バーチャルシンガー・花譜(かふ)と理芽(りめ)2人によるライブ「Singularity Live Vol.3」が9月14日にTOKYO DOME CITY HALLで開催された。
理芽にとって初の有観客・現地ライブ、加えて花譜が出演するということもあってか、長くKAMITSUBAKI STUDIOを応援しているファンで埋め尽くされたこの日。2日目に3rdワンマンライブ「NEUROMANCE III」を控え、2日間に渡って主役となる理芽、この日タッグを組む花譜の2人とも、ライブに向けてかなり力を入れていたわけだ。
そんなステージで見せてくれたのは、アップテンポかつポップな姿であり、ある意味、花譜・理芽の第2幕を感じさせてくれるほどにフレッシュなイメージだった。
新たな芽吹きをも感じられたエネルギーに満ちた一夜をレポートしてみようと思う。
肯定的な感情を掴ませてくれた理芽ソロパート
17時30分の開演直前、会場内に注意事項アナウンスが流れる。「あー、あー、マイクテス、マイクテス……」とボケ気味に始まったアナウンスは、花譜がメインに話し、途中途中に合いの手のように声を掛ける理芽という構図で、茶目っ気たっぷりに進んでいった。
最後に「まもなくライブ開始となります、ロビーにおいでのお客様は、お席にお戻りください」の下りで「お席におもど、ど、ど……」と思いっきり噛んでしまい、理芽含めて観客全員で笑いが生まれる展開に。
そうした前段階を踏み、暗転する会場、ムービーが流れはじめる。少し毒々しい色をした遊園地が開演し、夕焼けの空に花火が打ち上がる。その様子を見た花譜と理芽が揃ってステージに足を運ぶと、2人をイメージした赤色・青色のマークとなって波や光の奔流のなかに入っていき、別のステージへ飛んでいく。ステージ上で理芽・花譜の2人がポーズをバシっと決めたところで、この日のライブはスタートした。
最初に登場したのは理芽。鍵盤が奏でられ始め、「どうも理芽です! トップバッターはわたくし理芽が務めていきたいと思います! みんな!待ってたぜ!」と言葉を発して、1曲目「おしえてかみさま」へと突入していった。
青いペンライトが振られる中で、するりと理芽は歌い始める。本曲MVのワンシーンである夕暮れの光が指した教室がスクリーンに流れると、まだ残暑厳しい17時30分ごろということもあり、妙なリアリティや親近感をおぼえずにはいられない。
続く2曲目は「えろいむ」。トランシーなグルーヴ、エフェクトがかかった理芽のボーカルにラウドなギターが被さっていく。大きく取られたリズムにあわせて体をはね、観客を煽る理芽に会場の注目が集まる。
「やっほー!会いたかったぜ。改めまして!どうも理芽です!」
「もっと声が聞きたいから、アリーナ・1階席・2階席・3階席って声を聞かせてくれない?」
ひとしきり会場を盛り上げると、「さみしいひと」を披露する。ここまでの3曲がミドルテンポな楽曲で、決してアップテンポなリズムで軽快に歌っていくような流れではなかったのだが、彼女の歌声やムード作りに飲み込まれていることに気づく。
「彼女のファンが集まってるんだから当然だろ」などというなかれ。当日のパフォーマンスが悪かったり、アーティストの言動が会場の雰囲気とマッチしないことも多々あるのがライブというもの。ましてや彼女は現地ライブが多いだけではないからこそ、なにかしらギクシャクした流れになるのではなどと心配をしていた。
だが理芽本人の歌やパフォーマンスのよさはさることながら、観客に目配せして煽り、音に乗ってルンッとする細かな所作、なにより「しゃべりかけ続ける」という基本的なところから、こちらとコミュニケーションを取り続けていることに、ハッと気付かされる。
4曲目「チクタクボーイ」では、よりタイトに演奏された音楽にノッて歌い、愛らしくダンスしていく。嬉しそうな表情で歌い、ステージの左右を自由に行き来しては、会場の上階層やアリーナに目を配って腕を振り上げる。
そして、あの硬質な鍵盤の音色とメロディから「食虫植物」が始まる。ワッと湧く観客に向けて「みんな一緒に歌えるよね?」と会場に語りかける。この曲の人気・高い支持を感じずにはいられない。キレのあるドラミングにギターのファズサウンドが重なった攻めのサウンドが会場を強襲していくと、ロック好きな筆者としては昂らざるを得ない。
マイナーキーを主にしつつ下降していくメロディが多いこの曲、サビではフラフラっとメロディが上にあがり、理芽の優しげなボーカルで表現する。実際のところかなりネガティブな1曲のはずなのだが、会場に集まった観客は、この曲のなかにポジティブな光を見出そうとしているようだ。
彼女が自身の歌唱パートで最後に歌ったのは「ピルグリム」。ハウスミュージックらしい4つ打ちのドラムに、クリーントーンのギターリフがグルーヴィに仕上げる。理芽のボーカルのカットアップとともに、ライブ用に加えられた鍵盤のフレージングが彩りを加える。
「食虫植物」では本当にうっすらと見えていたポジティブなフィーリングを、この曲の後押しもあってしっかりと掴む。会場の盛り上がりは弾けるように最高潮へ至った。
理芽にとって懐かしい曲・盛り上がれる曲を揃えたと言われればそれまでだが、「チクタクボーイ」「食虫植物」「ピルグリム」という流れで、美しさすら感じるほど鮮やかに”肯定的”なフィーリングを掴ませてくれた(いや掴まされたのだろうか?)。とにかく、1番手としては出来すぎなほどに会場を盛り上げたのだった。
定番・久しぶり・可愛らしいの「今」を詰め込んだ花譜ソロパート
そんな理芽のパフォーマンスを相まってか、続いて登場した花譜もフルスロットルなパフォーマンスを見せつけた。
1曲目からファン待望の「過去を喰らう」でワッと盛り上がる会場、すこし両手を伸ばし、目をつぶって左右に体を揺らすおなじみの所作に合わせて、会場も「ハイッ!ハイッ!」と盛り上がる。ラウドなギターがうねりをあげ、メロディいっぱいに言葉を詰め込んで孤独と怒りを漂わせた歌詞を、アップテンポなビートに合わせて歌い上げていく。
続けて2曲目に披露したのは「私論理」。意外な選曲に驚きの声が上がる。それも当然、この曲を歌うのは2022年8月・日本武道館でのライブ公演以来の2年ぶりなのだ。照明で七色に染められた会場に、甘い声色で歌っていく花譜。バスドラムとハイハットによる”ドンツー”で刻まれるダンスビートで観客も揺らされてしまう。
「みなさんこんにちは! 花譜です! 盛り上がってますか? 元気かー!?」
「実は『Singularity Live』に出るのも初めて。理芽ちゃんと歌うのも初めてということで、すごくドキドキしてこの日を迎えました。みんなもそうだよね?」
「2人だからこそできることとか色々あって、なんか知らないうちに思いも寄らない場所にいけてしまうんじゃないか?っていうワクワク感があります!」(話しながら大股で3歩ほどサイドステップを謎に踏む)
「今日はお祭りなので、懐かしい歌も歌いながら一緒に楽しみたいです!」
普段の彼女より茶目っ気ある雰囲気でMCを終えて唄い始めたのは、これも久しぶりにライブ披露となる「夜行バスにて」だ。鍵盤の優しい入りから一気にバンド隊が参加してアグレッシヴに。ミュートされたギターリフと”ドンツー”で刻まれるダンスビートで心地よく会場が躍っていくのを感じる。
つづいては大森靖子との共作「イマジナリーフレンド」。白黒な実写MVが会場のスクリーンに流れる中で、あの悲鳴のような歌声が会場にこだまする。彼女独特の乾いた感触のある歌声は、ひび割れそうな心模様をよく表現してくれていると改めて感じさせてくれる。
「『夜行バスにて』は2020年の無観客ライブ以来みたいです(編註:2020年3月23日の1stワンマンライブ「不可解(再)」)。当時は声を張る歌い方がすごく苦手だったんですけど、いまではめちゃくちゃ歌い方も声も変わって、時の流れを感じますね」
そんな風に昔を振り返る花譜。そこから「この世界は美しい」を披露し、力強いバンドアンサンブルに張りつめたあの歌声を重ねていく。そしてラストは3ヶ月前にリリースされたばかりの「ゲシュタルト」だ。バンドアンサンブルにエレクトロなサウンドが相まった質感、青・赤・紫の照明で彩られ、ダンスしながら歌っていく姿はTikTokでのダンス動画そのまま。ポップ&キュートな姿に見ている観客もニコニコになってしまう。
おおきくグルーヴにノッて後ろから前へと腕を振っていく花譜と観客たち、そこから大サビを歌いきり、晴れやかで爽やかな空気でステージを後にした。定番な曲・久しぶりな曲・可愛らしい曲を揃えた”いまの花譜”を打ち出した内容であった。
最強のポップナンバー「キャンディゲリラ」に観客が大熱狂
スクリーンでは、2人をイメージした赤色・青色のマークが光の渦のなかに吸い込まれ、2人の姿がバチっと揃ったムービーが流れる。ステージのセンターに2人がスッと背中合わせで登場すると、スタートしたのは「不埒な喝采」がスタートする。
ワッと歓声が上がるが、すぐに2人の声に耳をすます観客たち。MV通りのダンスで歌っていく理芽&花譜の両名、乾いた声の花譜と細くピンっと張った理芽の声が絡み合う。
「改めて!花譜と!」「理芽で~す!」とMCしつつ、エレクトロニカのような柔らかく散らばったフレーズが始まり、「飛翔するmeme」へ。そこまで出すか?というほどに高い音程でハモるところもピッチが安定しており、以前から何度か見せていたように声色のマッチ具合はいわずもがな。踊りながら歌っていく2人を見て、体をすこし揺らす者、2人の声にうっとり聞き惚れる者と観客の反応もさまざまだ。
ここで、遅まきながらもようやく確信する。今日の理芽と花譜は、どちらとも絶好調だと。
「飛翔するmeme」の最後にはポエトリーリーディングパートがあり、2人で分けてポエトリーを読む。スッと終わって静寂が会場を包んだ次の瞬間、DAOKO×米津玄師による「打ち上げ花火」のイントロが奏でられる。センチメンタルさをたぎらせた鍵盤の音色とフレーズに、入り方が見事すぎて「おおぉ……」と漏れる感嘆の声。
もちろん筆者もその鮮やかな入りかたに声を漏らした1人なのだが、次に驚いたのはその歌詞分けだ。DAOKO×米津玄師による「打ち上げ花火」といえば、DAOKOと米津玄師のパートが1番・2番に分かれており、2人で同曲をカバーする際は当然DAOKO役と米津役に分かれていることが多い。
だが花譜と理芽は違う。DAOKOパートを2人で、米津パートを2人でと、あくまで「1人の歌手が歌っている」という体でこの曲をカバーしたのだ。
「原曲通りの歌詞分けにならう必要はない」というアイディアや遊び心、なにより「私達ならいいカバーができる」という2人のシンガーとしての自覚・自信が見て取れる。花譜も理芽も、消え入りそうなところから芯の入った声へとパッと変えながら歌っていく。巧みな力加減・ボーカリズムで表現されたセンチメンタルさに、またもやうっとりとさせられてしまう。
素晴らしいパフォーマンスにぼーっとしていたところに、「ありがとぅございまぁーす」と理芽と花譜がゆるく挨拶する。「お祭りだぁ〜」と笑顔を浮かべながら笑顔で話す2人。話しをリードする理芽、合間合間に茶目っ気ある小ボケを挟む花譜という構図で会場も盛り上がる。
「乾杯しよう!」という観客から声に「乾杯する?」と2人が乗っかり、会場全員・配信を見ている視聴者・バンドメンバーに花譜と理芽があわせて「かんぱぁーい!」となる一幕も。今回グッズとして販売したお面をみせてほしい!と理芽が要求し、客席から掲げられたりするなど、会場とのやり取りもホッコリするものばかりだ。
そうしてMCでゆるい空気になってから、「ではカバーパート、続けていきます!」と言ってアナウンスしたのが「フォニイ」。先日開催された「KAMITSUBAKI FES’24 THE DAY THE EARTH STOOD STILL」では音楽的同位体 V.I.P5人で歌っていたが、花譜と理芽というとまた話は別だ。花譜のカバー/歌ってみた動画でも屈指の再生数を誇っており、理芽にとっては同曲を披露したことがない。それにきづいたファンならば俄然盛り上がったろう。
“ドンツー”で刻まれるリズムに乗って、振り付けを踊りながら歌っていく2人。間奏中に「みんな!クラップできますかー!?」と花譜が呼びかけ、一拍置いてでなく「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」とスネアドラムも合わせてリズムを打たせる。歌声を聞いてもらうだけじゃなく、体全体でゆれ、踊ってもらうことを意識させていく。
その意識は、続けて歌った「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」にもつながっていく。あの印象的な打ち込みビートにシンセサイザーのイントロ、鍵盤のイントロがオシャレにリードしながら花譜と理芽が徐々に愛らしさを強めて歌っていく。
グルーヴィなノリに加えて原曲よりも歪みを抑えたシンセサウンドによって、スムースにサビの歌唱へとうつっていく。影響元にあったディスコライクなムードを強く押し出し、シンセポップとしてではなくバンドとしての鳴りを優先したアレンジメントへと変わっている。「フォニイ」でのアップテンポなノリが「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」へと伝わり、体を揺らして楽しむ観客が多い。
暗転した会場に、アコーディオンのファンシーな音色が流れていく。会場の中に満ちたところで、音が逆回転、ハイハットのカウントから「無敵の笑顔で荒らすメディア」と唄い出す理芽。会場から歓声があがるのは無理もない、YOASOBIの「アイドル」を理芽と花譜の2人がカバーしはじめたのだ。
YOASOBI「アイドル」をライブで披露すると聞いて、もしかするととんでもないラウドなサウンドを押し出したアレンジメントになってるのでは?と頭をよぎった人もいるかもしれない。実はこの曲、原曲とライブでのアレンジメントが思いっきり変わることで有名なのだ。
途中でリードするフレーズがシンセではなく鍵盤の生音であったり、サビに入るまでギターサウンドがかなり抑えていたりと、むしろこの日のライブの方が原曲に忠実な印象すらある。Bメロやサビの部分でYOASOBIのライブで実際に披露されている合いの手が再現されてるところに、この曲の高い影響力を感じられる。
なにより、終始ダンスをしながらボーカルをこなしつづける花譜・理芽の”アイドル根性”に目が引っ張られる。七色のレーザー照明に彩られたこの瞬間、2人は間違いなくアイドルらしいキュートさで会場をアツくさせたのだった。
会場が暗転から戻ると、2人ともV.W.Pで着ている黒い衣装「八咫烏」へと早着替えしており、パッと見た瞬間にきづいたファンから歓声が上がる。「つまり次の曲は……!」という期待感が観客から溢れ出てきそうだ。そういった会場の空気をヨソに、考えていた最後のポーズが間違えていたことを謝りつつ、「本当はこういう振り付けだったの!」と正しいポーズを観客にみせてみる2人。
MCを終えると、花譜・理芽にとって初めてのコラボ曲となった「魔法」を披露する。スローなテンポで厚みのある音で盛り上がっていき、うすくかかったシンセサウンドと鍵盤の音が壮大さに拍車をかけながら、2人は伸びやかに歌声を響かせていく。
オーケストラヒットと歪んだシンセ音が重なり合って、一気にバンドアンサンブルが混ざって始まった「魔的」。鍵盤のフレーズとボーカルのみのパートに、オーケストラヒットとバンドの音が混ざり、そこからギターリフの力強い鳴りが引っ張っていく。パワフルなサウンドに花譜・理芽のボーカルも負けじと力が入る。動静のハッキリした曲展開に、観客も前後に体を揺らし、ペンライトを振って楽しんでいた。
続く「飛翔」では、シンセ・鍵盤・ギターの音色が絡みながらおだやかに広がっていく。序盤はゆったりと進むこの曲、途中から一気にリズムが細かく刻まれ、スピード感を増していく。2人のボーカル・振り付けもおおらかで、両腕をかかげて左右に大きく揺らしていく。まさに両翼となって「飛翔(飛び立つ)」イメージを表現しているかのようだ。
「本日のバンドメンバーを紹介します!」と5人のメンバーを紹介したところで、花譜&理芽による新曲「キャンディゲリラ」を初お披露目した。
ディスコライクな鍵盤のフレーズとダンサンブルなグルーヴィが引っ張り、サビで歌われる「シュガーハイでなんだかいいかんじ!」とリズミカルかつキュートに歌っていくキラーフレーズ、グリグリに鳴るベースサウンドからパキっとしたシンセサウンドが交互に入り乱れるダンスナンバーで、照明が極彩色に会場を染めあがる。
加えてギター・ベース・ドラムの生バンド編成でかなりに力強さが増しており、原曲を聞いてもいないにも関わらず「これ以上ない」と思えるほどの圧倒的なパワーが感じられた。曲が進むにつれてノリ方がわかった観客たちから自然と「ハイ!ハイ!」と掛け声があがるほどに”大当たり”しており、今後リリースされた際にはかなりの注目と人気をあつめるに違いないポップナンバーだと断言できる。
「新曲どうだった?いいかんじ?なんだか良い感じ?♪」と観客に尋ねながらアピールするほどにウッキウキな2人。どれくらいウキウキだったかは、このタイミングでの2人の会話を取り上げれば目に見えるだろう。
花譜 お互いデビューしたころから、歌い方とか声とかだいぶ変わったよね?
理芽 絡み方もね。
花譜 最初の頃は……あ……理芽ちゃん……
理芽 あ……花譜……ちゃん……
花譜 ぁ……一緒に……
2人 歌おっか!
花譜 みたいなね!(笑)
理芽 いまじゃこんな感じ!(手を繋ぐ2人)
そんな2人のジョイントライブ、最後の楽曲として「宣戦」を歌い、ライブはフィナーレを迎えた。ノイズ音が入った緊張感あるイントロから花譜、理芽とそれぞれが、バンドサウンドにノッて心の痛み・ゆがみを歌っていく。
「明日にはわたしのワンマンライブがあるんだよ!」とウキウキの笑顔で話す理芽、もりあがる花譜と会場。ここまで約2時間・23曲を歌ったのに、不思議と満腹感がしない。花譜が言っていた「今日はお祭りです」という言葉が、ライブが終わった直後に沁みるように理解できる。
ライブの始まりから終わりまで笑顔満面で歌いきった2人。見ているこちらはとても清々しいまでの気持ちにさせられたし、それは彼女ら2人にとっても同じであろう。歌っても、踊っても、喋っていても、なにをしてもポジティブな反応を送り、笑顔に満ちたムードを生み出せたのだ。アップテンポでポップな理芽&花譜による、会心の一夜であったはずだ。
●セットリスト
*理芽ソロ
1. おしえてかみさま
2. えろいむ
3. さみしいひと
4. チクタクボーイ
5. 食虫植物
6. ピルグリム
*花譜ソロ
7. 過去を喰らう
8. 私論理
9. 夜行バスにて
10. イマジナリーフレンド
11. この世界は美しい
12. ゲシュタルト
*花譜・理芽共演
13. 不埒な喝采 (cover)
14. 飛翔するmeme
15. 打上花火 (cover)
16. フォニイ (cover)
17. トウキョウ・シャンディ・ランデヴ (cover)
18. アイドル (cover)
19. 魔法
20. 魔的
21. 飛翔 (cover)
22. キャンディーゲリラ(*花譜×理芽による新曲)
23. 宣戦 (cover)
(TEXT by 草野虹、PHOTO by 日吉 JP 純平)
●関連記事
・神椿の才能が集結した「KAMITSUBAKI FES ’24」ライブレポート これまでとこれからが濃厚に混じり合った7時間の宴
・ヰ世界情緒・3rdワンマンライブ「Anima III」ライブレポート 彼女が魅せる表現の最頂点、そして創作活動そのものへの愛情
・わたしは「春猿火」と1つなった 春猿火のワンマンライブ「シャーマニズムⅢ」を目撃した
・花譜とヰ世界情緒が存在感を放った「超音楽祭 in ニコニコ超会議2024」ライブレポート
・V.W.P、2ndワンマン「現象II」1万字レポート それはまぎれもない「決戦」だった【神椿代々木決戦2024】
・花譜、4thワンマン「怪歌」1万5000字レポート そして花は2度咲く【神椿代々木決戦2024】