東雲めぐ成人直前緊急インタビュー まだ満足していない! ファンへの感謝と今後の野望を語る

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2022年4月6日に20歳の誕生日を迎えるVTuber・東雲めぐ。2021年9月にはデビュー時からの所属元だったGugenkaのVTuber事業撤退に伴いフリーに転身。同じくGugenka所属だったエピト、鈴山八広、天護ねもとともに4人でユニット「はぴのひ」として活動中。

今年3月1日には活動4周年を迎え、3月28日からは大正浪漫喫茶「秋葉原和堂」にてコラボカフェを開催。4月2日、10日には同カフェでトークイベントも開催する。

今回PANORAでは、アニバーサリーを間近に控える東雲めぐに緊急インタビューを行った。

初イベは「めぐるーまーって本当にいるんだ!」って感動しました

──本日取材させていただくササニシキです。よろしくお願いします。ファンとして何度もリアイベやVRイベントでお会いしてきましたが、このようなかたちで会うことになるとは、不思議な気持ちです。

東雲めぐ 本当にそうですよね。

──3月で活動4周年を迎えましたが、これまで活動してきた中で一番思い出深い出来事は何ですか?

東雲めぐ 思い出はめちゃくちゃいっぱいあるんですけど、その中でも最初に出てくる のは一番最初にやった東京タワーの10名限定イベントですね。

──当選しためぐるーまー(東雲めぐちゃんのファンの通称)が「東京タワー十傑」と呼ばれている伝説のイベントですね。

東雲めぐ そうそう! それが初めてめぐるーま一ひとりひとりのお顔を見てお話した時だったので、「めぐるーまーって本当にいるんだ!」って思ったりとか。実際にみんなの声を聴いたり、泣いちゃった顔とかを見て感動したんです。

──デビューしてからイベントまでの約2カ月間はTwitterや配信でコメントしてくれてる人はいるけど顔が見えないし、実在するのかな? って思いますよね。

東雲めぐ そうなんです。イベントで「本当にいるんだ!」と実感できました。しかもみんなが色紙を書いてくれたのがすごいうれしくて。本当にめぐるーまーはいたし、めぐるーまーからの贈り物が自分の家に届いてめちゃくちゃ感動しました!

それから、ひとつに絞れなくてごめんなさい、もうひとつだけ深く思い出に残ってるのが「めぐミーティング」で、すごい楽しかったんです。

──めぐミーティングも活動開始の年に開催されて、楽しいイベントでしたね。1日で3部あったんでしたっけ?

東雲めぐ そうそう! それで、みんなそれぞれ作品を持ってきてくれて、それぞれ1対1で1分間トークしたり、ファンクラブの開始や絵本のお知らせをして。本当に、私とめぐるーまーのためだけのイベントだったのがうれしかったです。

──もう朝から晩まで「めぐちゃんとめぐるーまーのイベント」という場でしたもんね。

東雲めぐ そうなんです。本当にもう、幸せな1日でした! 台風が来たこと以外は。

──そうだ、台風が直撃したんですよね。行きか帰りに雨が降っていたのを覚えてます

東雲めぐ 当日、天気予報を見た時に、なんかついてないなって思ったんですよね。めぐるーまーと私の大切なイベントなのにちょうど台風が来るなんて「ちょっと神様おかしいよ!」って。

──もしかしたら吊り橋効果みたいな、アクシデントが起こることで絆が深まったのかもしれませんよ。

東雲めぐ あははは(笑)。絆を深めるための台風だったんですね。じゃあ、許します!

──今のところは、めぐミーティングが一番大規模なイベントだったと思うんですが、活動を始めてから半年以内の開催で、同人即売会みたいにイラストや漫画はもちろん、アクセサリーを売ったり、ゲームを展示する方もいましたよね。これだけパワフルなイベントがこんな短期間で出てくるんだということに、すごく驚いたのを覚えています。

東雲めぐ 確かにみんなの情熱がすごかったですね。私の色んなグッズをみんながそれぞれ作ってくれて、それこそゲームを作ってくれたり。めぐるーまーって、どうしてこんなになんでもできるのかな? ってすごいびっくりしてました。

ずっとこれからも、めぐるーまーが一緒にいてくれるだろうな

──せっかくなので、今だから言えるような、当時はちょっと言いにくかったお話があったらお聞きしたいです。

東雲めぐ うーん、私は言いたいことをすぐ言っちゃうタイプなので、あんまりないかもしれないです(笑)。でも、昔はすごい謝ってばっかりだったり、みんなに失敗するところを見せてはいけない、みたいなプレッシャーはありましたね。

昔はすごい自信がなくて、何でこんなに応援してもらえてるかわかんないと思っちゃって。自分には何もないのになんでこんなに応援してくれるんだろうとか、いつかみんながいなくなっちゃうとか、すごいマイナスなことを考えていたんです。

──でもフタを開けてみれば4年後の今も、たくさんのめぐるーまーがめぐちゃんの活動を応援しているし、応援どころじゃなく活動をともに頑張ってるっていう未来があったわけですね。

東雲めぐ そう、そうなんです! 一緒に作品やイラストを書いてくれるめぐるーまーがいたり、まさかこんな風に一緒に何かを作っていくって思ってなかったし、今は本当に「ずっとこれからも、めぐるーまーが一緒にいてくれるだろうな」っていう自信があります。

──今のお話は、今回ほくさんが描いたコラボ漫画の内容ともちょっと近いですね。

東雲めぐ コラボ漫画のストーリーはほくさんが考えてくださったんですけど、本当に過去の自分のことを思い出して、漫画読んだ時にもう涙腺が大変なことになりました。

──私も正直、読んで泣きそうになりました。漫画が使用されているMVもそうですが、コメントがわーって出てくるところが本当に良すぎて。

東雲めぐ 私もあそこでもうぼろぼろに泣いてました。しかもあのコメントは、実際にほくさんが以前Twitterで「めぐちゃんへのメッセージを送ってください」って募集していたものなので、本当のめぐるーまーのメッセージなんですよ。

※ほくさんのコラボ漫画はこちらから購入できます。

──今後、さらに「もっとこういうことをしてみたい」ということはありますか?

東雲めぐ やっぱり、めぐるーまーと一緒に色んな作品を、もっともっと作っていきたいですね。それから、成人したらお酒飲む配信もやりたいです!「20歳になったら一緒にお酒飲もうね」って配信でもずっと言っていたので、それがもうすぐ叶うのがすごいうれしいです。デビューした時は15歳だったんですよ、びっくりですよね。

──本当に信じられないです。

東雲めぐ でもやっぱり子供向けにも何かやっていきたいなって思いもあるんです。今はちゃんとやれていないんですが、やっぱり「たくあんマンチャンネル」をもっとやりたいっていう気持ちがあって。私のチャンネルは大人から子供まで楽しめるチャンネルにして、たくあんマンチャンネルではがっつり子供向けに展開していけたらいいなと考えています。

──今は専門学校に通っていらっしゃいますが、それを活かして舞台俳優になるとか声優活動をするとか、そういったところを視野に入れているんでしょうか?

東雲めぐ 私が演技することに興味を持ったきっかけが、VRミュージカル人魚姫に挑戦したことなんですけど、あれは私がちっちゃい時に人魚姫になりたいって思ってた話を聞いたGugenkaさんが企画してくださったものだったので、もう「人魚姫になれるんだ! うれしい!」っていう、ただそれだけの気持ちで挑戦したことだったんです。

ですが、初めてがっつり演技をしたりミュージカルで歌を歌わせてもらった時に、めぐるーまーが演技のこととかをすごい褒めてくれて。そこからちょっと自信がついて、もっと演技が上手になりたいなという思いが出てきて、演劇の専門学校に通いたいなって思い始めたんです。

それから、この活動を始めてからめぐるーまーに声を褒めてもらうことが多かったので、将来は自分の声を使ったお仕事をしたいなと思っていて、自分の声と演技力を活かせる声優さんの活動も今後はやっていけたらいいなって思っています。

──たくあんマンで一度テレビアニメに出演されましたよね。

東雲めぐ 「れいぞうこのつけのすけ!」への出演は本当に貴重な体験をさせてもらいましたね、初めてテレビでたくあんマンとして声を出させてもらって、声優の花江夏樹さんが「たくあんマンさんすごいね」ってコメントしてくださってて、すごいうれしいかったです。

──そういうところも活かしてたくあんマンの活動を続けると、何かにつながりそうですよね。

東雲めぐ そうなんです! 何かにつながると思うしやりたいのに、ちょっと自分の活動をメインにしてしまっていて。たくあんマンが働いてくれればいいんですけど、私が動かないといけないので。

実は、めぐるーまーに「一緒にたくあんマンのアニメを作ってもらえませんか?」って声を掛けていて、めぐるーまーにも協力してもらいながら作っていけたらいいなって、ちょっと甘えさせてもらえないかなって思ってます。

──すっかり仲間ですね。以前、エピト君のライブを取材したときにも、自分の仲間たちと自分のやりたいことやってるんだなと感動したんですが、東雲めぐちゃんを筆頭にした「はぴのひコミュニティー」みたいな、何かの軍団みたいな感じですよね。

東雲めぐ 確かにそうですね。はぴのひ軍団作っちゃいますか(笑)。確かに、本当にみんなチームになってるなって思うし、めぐるーまーがいれば、何でもできる気がします。

もっともっと、VTuber界隈を面白くしたい

──よくVRChatでお着がえをして楽しまれていますが、めぐさんが考えるVRChatやメタバースの魅力をお聞きしたいです。

東雲めぐ VRChatで私が最近お着がえを楽しんでいるのは、自分のいろんな格好を見てみたいなっていう思いがあって、自分のかわいいなって思うポジションを探して楽しんでいます。みんなが喜ぶっていうのもあるんですけど、自分が楽しいからやっていますね。

VRChatは「なりたい自分になれる」っていうのが魅力的だなって思っていて、男性が女性になったり人じゃないものになれたりとか、本当に自分がなりたい姿になって人と接することが魅力的だなと思います。

それから、やっぱりこのご時世はなかなかリアルイベントができなくなって、2月のエピトのライブもVRChatでやっていて本当にライブにいる感覚になれたりとか、いろんなイベントができるっていうのがやっぱりすごく魅力的だと思います。VRはこれからもっともっと、もう、すごいことになっていくんじゃないかなって期待しています。

──「なりたい自分になれる」というところで、イケメンアバターや男性アバターに興味はありますか?

東雲めぐ 確かに、イケメンアバターになったら、女の子からモテたり今までになかった新しい感覚とか発見がありそうで面白そうですよね。

──まだイケメンアバターを着たことはない?

東雲めぐ ないんです! なので私がイケメンになったら……。え~! ちょっと、沼りそうですね。私はよく「イケめぐ」をやってるじゃないですか(笑)。イケめぐはイケメンじゃないから、ちゃんとイケメンになったら沼りそうです。ただ、今までと違った自分になってみたいっていうのはあります。

──めぐさんは2018年頃は企画の初ゲストとして呼ばれることが多かったり、SHOWROOMではまだVTuberがいない頃に唯一のバーチャル枠として配信もしていたりと、いろんなところで一目置かれている存在ですね。そんなめぐさんが感じる「VTuber」の魅力について聞かせてください。

東雲めぐ 一言では難しいんですけど、ちょっとまだ未知のところがあるなとは思っています。私も2Dのアバターがあって、すごいかわいくて配信に使わせてもらってるんですけど、私が目指したいVTuberってそこじゃなくて。もっと面白いことできるんじゃないかなとか、VTuberはもっと何かもっと違う方向性に行けるんじゃないかなって思ってて。今のVTuberのあり方にはちょっと、満足してないです。満足していないというか、なんかもったいないというか、なんかちょっと進化が止まっちゃっているような気がしています。

2017年の終わりからキズナアイちゃんが出てきてVTuber界隈が全体で盛り上がって、それからバーチャルな存在のVTuberさんがいっぱい出てきて、これからVTuberはすごいことになっていくぞというワクワク感があったんですけど、今はそれが止まっちゃってる気がするので、風を吹かせたいなっていう思いがあるんです。

具体的に何をしていけばいいかっていうのはまだ思いついてないんですけど、もっともっと、VTuber界隈を面白くしたいなっていう気持ちがあります。ごめんなさい、答えになってないかもしれないんですけど。

──いえ、すごく熱い気持ちが伝わりました。いちファン側としては、当時の熱狂を見ていて、XRの技術がどんどん洗練されて技術的にもっとすごいことができる未来を想像していたので、わかる気がします。

東雲めぐ 私もそう思っていました。だからそういうすごいことをしたいです! 具体的な計画はないですけど、街中を歩いていたらバーチャルライブが急に始まって見れるとか、そういう未来は絶対面白いと思います。今のVTuber界隈も楽しいんですけど、新しい風を吹かせて違ったかたちで盛り上げていけたらいいなって思います。

Gugenkaでの活動があったからこそフリーになったやりがいを感じる

──フリーになってから、どんな心境の変化がありましたか?

東雲めぐ 多分変わったことはいっぱいあると思うんですけど、それまではGugenkaさんに与えられたお仕事をこなすだけだったのが、フリーになってからは活動の方向性なども全部自分で決めて、責任を持ってやっていかないといけないのが、大きく変わったことです。自分で考えて行動することって責任が伴うことなので、結構大変なこともあるんですけど、自分で企画したものを準備して披露したものをめぐるーまーに喜んでもらえた時に、今まで活動していて初めて感じるようなうれしい感覚があったんです。

フリーになってから、こういう楽曲を作りたいですって作曲家さんにお願いしたり、はぴのひのクリスマス会の企画だったりとか。自分で考えて準備したものを喜んでもらえることって、こんなにこんなにうれしいことなんだっていうのと達成感がすごいすごくあって、Gugenkaさんにいた時の活動で喜ばれることもうれしかったんですけど、だからこそ、フリーになったことの達成感とかやりがいを感じていますね。

──本当にフリーになってからの活動をものすごく楽しんでるんですね。

東雲めぐ めちゃくちゃ楽しんでます! みんながFANBOXとかスパチャとかで支援してくれたお金を、思いっきり自分の活動のことに使う瞬間がすごい気持ちいいです(笑)。思いっきり、自分のやりたいことができるっていうのがすごく楽しいんです。

めぐるーまーが集まって仲良くおしゃべりしているところを見たい

──桜色ワンダーランドカフェに来るめぐるーまーに向けて「ここは絶対に観てほしい」「こういうところを楽しんでほしい」というポイントはありますか?

東雲めぐ めぐるーまーのみんなが描いてくれたイラストが壁に飾られているので、1枚1枚観て楽しんでほしいです。やっぱりそこがファンと一緒に作り上げた部分なので、注目してほしいです。

──描いたイラストが額縁に入って飾られるのって、実質的にめぐるーまーコラボと言えますよね。

東雲めぐ 本当にそうなんです。めぐるーまーのみんなとコラボして作ったカフェだなって思っています。「自分の絵が額縁に飾られるのは初めて」というツイートを見て、めぐるーまーが喜んでくれて良かったなって思いましたね。

コラボカフェでまず何したいですか? って聞かれて一番最初に思い浮かんだのが、みんなの絵を飾ることだったので実現して本当にうれしかったですし、本当に和堂さんがたくさん協力してくださってあのように飾ってもらえたので、是非そこを楽しんでほしいです。

それから、久々に東京で開催されるリアルイベントなので、めぐるーまーが集まってみんなで仲良くおしゃべりしているところを見たいです。ってごめんなさい。これ、私が楽しみなことですね(笑)。めぐるーまーに楽しんでほしいことじゃなくて私が楽しみにしてることなんですけど、「これかわいいね」とか、「めぐちゃんのこの衣装すごくいいよね」ってみんなで集まって私の話をしてくれるのがすごく楽しみです。

──ファン同士のコミュニケーションはやっぱりリアルイベントの楽しみのひとつだと思います。

東雲めぐ 東京タワーのイルミネーションのイベントで毎週みんなが集まって、始まる前に一緒にクレープ食べている様子とかをTwitterで見るのが本当に楽しみでもうすごい癒やされていたので、今回は久々にその感覚を味わえるなと思ってすごくワクワクしてます。

すごく久々だから、新しいめぐるーまーもいると思うので、みんなで仲良く楽しんでもらえたらいいなって思っています。

──トークイベントが4月2日(土)と10日(日)の週末にあるというところで、地方在住のめぐるーまーはそこを目指して来ると思いますし、2年以上東京のリアルイベントがなかったので、トークイベント当日はきっとすごいことになりますよ。

東雲めぐ すごいことになりますかね? めぐるーまー同窓会始まりますね。うわ〜、楽しみだな〜! めぐるーまーが集まることが本当に楽しみです。

──本日は、お時間いただきありがとうございました。

東雲めぐ はい! いつもありがとうございます!

今回このインタビューの場所として、めぐるーまーがVRChat上に制作したファンメイドのワールドをお借りした。今回の桜色ワンダーランドカフェで購入できるランダムチェキもこのワールドで撮影されているなど、自身のファンとの関係の強さや深さを感じる。
今後、めぐるーまーとともに東雲めぐちゃんが新しい風を吹かせるのが楽しみだ。

(TEXT by ササニシキ

<東雲めぐの桜色ワンダーランドカフェ開催概要>
【日程】2022年3月28日(月)~4月12日(土)
【会場】秋葉原和堂
【時間】コラボメニューの扱いは期間中11~21時30分※最終日は18時まで

<トークショー>
【日程】2022年4月2日(土)、10日(日)※各日2部制/各部30名限定
【1部】開演 12:00~
【2部】開演 16:00~
【チケット】2,000円(特典アイテム付)
【チケット販売】https://t.livepocket.jp/t/kb-25
【会場】秋葉原和堂
※一部、完売している部もあります

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