バーチャルキャストは28日、VRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」のメジャーアップデートを行った。同アップデートにより新機能「ルーム」を正式にリリースした。
バーチャルキャストは、バーチャルキャラクターとなったユーザーがVR空間のスタジオやルームでリアルタイムにコミュニケーションをとれるサービス。ニコニコ生放送やYouTubeなどの配信サービスを介してスタジオやルームを公開できる。
今まで実装されていた「スタジオ」機能は番組配信に向けて作られていたもの。配信後はそのスタジオがサーバーから消えるため、ユーザーが配信者と会えるのは放送中に限られていた。今回、リリースした「ルーム」機能では作成したVR空間をサーバーに永続的に保存する。そのため、ユーザーはいつでも配信者やクリエイターの部屋を訪れることが可能となった。
ルーム機能ではユーザーは自身で作成したルームの見た目やレイアウトを自由にカスタマイズできる。ルームのオーナーは編集権限の付与や入退出の管理ができるため協力して部屋作りや番組放送を作りあげることが可能とのことだ。今後のアップデートでフレンド機能の追加も予定。
ルームには他のルームに移動ができる「リンクオブジェクト」が設置できる。ほかユーザーが作成したルームをつなげて大規模なイベント会場を設営し、バーチャル即売会を開催するといった遊び方も想定している。
ルーム内で使用可能な「フォトキャプチャ」機能も実装。普通のカメラのように使うだけでなく、カメラの液晶画面をカメラ本体から分離させてセルフィーを撮影するといった使い方もできる。今後はフィルター加工などの要素も追加する予定。
2月6日、7日に開催する「MIKU LAND β SNOW WORLD 2021」は、ルーム機能を活用した初の大型イベントとなる(関連記事)。イベント会場ではバーチャルアイテムを多数用意。ユーザーはアイテムを購入してイベント後に自分のルームに持ち帰ることもできる。
(TEXT by Nagisa Ito )
●関連リンク
・バーチャルキャスト公式サイト
・ルーム機能詳細ページ
・MIKU LAND β SNOW WORLD 2021公式サイト