【データで見る、ツイ伸び新人VTuber】2021年11月第4週はラプラス・ダークネス、帝斗、雛宮うさぎ

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企業・個人を問わず、毎日何十人もの新人がデビューしていくVTuberの世界。一方、すでに業界内には多くの才能が存在しているため、今の「推し」の動画・配信を追うだけで精一杯、新人まで気が回らないというVTuberファンも多いはず。そんな方に向けて送るのが本連載「データで見る、ツイ伸び新人VTuber」です。

分析・執筆は、Twitterのリストから随時3万人以上のVTuberのデータを収集して分析しているmyrmecoleonさんが担当。直近の7日間でTwitterのフォロワー数が急増したVTuberを数名紹介します。


こんにちは。myrmecoleonと申します。今回も最近勢いのあるVTuberを紹介していきます。以下は直近にTwitterのフォロワー数が急増したVTuberを並べたグラフです。過去に連載で取り上げたMillie Parfaitさん、Enna Alouetteさん、Mika Melatikaさんも引き続き伸びており掲載されています。今回はここからラプラス・ダークネスさん、帝斗(たいと)さん、雛宮(ひなみや)うさぎさんの3名をピックアップ。伸びた原因も推測しつつ、プロフィールをまとめました。

VTuberリスト登録のTwitterアカウントから、2021年11月22日13時から29日13時にフォロワー数が5%以上増加したうちのフォロワー数増加上位
データはTwitter APIより取得(以下同じ)。記事で取り上げたアカウントの棒グラフはオレンジ色に変えている
雛宮うさぎはピックアップのため追加

ラプラス・ダークネス

初配信よりスクリーンショット

ラプラス・ダークネスさんはホロライブ6期生・秘密結社holoXの総帥。11月26日より活動開始したホロライブ6期生5名はいずれも彼女を総帥とする秘密結社holoXに所属するメンバーで、その一番手として同日初配信しました。以降5日各人が初配信し、いずれも大変注目されています。彼女のビジュアルを創造したのは小説「この素晴らしい世界に祝福を!」のイラストなどで有名な三嶋くろねさん。

過去と未来すべてを把握するいわゆるラプラスの魔ですが、拘束具によって力のほとんどが封印されています。頭のカラスはいくら振り落とそうとしても落ちない厄介者。過去は本人がはちゃめちゃな生い立ち動画を投稿するほど不明。彼女が「エデンの星」と呼ぶわれわれの世界を征服するためにVTuber活動を始めました。
配信は雑談が中心。尊大な物言いと裏腹によく弄られ、リスナーのコメントに積極的につっこむところが楽しまれています。挨拶の「Yes My Dark」を「YMD(やまだ)」と略されてしきりに呼ばれ、ファンネームが山田になりかける事態も。動画投稿も活発で歌ってみたゲーム実況など複数投稿しています。

活動開始を含む今回の7日間では31万人以上が彼女をTwitterでフォロー、YouTubeのチャンネルも33万人以上が登録しました。さすがホロライブで6期生5名とも非常に伸びていますが、中でも一番が彼女です。執筆時点ですでにチャンネル登録は50万人近いです。フォロワーの傾向(該当アカウント群から300名超を無作為抽出の上フォローしているアカウントを集計。以下同じ)を見ると宝鐘マリンさんを筆頭にホロライブメンバーのフォロワーがほとんどで、いまのところホロライブファンが注目している様子が伺えます。

1年以上ぶりの日本のホロライブの新メンバーとあって大きな話題となっています。同じ秘密結社のメンバーと同期のつながりもいままで以上に密で、これまでのホロライブとは違う景色もあり、ホロライブに新しい風を吹かせることが期待されます。

帝斗

初配信よりスクリーンショット

帝斗さんはVTuber専門学校「ぶいせん」1期生冬組新入生の男性VSinger。18歳の男の子で、のせてる2匹は猫の空ちゃんとシマリスの海くん。11月23日にTwitterを開始、27日に初配信してデビューしました。「ぶいせん」は朝ノ瑠璃さん・朝ノ茜さんが所属する朝ノ姉妹ぷろじぇくと運営のノリさんが立ち上げたVTuberグループで、2021年3月の春に屋敷シエルさんら4名がデビューしてスタート、帝斗さんでこれまで10名が参加しています。ぶいせんの男性VTuberは2人目、新規デビューは初となりました。担当イラストレーターはみっ君さん。

彼の長所は朝ノ瑠璃さんも絶賛するその歌唱力。自身でインストの制作やMIXもでき、初配信後に早速歌ってみた動画を投稿しています。1年近くかけてデビューの準備をしてきたとのことで、初配信では関係者や視聴者に向けてのお手紙とともに、情感豊かにSuperflyの「愛をこめて花束を」を歌いました。以降の配信も歌枠やショートの歌動画を中心に活動しています。ファッションが趣味で、アニメやゲーム好きとのこと。

活動開始を含む今回の7日間では2000人以上が彼をTwitterでフォロー、YouTubeのチャンネルも1600人以上が登録しました。7日間の新規フォロワーを見ると葛葉さんを筆頭ににじさんじの男性ライバーのフォロワーが6割ほどと多く、またぶいせんの後輩らしく朝ノ瑠璃さんのフォロワーも1/3ほどを占めました。VTuber関係以外ではデザインのみっ君さんのフォロワーも多いようです。

ぶいせん新人で歌の上手い男性VTuberということで、朝ノ姉妹やぶいせんのファンと男性VTuberの女性ファンの二つの層が関心を持った傾向が伺えます。ぶいせんはこれまで女性VTuberが多く、帝斗さんの参加はぶいせん全体としても大きな動きと言えます。他にも男性の新入生が予定されており、今後が期待されます。

雛宮うさぎ

初配信よりスクリーンショット

雛宮うさぎさんは「たまぷろじぇくと」の新メンバー。Kカップの大きな胸のバニーガール姿のメンヘラ痴女で、視聴者と共依存になって承認欲求を満たすためVTuberになったとのこと。「たまぷろじぇくと」はアダルトグッズの「タマトイズ」やAV制作で有名な「トータルメディアエージェンシー(TMA)」による「エッチな大人のエンターテイメント」VTuberグループ。2021年4月に発足し、過去に紹介したすーぱーたま娘さんやAV男優として有名なゴローさんなども所属しています。衣装等のデザインは成人向け漫画家でゲーム原画も手がける左藤空気さん。

雛宮うさぎさんは11月26日の初配信で先輩のすーぱーたま娘さんにサポートされつつデビュー。趣味はガンプラ作りで好きなMSはキュベレイやシナンジュなど。ゲームとお酒も好きで毎配信飲酒、キューブリック作品など悪趣味な映画が好み。ほか初配信では表では言いづらい趣味の紹介もしています。生配信を「ゴム無し配信」と呼んで雑談中心に配信。特技は絵と歌で、今後は歌やゲーム、ASMR、ガンプラを組み立てる配信などもやっていきたいとのこと。

初配信を含む今回の7日間では19%増となる780人以上が彼女をTwitterでフォロー、YouTubeのチャンネル登録数も590人近く増加しています。7日間の新規フォロワーを見ると左藤空気さんのフォロワーが6割とママつながりが多いようです。VTuberではホロライブの白銀ノエルさんが4割ほどと多く、ほかでは裏垢系VTuberのサーヤさんも目立ちました。

たまぷろじぇくとはアダルト系の企業が運営する異色のVTuberグループですが、先日も林ぴょんぴょこさんが初配信、ヴァイス・アンネリーゼさんも活動開始と活発です。FANTIAなどでYouTubeの枠を超えた活動もしておりこの記事では紹介しきれませんが、VTuberの活動の広がりが見える動きと言えるでしょう。


(TEXT by myrmecoleon

 
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