北野武も驚嘆! 新XR施設「IMMERSIVE JOURNEY」で体験するクフ王のピラミッドの世界

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エジプトの思い出を語り合う吉村作治、北野武

12月1日に大型エンターテインメントXR施設「IMMERSIVE JOURNEY」(イマーシブジャーニー)が開館する。横浜駅直結の「アソビル」に新しくできるXR施設を手がけるのは、日本唯一の国際XR映画祭を主催するCinemaLeap。開館第一弾作品として体験できるのはフランス発のVR作品「Horizon of Khufu」となっている。

「4500年前の古代エジプトを舞台にしたクフ王とピラミッドにまつわる作品」というと、ちょっと縁のないコンテンツのように思うかもしれないが、イマーシブジャーニーではフリーローム型と呼ばれる、広い場を実際に歩きながら体験するスタイルでXR作品を体験できる。そのため、リアルなピラミッドを自分で歩いて探検したり、ピラミッドの頂上から街を見下ろしたり、現実ではできないことが体験できるという点でかなり面白い体験だと感じた。

日本語訳監修を務めた考古学者の吉村作治、映画監督の北野武も登場。吉村氏とはテレビで長年共演してきた理、一緒にピラミッドに登った仲だという北野氏は、会場に現れるや否やソファに座る吉村氏を見つめて「クフ王かと思いましたよ」と話しかける等、XR系の発表会とは思えない軽妙な雰囲気で話が進む。

VR体験中の北野武

北野氏は実際にその場でVRゴーグルを被って体験すると、「よく出来てるなあ、これ……」と感嘆を漏らし、「技術すごいね、バーチャルっていうのも進化してるんだね」と感想を述べ、吉村氏も「これ見ないでエジプトに行く人はもったい無い。日本国民の半数は見た方がいいね」と語った。


夜のピラミッドから始まる「クフ王のピラミッド」VR体験

イマーシブジャーニーで体験できるのは、フランス発のVR作品「Horizon of Khufu」。その名の通りエジプトにあるクフ王のピラミッドがメインのVR作品で、世界10都市以上で公開され100万人以上が体験している人気コンテンツだ。

「Horizon of Khufu」体験者視点スクリーンショット© Excurio
「Horizon of Khufu」体験者視点スクリーンショット© Excurio

ファイルーズあいが演じるガイドと共にリアルなピラミッドを探検していき、最新の調査を反映したリアルなピラミッドを楽しんだり、現在は立ち入りを制限されている頂上に登るなど、自分で見て回れる楽しさとVRらしい超越的な世界を体験できるコンテンツになっている。

「Horizon of Khufu」体験者視点スクリーンショット© Excurio
「Horizon of Khufu」体験者視点スクリーンショット© Excurio

ただピラミッドを見て回るだけではなく、クフ王の乗り物とされる「太陽の船」でナイル川を航行し、古代エジプト人の神聖な儀式の場面に立ち会うなど、単なる教育コンテンツの域を超えた内容になっている。


「Horizon of Khufu」を体験! あっという間の45分

体験はゴーグルの装着などの準備も含めて約45分間。スタッフによって一人ずつゴーグルを被せてもらってから体験がスタートし、ガイド音声に従って進むことでコンテンツを楽しめる。

体験は1〜4人がグループの単位となっており、最大4人が同時に体験できるが、エリアにはそれぞれのタイミングで体験している別のグループもいる。

床や壁にマーカーのパターンが描かれており、そのパターンによって定められたルートで体験できる。そのため、体験者同士が不意にぶつかってしまうということはあまりないが、体験者は自由に歩けることもあり、かなり接近することもある。

別の体験者が近づくと自分の視界にアバターが現れるため、通り過ぎるのを待ったり、自分が迂回できるようなら迂回するなどして回避できる。発表会当日は20人ほどが同時に体験しているように見えたが、大きな問題はなかった。ただし、頭を大きく振ると一瞬位置がずれるほか、床が動く場面があるなど、VR慣れをしていない人にとっては少し怖いかもしれない。実際に、大声で驚きの声を上げながら体験する体験者もいた。

基本的にピラミッドの内部や周りを見て回るコンテンツなので、怖い要素などはないが、ピラミッドの頂上から街を見下ろす場面があったりするため、もしもの時は手を挙げればスタッフが助けに来てくれる。

45分という体験時間はVRの体験としてはかなり長めだが、体験してみると長いとは思わなかった。クフ王がミイラになる場面の追体験などもあり、リアルを超えたVRならではの体験なのがよかった。


「Horizon of Khufu」を体験するには

イマーシブジャーニーで楽しめる「Horizon of Khufu」は、横浜駅直結の複合型体験エンターテインメントビル「アソビル」の3階に常設されるXR施設。同ビルには屋内キッズパークやフットサル場など、アミューズメント関連の施設が並ぶ。

渋谷や新宿からJRや東急線などで1時間もかからないで行ける上、横浜周辺には中華街やみなとみらいなど、お出かけスポットも多い。お出かけや買い物のついででも楽しめる常設型のXR施設として、かなり立地がいいと思った。

手荷物は他の体験者とぶつかる可能性もあるため、あらかじめロッカーに預けるように促される。横浜駅直結という場所柄、買い物をした帰り道に行く方もいるかもしれないが、大荷物になっていても安心だろう。

●「Horizon of Khufu」体験
・チケット料金(3名まで/1人あたり):4000円(平日)、5000円(休日)
・チケット料金(4名以上/1人あたり):3800円(平日)、4500円(休日)

(TEXT by ササニシキ


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