Oculus Japanは1月24日に、高評価のVRアプリを15のカテゴリーごとに選ぶ「Questが選ぶ、”ベストオブ 2021年”日本版」を発表した。
大賞となった2作品
ベストゲーム大賞には2021年に大きな注目を集めたQuest独占配信ゲームの「バイオハザード4」、ベストアプリ大賞にはエンターテインメント特化型メタバースへと進化を遂げた「VARK」がそれぞれ選ばれた。
ベストゲーム大賞 :バイオハザード4
バイオハザード4はカプコンの人気シリーズ作品のVR版へ移植という話題性はもちろん、ユーザーインターフェースの作りこみを含めてVRゲームとしてのクオリティーが素晴らしいゲームだった。まだ未プレイの方で、ホラーゲームが苦手でなければお勧めだ。
ベストアプリ大賞: VARK
VARKは「VRライブ」の草分け的存在で、最初はOculus Goでリリース。その後、2019年6月29日の「Kaede Higuchi VR Live “ReStart Line”」よりQuest版でのライブを開始。当初はサイドロード版でのリリースとなっていたが、2019年12月に正式版がリリースされた。
その後もVRならではのライブ演出を高いクオリティーで表現し続けてきたVARKは、2021年12月のアップデートでWORLD機能を追加したばかり。大賞を受けて発表されたプレスリリースによると、今後はボイスチャット機能、カラオケ機能の実装が予定されているとのこと。
日本発のアプリが多数取り上げられる
大賞に選ばれた2つのアプリのほか、無料ゲーム部門:ANSUZ、音楽ゲーム部門:BEAT ARENA、Kizuna AI – Touch the Beat!などの日本発のアプリが多数取り上げられている。
人気ゲーム部門:BEAT SABER、有料ゲーム部門:Job SimulatorなどのQuest発売以前からのロングセラータイトルと同列に人気を集めていることは、日本のVRシーンにとって喜ばしいことだ。
また、ストーリー体験部門:ALTDEUS: Beyond Chronosは2022年に続編となる「DYSCHRONIA: Chronos Alternate(ディスクロニア クロノスオルタネイト)」の発売を予定している。今後の展開に期待したい。
会議に利用できるアプリも選出
ソーシャル体験部門や生産性アプリ部門に挙げられたタイトルはゲームというよりも、ツールやVRChatなどのソーシャルコミュニケーション、会議用のアプリケーションとなっている。
中でも、生産性アプリ部門と無料ゲーム部門で挙げられたHorizon Workroomsは現在はベータ版だが、Quest2ユーザーはもちろん、デスクトップを含むデバイスをまたいでの会議が可能なアプリとして話題になった。
筆者も何度か試したが、コミュニケーション面ではデスクトップやホワイトボードを介したやり取りがかなり快適で、ビジネス用途でも十分通用するものだと感じた。
まだQuest2を買って間もない方や、基本的にVRChatなどのソーシャルVR/メタバースで過ごすことが多い方は、ぜひ Questが選ぶ、”ベストオブ 2021年”日本版 を参考にして気になるアプリを試してほしい。
(TEXT by ササニシキ)
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