宝島社は1月7日、第20回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作の「特許やぶりの女王・大鳳未来」を発売する。価格は1540円。
特許侵害を警告された人気VTuberを救うべく、弁理士の主人公が活躍するというリーガルミステリーで、著者である南原詠氏は現役の弁理士でもある。南原氏は、作品について以下のように語っている。
「自信のキャリアに悩み弁理士を目指していた最中、特許論争を物語にしたら面白いのではというアイデアが生まれ、小説を書こうと決心しました。本作は特許のスペシャリスト・弁理士の主人公とVTuberが軸となる新たなミステリーです。特に、主人公の大鳳未来が絶対に不利と思える状況に立ち向かっていく特許論争は、自信の知識を活かしてこだわって書いた部分です。特許というルールに基づき登場人物たちが攻撃と防御を繰り広げる、いわば知的スポーツゲーム感覚で楽しんでもらえたら幸いです」
またVTuberを作品のひとつの軸にした理由については、「VTuberは新しい題材かつコンピューターグラフィックの技術的な要素もあるので、特許の話にぴったりだと考えました。さらに、漫画やアニメーションに次いで日本が世界に打って出られる産業と言われていることも大きかったです」と言及している。
特設ページでは、ホロライブの獅白ぼたんさんが「VTuberこそ読むべき1冊! 私も大鳳未来に依頼したくなりました」とコメントしている。