バーチャル空間でザンギエフに昇龍拳! シリーズ初のVR作品「ストリートファイターVR シャドルー強化計画」ロケテスト開始

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バーチャル空間の中で自分の拳から波動拳や昇龍拳を放ち、リュウザンギエフ「ストリートファイターV」の戦士と戦えるゲームが誕生! 大人気格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズ初めてのVR作品「ストリートファイターVR シャドルー強化計画」のロケテストが、「プラサカプコン 広島店」本日2月17日からスタートしている。先日、ロケテストに先駆けて開催された試遊会に参加することができたので、実際にプレーした上での所感をレポートしていきたい。試遊会は、カプコン東京支社のオフィス内で開催。実際のロケテストと同じく、VRゴーグル「HTC VIVE PRO 2」でプレーできた。

(左)リュウ、ザンギエフ、ベガが描かれたメインビジュアル。その背後にいるのは…?
(右)実際のゲーム画面。リュウやザンギエフたちと真正面で向き合う構図が新鮮だ


シンプルな動きで波動拳や昇龍拳も撃てる

「プレイヤーは悪の秘密結社『シャドルー』の下級兵となって、バーチャルシミュレーター内で、戦闘訓練を行うこととなった。ストリートファイターVの戦士たちと闘い、ベガ様に認めていただける立派な戦士として成長するのだ!」

これが本作のストーリー。これまでのシリーズでは、世界中から集まったファイターを操作していたプレイヤーが、名も無き兵士としてリュウやザンギエフといったファイターとの戦闘に挑み、シャドルー最強戦士を目指すという設定が新鮮だ。

スタッフに手伝ってもらいながらVRゴーグルを装着し、両手にコントローラーを握ると、目の前には不思議な空間と自分の拳が見える。イヤフォンから聞こえる音声に従って、スタートボタンをタッチすると、バーチャルシュミレーターのポッド内に移動。アシスタントAIの「ナビ」が現れて、戦闘中もこのポッドの中からは出ないようにと注意される。定位置から動かず、その場でプレーするタイプのVRゲームのようだ。自動認識で身長が設定された後、バーチャルシュミレーターが起動し、まずはチュートリアルが始まった。

試遊会の様子。ゲーム画面をモニター出力でチェックもできた。
写真は、ザンギエフのスクリューパイルドライバーを喰らった瞬間

チュートリアルでは、「ガード」「パンチ」「強パンチ」「昇龍拳」「波動拳」という基本動作を練習。「ガード」は両方の拳を高く上げて顔の前あたりに構えるだけ。「ガード」で相手の攻撃を防ぎながら、隙を突いて反撃するのが基本的な戦術のようだ。敵に大きな隙ができた好機にはパンチのマークが表示されるので分かりやすい。

チュートリアルでは、視界の右にシャドルー兵士となった自分の姿も見える。

「パンチ」を打つとき、拳を顔より後ろまで引いてから前に突き出すと「強パンチ」。アッパーのフォームで拳を振ると「昇龍拳」が放たれて、両方の拳を揃えて前に突き出すあの構えをすると「波動拳」が飛んでいく。操作は非常に直感的で、チュートリアルの間にすぐ覚えることができた


バーチャル空間で、リュウ、ザンギエフ、ベガとファイト!

第1ラウンドで戦うファイターはリュウ。目の前に広がる光景も、「ストリートファイター」シリーズでおなじみ朱雀城のステージへと変わる。鋭い目でこっちをにらみながらファイティングポーズを取るリュウの奥に、「風林火山」の看板が見えるのも楽しい。距離を取って波動拳を連発してくるリュウに、こちらも波動拳で反撃。今度は、竜巻旋風脚で距離を詰めてきたリュウの攻撃をガードすると、チャンスを示すパンチマークが表示した。

竜巻旋風脚で迫ってくるリュウ

ここぞとばかりに左右のパンチ連打をヒットさせると、ライフゲージの上にあるスキルゲージがたまっていく。ゲージがMAXになると、波動拳の強化版「真空波動拳」が放てるのだ。撃つためのフォームはノーマルの波動拳と同じ。拳を後ろに引いて固めたとき、少し動きを止めて力を溜めると「真空波動拳」になる。いかにも超必殺技らしい操作だ。

真空波動拳を放った瞬間。こんなへっぴり腰でも、ゲーム内では勢いのある波動拳が放たれる

勝利すると画面に「WIN」の文字と一緒にスコアが表示。「CLEAR BONUS」「LIFE BONUS」「BATTLE BONUS」の合計で「ROUND SCORE」と「TOTAL SCORE」が計算されてランクが決定。全部で9ランクあるそうだが、第1ラウンドでゴールドランクは、良い滑り出しだったようだ。同時に「真空波動拳」もレベルアップ。「あなたは、着実に強くなってますよ」という言葉に自信をもらいながら、ザンギエフとの第2ラウンドに挑んだ。

一戦ごとにトータルスコアでランクが変化していく

ダブルラリアットでスピンしながら登場したザンギエフ。バーチャル空間で間近に対峙する214㎝、181㎏の巨体はすごい迫力だ。しかも、そんな大男がパンチやキックを繰り出してくるのだから、恐怖感すら感じる。

同じ空間内で対峙するザンギエフは、かなり迫力がある

思わず亀のようにガードを固めていると、一気に距離を詰められて、視界が空中に浮かびグルグルと回転。ザンギエフの必殺技スクリューパイルドライバーをくらってしまった。ライフゲージは減ったものの、「ストリートファイター」シリーズをプレーしたことがある人なら誰もが知ってる大技を体験できたことが少し嬉しい。その後、波動拳と昇龍拳の連携から真空波動拳でKO。2連勝でダイヤモンドランクへとランクアップすると、突然、特徴的な高笑いとともに「ベガ様」が乱入してきた。


ゲーム結果でベガからのコメントが変化

シュミレーターなのに、なぜかベガ様が乱入!

試遊会でのプレーは1回だけと決まっていたので、リュウ戦やザンギエフ戦以上に集中しての真剣勝負。必殺技のサイコクラッシャーを喰らい、「ま~さか、その程度ではあるまいな」(CV:若本規夫さん)と煽られながらも僅差で勝利。グランドマスターランクに昇格し、ベガ様にもお褒めの言葉をもらえ、初めてのプレーながら「ストリートファイターVR シャドルー強化計画」をめいっぱい楽しむことができた。ベガ様に勝った後は驚きの展開も待っていたが、エンディングは全部で8種類あり、プレー内容で分岐するそうだ。

「ストリートファイター」以前にも、「バイオハザード」「ロックマン」「逆転裁判」など人気タイトルのアーケード向けVRゲームを展開してきたカプコンだけあって、全身で体験できるアトラクション的な満足感は抜群。必殺技の「昇龍拳」や「波動拳」が撃てるのももちろん楽しいが、対戦相手がお馴染みリュウやザンギエフたちだけに、シンプルなパンチが当たるだけでも不思議な感覚が味わえる。ゲームの中で使用されている3Dモデルは、「ストリートファイターV」のデータをベースにVR用に調整したもの。まさに「ストリートファイターV」の世界に入って、リュウたちと対峙できるゲームなのだ。

サイコクラッシャーで迫るベガも大迫力

システムと操作が非常にシンプルで直感的なこともあり、この数年で行った最も激しい運動は、NINTENDO SWITCHの「Fit Boxing」という超インドア系のライターでも、格闘技の爽快感を味わいながら、好成績を残すことができた。コアな格ゲーファンやVRゲームのファンではなくても、「ストリートファイター」の世界観を少しでも知っている人ならば、バーチャル空間であのファイターを殴り、殴られるという新体験は楽しいはず。

現在、ロケテストとして稼働しているのは、「プラサカプコン 広島店」のみだが、2023年4月4日にオープン予定の体験型アミューズメント施設「MIRAINO イオンモール豊川店」にも設置予定。オープン初日から本格稼働予定なので、広島と豊川の近郊で暮らしている人は幸運だ。


●ゲーム概要
「ストリートファイターVR シャドルー強化計画」
・プレイ人数=1人
・所要時間=約25分
・プレイ料金=1200円
特設サイト

●設置店舗
「プラサカプコン 広島店」
(店内「VR-X」コーナーにて展開)
・「VR-X」コーナー営業時間=11:00~22:00(最終受付 21:30)
店舗公式サイト

「MRAINO イオンモール豊川店」
(店内「VR-X」コーナーにて展開)
・「VR-X」コーナー営業時間=10:00~21:00(最終受付 20:30)
© CAPCOM CO., LTD. 2023 ALL RIGHTS RESERVED.

(TEXT by Daisuke Marumoto


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