活用してくれるタレントやファンが少なかったためなかなか成立しにくかったという。しかし、2019年12月にリリースした所属VTuberといつでも会えるARアプリ「ホロリー」など、タレントやファンが増えてきたことからこそ成立するサービスもあるのではないかと、今回の新サービス立ち上げ挑戦を決めた。
今回開発する新サービスは、誰もが二次元キャラクターとしてオンライン上で生活できるというもの。いわゆるメタバースと呼ばれる領域のもので、所属タレントが出演するバーチャルライブやオンラインゲームを考えている。また、ファン向けのコミュニティサービスの立ち上げも検討しているとのこと。
今回の新サービス立ち上げにあたり、アプリやゲームの業界など、他業種の方からの人材募集を積極的に行っている。現在Wantedlyにて、ディレクター、エンジニア、テクニカルアーティスト、3DCGモデラーなどを募集。詳細は、谷郷さん「note」記事から確認することができる。
(TEXT by Shuto Uchimura)
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