プラザカプコン池袋「ロックマンVR 狙われたバーチャルワールド!!」先行体験 弾をかわし、敵を撃ち抜くアクションが快感

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カプコンは7月18日より、東京・池袋のキュープラザ池袋3Fにあるプラザカプコン池袋にて、アミューズメント向けVRタイトル「ロックマンVR 狙われたバーチャルワールド!!」の稼働を開始する。プレイ人数は1人で、料金は1500円。公式サイトから予約できる。

プレイヤーはVRゴーグル(HTC VIVE Pro)をかぶってロックマンとなり、片手に持ったコントローラーのトリガーを引いて目の前に現れる敵を撃破していく内容だ。同じプラザカプコン池袋で見ると、並行して稼働している「BIOHAZARD VALIANT RAID」と「BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR」に続く3作品目となる。

ロックマンといえば、ファミコンの時代から続く、幅広い年齢層にファンを持つビックタイトルで、初のVR化なので期待している方も多いはず。17日に開催したプレス向け体験会に参加したのでレポートしていこう。


「俺はロックマンで行く」

本作は、2018年のシリーズ30周年に発売した「ロックマン11 運命の歯車!!」をベースにした世界観となっている(関連リンク)。生みの親である「ライト博士」や妹的な存在の「ロール」、頼れる相棒の犬型ロボット「ラッシュ」のほか、宿敵のDr.ワイリーやボスの「ブロックマン」も登場。ファンにとって画面の中で見ていたキャラたちが、目の前の空間に現れるだけでもグッとくるものがあるはず。

ストーリーは、ライト博士が開発したVRゴーグルを装備してロックマンとなり、Dr.ワイリーのハッキングにより征服されようとしているVR世界を救うために立ち向かう──というもの。「い つ も の」という印象を持つ方もいるかもしれないが、むしろ誰もが体験したかった「こういうのでいいんだよ、こういうので」という安定の話だ。

アトラクションの流れとしては、動画で操作説明を受けてVRゴーグルを装着し、まずチュートリアルの部屋で体で操作を覚える。その後、ザコ敵やボスと対決して、最後に待ち受けているDr.ワイリーと対峙する。所要時間は約25分だ。

導入の説明動画もロックマン風となっている
VR知識ゼロの人でもわかるような優しい説明から始まる
ロックマンの武器といえば、右手に備えたロックバスター。VRでは、プレイヤーは利き手にコントローラーを持ち、人差し指のトリガーを引くことでロックバスターを3回まで連射できる。トリガーを引きっぱなしにするとより強力なチャージ弾を打つことも可能だ
敵は、弾や体当たりで攻撃してくるので、上下左右に自分の体を動かして避けよう
動き過ぎてリアルの壁にぶつからないように、壁に近づくと赤い板の警告が現れる仕組みだ
ロックマン11といえば、パワーギアとスピードギアの「ダブルギアシステム」
VRではスピードギアが利用できて、コントローラーを下ろしてトリガーを引き続けて発動させると一定時間周囲の動きが遅くなり、攻撃や回避しやすくなる
そして欠かせないのが「E缶」。本作でも途中、回復アイテムとして出現するので、コントローラーのトリガーを引いてピックアップしよう
なお、VRゴーグルと直で触れないようにするアイマスクのほか、手袋も配布とコロナ対策もばっちりでした


コロナ禍でナマった体をVRで叩き直すのだ!

さて、実際にプレーしてまず感じたのは、「ああー! ロックマンの世界だ!」という印象だった。

2Dテイストによせて再現したキャラや建造物のCGが空間のあちこちに存在し、「自分がかつてゲームで見たあの世界に入っている」という感覚をぐいぐい高めてくれる。何よりグッときたのはブロックマンの登場シーン。シリーズを通じてボス選択画面で決定したときの「テレッテレッレ〜テレッテレッレ〜♪」というBGMが流れるので、「これだよこれぇ!」とアガること間違いなしだ。

ブロックマン戦では、空間の壁にライフ残量が表示される。VRコンテンツでは、そこにいる感を損なうため2Dゲーム的なインジケーターを表示することはあまりないのだが、本作ではむしろ「顧客が本当にみたかったもの」でまったく違和感がなかった。

武器についても、バリエーションで楽しませてくれる。最初はロックバスターの連射か、ため撃ちを使い分けることになるが、ブロックマンを撃破すれば、ボス能力をコピーし、盾や壁に隠れて弾が当たらない敵の上にブロックを落として倒せるようになる。クリアーしたボスの能力でロックマンの戦い方が変わるという「お約束」も体感できるのが◎だ。

2D画面で遊ぶゲームとは異なる、身の危険を感じるというVR的な醍醐味もバッチリ味わえる。

敵の弾は基本的に前方からのみ飛んでくるのだが、何層にも重なっていたり、体当たりの敵も混じっていたりと、プレイヤーの「避けセンス」が試される。これが結構体力を消費して、終わった頃には汗だくになるくらいだった。

避けきれなそうな弾に関しては、おそらくスピードギアを使うのが正解なのだが、プレー中はとにかく撃って避けるのに必死で忘れてしまっていたため、読者のみなさまが挑戦する際はぜひ覚えておいてほしい。なお途中、前方から迫るレーザートラップも出てきて、「隣にブースがあるバイオハザードの映画の『アレ』やんけ!」とニヤリとしてしまった。

ブロックマンがピンチになると変貌する巨大ロボットの大きさも印象に残っている。見上げないと視界に入らない「デカっ!」というサイズだったり、巨大な体から繰り出されるダイナミックな攻撃の「怖っ!」という感覚はVRでしか得られないインパクトだ。VRをきちんとわかっている表現なので、ぜひ体験して恐れおののいてほしい。

一方で細かい話なのだが、同じ空間にいるライト博士やラッシュなどと目線が合わないのは若干気になった。ユーザーが見る場所をカメラアングルで操れないVRならではの問題で、ゲーム間のストーリーが展開しているときはどうしようもないのだが、プレイヤーの存在に気づいてくれている感が出ているとよりいいのではと感じた。ロックバスターに関しては、コントローラーに振動のフィードバックがあるとより臨場感が高まるのでは、とも感じた。

とはいえ、総評としては「われわれが体験したかったロックマン」を実現してくれており、とてもよくできたVRコンテンツだと実感した。むしろ「このままでいいので、ボスキャラを増やしてアレもコレも見たい!使いたい!」という気持ちだ。

筆者は初見でクリアーできなかった。何度か遊んで攻略していくという元のゲームのような楽しみ方もできる。友達と一緒に訪れて、体験者がYouTuberのように実況しながらワイワイ遊んでもいいだろう。隣にある「BIOHAZARD VALIANT RAID」や「BIOHAZARD WALKTHROUGH THE FEAR」も団体で遊ぶにはぴったり。同じ池袋には、「MAZARIA」やサンシャイン60展望台の「天空でVR体験」Prhythm☆StellAなど、ローケーションVRも充実しているので1日楽しめるはずだ。

稼働スタートより、先着でホログラムシールを配布している。無くなり次第終了なので、ファンはぜひ早めに訪れてゲットしておきたい。
おもちゃのロックバスターを貸し出してくれるので「映え」る写真も撮影可能。俺がロックマンだ!

余談だが、何より驚いたのが、このコロナ禍で引きこもりワークを続けていた影響で、自分の体力がめちゃくちゃ落ちていたことだ。終わった後は息が上がりまくりで、体は汗だく……。東京在住者は「Go to Travel」するわけにはいかないので、ぜひ池袋で「Go to VR」をしてみよう。きっと体のなまり具合に驚くはずですぞ。

 
●「ロックマンVR 狙われたバーチャルワールド!!」概要
・稼働開始日:2020年7月18日(土)
・設置店舗:プラサカプコン 池袋店内「VR-X」
 VR-X 営業時間:10:00~21:45(最終受付:21:00)
*7月17日現在、営業時間縮小中。最新の営業時間は店舗に問合せ
・プレイ料金:1500円(税込み)
・プレイ人数:1人 
・所要時間:約25分
・注意事項:7歳未満は利用不可、13歳未満は保護者同伴の入場・遊戯で利用に関するガイドラインへの同意も必要、保護者同伴でない16歳未満は18時まで、18歳未満は22時までの入場

©CAPCOM CO., LTD. 2020 ALL RIGHTS RESERVED.

 
(TEXT & Photos by Minoru Hirota

 
 
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