100枚の写真で振り返る「hololive SUPER EXPO 2025」 細部まで見どころ満載なブースを一挙レポート!

LINEで送る
Pocket

2025年3月8、9日、千葉県・幕張メッセにて、6回目となるホロライブプロダクションの全体イベント「hololive SUPER EXPO 2025」が開催されました。

今回のEXPOテーマは「hololive ARCADE」。近未来的な「ゲームセンター」や「テーマパーク」などがモチーフとなっており、前年度のEXPOと大きく雰囲気の変わった会場は大変な熱気に包まれていました。ちなみに2024年のEXPOのテーマは「hololive island」であり、南国のリゾート風の場内を楽しむことができました。

今年のEXPOではどのような展示がなされ、どのようなブースが賑わいを見せていたのでしょうか。EXPO会場の見どころをフォトレポートで紹介します。

幕張メッセを目指す来場者たちを出迎えるのは、今年の全体イベント「hololive SUPER EXPO 2025」および音楽ライブ「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」の主役たちが勢揃いのキーヴィジュアル。開場前からすでに多くの人たちがこの巨大ポスターの前で立ち止まり、一生に一度の思い出を残すべく思い思いに写真撮影をしていました。

EXPO会場に入るための入場待機列

幕張メッセの会場に入ると、ホロライブプロダクションのメンバーたちが描かれた「EXPO VISUAL WALL」の並びの先で、いよいよ「hololive ARCADE」の世界へと入るための「エントランスゲート」が私たちを出迎えてくれます。

「holo Indie & hololive Official Game」では、ホロライブの様々なゲームを体験できる特設ブースが用意されていました。来場者たちは、EXPO会場に入った瞬間から「ゲームセンター」の世界に入り込むことになります。

猫又おかゆさんがメインヒロインとして活躍する純愛ノベルゲーム「おかゆにゅ~~む!」や、儒烏風亭らでんさんと共に文化や芸術に触れることができるパズルゲーム「儒烏風亭らでんがご案内! ピクセルミュージアム」、剣とスキルを駆使する白上フブキさんを操作するハイスピードなドットアクションゲーム「FUBUKI ~zero in on Holoearth~」、そしてホロライブのメンバーが描かれたオリジナルの花札で遊べるゲーム「ホロの花札」などが展示されたブースもあり、ホロメンたちがゲームの世界の中でも活躍している様子を垣間見ることができます。

「OFFICIAL GOODS SHOWCASE」では、ホロライブプロダクションのオフィシャルグッズのショーケースコーナーが展開されています。まるでクレーンゲームの景品であるかのようにグッズが展示されており、展示されている内容だけでなく、展示方法でも来場者を楽しませる工夫がなされています。

また、「HOLOLIVE ALTERNATIVE」の世界観をたどれるブースがあったのも印象的でした。2021年から始まった「HOLOLIVE ALTERNATIVE」は、ホロライブの所属タレントたちが「別のセカイ」で活躍する姿を描く異世界創造プロジェクトです。「別の可能性」の世界を駆け抜けるホロメンたちの姿が描き出されたイラストは、まるで私たちを別の世界へ導く「窓」のように輝いていました。

「ホロライブゲームセンター」は、今年のEXPOを象徴するようなブースでした。そこではホロライブのメンバーと一緒にゲームをしているような気分になりながら、「シューティング」、「ブロック崩し」、「ハンマーチャレンジ」を遊ぶことができました。

事前予約チケットの購入が必要ではありましたが、こうした体験型のアトラクションは去年のEXPOにはなかったので、多くの来場者たちが口をそろえて「去年のEXPOよりパワーアップした点」と述べていたのが印象的でした。

EXPO会場の中央にあるのは「モニュメント」コーナーであり、そこには時間に合わせて回転するメリーゴーランドが輝かしく展示されていました(時間経過に応じてライトアップされる仕組みでした)。今年のEXPO会場の言わば「シンボル」として機能していたように思います。

特に、今年のEXPOでの一つの目玉になっていたのは「ホロカ イン ワンダーランド」でした。「hololive OFFICIAL CARD GAME」が発売されたのは2024年ですが、それ以来「ホロカ」は多くのホロリスたちに熱狂的に遊ばれているのみならず、実際にカバー株式会社の売り上げを支えている柱の一つになっています。そのような中、満を持して初めてEXPOにて「ホロカ」ブースが特設されたのです。

また、「ゲームセンター」がモチーフになっているEXPO会場の中で、「不思議の国のアリス」をモチーフにしているという「異世界」感も、「ホロカ」ブースの雰囲気づくりに大きく貢献していたと言えます。なお、来場者同士でホロカの対戦ができる整理券は、EXPO開場後、30分と経たずに終了してしまったそうです。

「魔法少女ホロウィッチ!」もまた2024年から始まったメディアミックスプロジェクトですが、「ホロカ」ブースと隣接する形で「魔法ホロウィッチ!」のブースもまた特設されていました。「魔法少女」のモチーフだけあって、全体的に可愛らしいデザインに仕上がっています。

ゆるっと可愛い、もちもちぽよぽよした生き物、それが「もちぽよ」です。今年のEXPOでも、もちぽよちゃんの世界をテーマにした体験フォトスポットが特設されました。「遊ぶ」「競う」「協力する」がコンセプトである今回のEXPO会場の中でも、とりわけ不思議な空気がそこでは流れていました。

同じく、2024年から「ホロライブEnglish」発の新プロジェクト「ENigmatic Recollection」が始まっていますが、その世界観を様々なフォトスポットを通じて体験できる展示もなされていました。壮大な世界観に思わず息をのんでしまいます。

また、今回のEXPOのテーマである「ARCADE」にちなんで、「ホロライブインドネシア」のエリアでは「遊園地」がモチーフのブースが特設されました。「Pasar Malam」(パサマラム)、それはインドネシア語で「夜の市場」を意味する言葉です。EXPO会場の一角で夜の輝きを放っていたそのエリアは、とりわけ来場者たちの注目を集めていたように思います。

近年、ストリーマー界隈において「STREET FIGHTER6」が大変な賑わいを示していますが、そうした格闘ゲーム風のストリートアートが施されたブースが「ホロスターズ・バトルストリート」です。そこでは生配信のモニタリングトークやカラオケ、ゲームなどが行われ、ホロスターズの面々が熱い闘いを繰り広げました。

2024年11月9日に初配信を行った「hololive DEV_IS」の新ユニット「FLOW GLOW」は、デビューと同時にポップアップイベント「HOUSE OF FLOW GLOW」を原宿で開催しましたが、そこで展示されたライブペイントやスケートボードを鑑賞することができるブースも設営されていました。

「hololive ARCADE food court」では、今年のEXPOのオリジナルフード&ドリンクメニューを購入することができました。ホロライブプロダクションのメンバーが監修した特別なメニューを求めて、数多くのホロリスたちが訪れていました。

他にも、ホロメンたちの等身大パネルと一緒に写真を撮ったり、そのパネルに書き込まれたホロメンからのメッセージを読んだりと、じっくりEXPO会場を楽しむことができました。とりわけ、いわゆる「てぇてぇ」ホロメン同士のやり取りを見つけたときのファンたちの喜びようには目を見張るものがありました。

こうした細かいところにも、EXPO全体の満足感を上げる工夫が見られます。

また、ホロメンの「ママ」たちのイラストコーナーでも、数多くの来場者たちが写真撮影を求めて長蛇の列をなしていました。

さらに、今年のEXPOでも、数多くの企業とカバー株式会社が共に協力する形で生み出される多様な商品・サービスを紹介する各種ブースが設営されていました。

SNS上で話題になっていた白上フブキさんと大神ミオさんの等身大フィギュアは、EXPO入場開始から1~2時間ほどで写真撮影のための整理券の番号が1800番台に到達したそうです。

また、受動的にブースやフォトスポットを楽しむだけでなく、「コスプレ」や「法被」、「痛バ」などの「推し活」をする形で能動的にEXPOを楽しむ参加者の姿も数多く見られました。人の数だけ推し活の在り方があるということを再確認させられた時間でした。

参加者の数だけ素敵な思い出が残るような、素晴らしい会場でした。

例年写真撮影のために数多くのホロリスたちが訪れる、「ママたち」によるイラストが描かれた「ウォール」と、ホロメンたちのメッセージやサインが書かれた「ウォール」。

こうした真っ白な空間に、これからどのような「ホロライブ」の歴史が描きこまれていくのでしょうか。

(TEXT by 山野弘樹


●関連リンク
イベント公式サイト
ホロライブプロダクション