東京ゲームショウで、近すぎる超神席アイドルライブを体験!コナミブース「きゅん♡Tube VR Live」レポート【TGS2025】

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9月25日(木)~28日(日)に千葉の幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2025」。日本最大級のゲーム見本市で、数々の最新ゲームやコンピュータ技術、デバイスなどが展示&発表され、いち早く試遊や体験もできる。

筆者もいくつかのブースを取材したのだが、体験中に最もテンションが高まり、思わず声も出たのが「コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)」ブースで体験できる「きゅん♡Tube VR Live」だ。アニメ、VTuberオタクの筆者は、アイドルには詳しくなく、不勉強ながら「きゅん♡Tube VR Live」のテスト配信映像に参加している9組のアイドルたちは1組も知らなかった。それでもこれだけ楽しいのなら、この9組のファンやアイドルファンはどれだけ楽しいのだろう。そう思い、初めての「きゅん♡Tube VR Live」体験をレポートする。なお、ライブシーンの画像は、すべてオフィシャルからの提供画像で、レポート内で言及しているアイドルとは別グループの画像となっている。


最前列よりも前でアイドルライブが楽しめる!

「きゅん♡Tube VR Live」の体験会は、ホール5の「コナミ」ブース(05-S01)で開催。ステージやブース内への入口などがある広い通路側ではなく、ブースの裏側だ。「きゅん♡Tube VR Live」は、スマホ(iPhone、Android)と、VRゴーグル(Meta Quest)で利用できるのだが、「コナミ」ブースでは、Meta Quest 3を使った体験が楽しめた。

スタッフさんにサポートされながらゴーグルを装着し、基本操作を覚えたら、さまざまなコンテンツが並ぶ画面から気になるものを選んで再生するだけ。テスト配信中の現在、楽しめるコンテンツの種類は大きく分けて二つ。神席を越える超神席でアイドルライブを楽しめる「Quuun♡STAGE」と、ドラマの主人公としてアイドルと共演できる「Quuun♡CHANNEL」だ。まずは、「Quuun♡STAGE」の先頭にあった「『ドラマチックレコード』スペシャルVRステージ」を選択した。

「最初は、ステージの端にいますが、その後、中央に移動します」というスタッフさんの声に、「どういうこと?」と思っていると映像が始まり、この場所は小さなライブハウスということがすぐに分かる。地下にあって少し薄暗く、客席の最前列には安全柵が立っている。典型的な小規模アイドルライブの会場だ。しかし、自分の立っている位置が何かおかしい。本当にステージ上の下手の端に立っており、左側には、まだ誰もいないステージが見えて、上手の舞台袖に置かれた音響機材も見える。そして、右側には、安全柵とその後ろに並ぶファンが見えるのだ。リアルのアイドルライブで、こんな場所にいたら、即退去させられるだろう。

自分の立ち位置に戸惑っていると、スタッフさんの言うとおり、いつの間にかステージの中央に移動。ステージからは降りているが、先ほど右に見えた安全柵よりも前、いわゆるステージかぶりつきの位置という超神ポジションにいるのだ。すると、色とりどりの華やかな衣装を着た7人組アイドル「ドラマチックレコード」が登場。目の前で「ドラマチックレコード」のライブが始まった。

筆者は、アニメに関する取材をメインに活動してきたため、記者会見やイベントなどの取材で、ステージに非常に近い位置から声優やアニソンアーティストのライブを撮影したこともあるのだが、演者にここまで近い距離でライブを観たのはほぼ初めての経験。パフォーマンスをしているのが、推しかどうかは関係無く、テンションが高まる距離感だ。


同じ部屋で見つめ合いながらアイドルがライブ!

「きゅん♡Tube VR Live」の映像コンテンツは、すべて録り下ろしなのだが、筆者が特にハマったのが、「Quuun♡STAGE2」の「ひとりじめライブ」というコンテンツ。「コナミ」ブースでの体験会は、規定時間の間、好きなコンテンツを自由に観られたので、名前に惹かれて「『FRUiTY』ひとりじめライブ」を再生したところ、まさに「ひとりじめ」なライブだった。

「スペシャルVRステージ」とは違い、ライブ会場は可愛いらしい装飾がされたこじんまりとした部屋。自分はその中央に座っているのだが、同じ部屋の目の前に、8人のアイドルがいた。3人が前列に座り、5人が後ろに立つという2列フォーメーションの「FRUiTY」は、オリジナル曲を歌いながら、まるで筆者の目の前を取り合うように、頻繁にポジションチェンジ。しかも、この空間の観客はひとりだけのため、ほぼすべての時間、すべてのメンバーがこちらを見ており、どの瞬間、誰を見ても目が合い続けるのだ。

さらに、同じ小さな部屋に座っているため、前列のアイドルたちが座る位置は、驚くほど近く、目線の高さも同じ。最初に思わず「近!」と声を出しながら笑ってしまったし、あるメンバーが笑顔でこちらを指差した時には、軽い先端恐怖症の筆者は反射的に目を閉じてしまった。長く可愛いネイルが、刺さりそうなくらいに近かったのだ。ライブも視線もまさに「ひとりじめ」できるという貴重な体験だった

「Quuun♡CHANNEL」では、6人組アイドル「あまいものつめあわせ」のメンバー一人一人がヒロインを演じるVRショートドラマが楽しめる。筆者は、可愛い制服姿のサムネイルに誘われて「高橋桃子主演ドラマ『桃ちゃんと共演はときめきタイム』」を視聴。高橋さんは舞台稽古中で、見学に来ていた筆者は、代役として高橋さんの相手役を務めるというストーリーだ。アイドルと観客という立ち位置とはまた違う設定で、距離感も近く、新鮮な体験だった。


1対1でのVR特典会機能も実装予定

このテスト配信期間中に楽しめるコンテンツはすべて事前に録り下ろしされた映像だが、「VRがつなぐライブアイドルの新サービス」を目指している「きゅん♡Tube VR Live」では、生配信も可能。1対1でアイドルと話してチェキを取り、サインも書いてもらって、それをコンビニでプリントできる特典会システムも実装予定ということだ。9月27日(土)と28日(日)には、その先行体験版として、「あまいものつめあわせ」と「イイトコドリ」の「おはなし会」が予定されている(どちらも19:00~20:00 先着順)。

「コナミ」ブースで制限時間いっぱい「きゅん♡Tube VR Live」の体験を楽しんだ筆者は、自宅でも楽しめることを知り、公式サイトから所有するMeta Quest 2にアプリをダウンロード。自宅で全コンテンツを制覇する勢いで楽しんでいる。VRゴーグルを持ってない人も「東京ゲームショウ2025」の「コナミ」ブースで体験するともらえる「特製VRゴーグル」などを使えば、スマホで手軽に体験可能だ。ただ、「コナミ」ブースで体験すれば、VRゴーグルを購入したくなるかもしれない。

最初にも書いたとおり、出演アイドルのことをまったく知らないアニメ、VTuberオタクでも、多くの人に薦めたいと思うほど楽しめるのだから、テスト配信に参加している9組のアイドルのファンならば、「きゅん♡Tube VR Live」を試さないという選択肢はないだろう。また、推しアイドルが参加していなくても、アイドルを好きな人が体験すれば、ドラマチックレコード、NANIMONO、メイビーME、あまいものつめあわせ、イイトコドリ、あかぎ団、dela、FRUiTYのファンのことが羨ましくなるはずだ。

筆者は「きゅん♡Tube VR Live」を体験後、何人かの特に気になるアイドルのSNSをチェックし、可愛い写真や動画を楽しんだのだが、少しだけ物足りない気持ちにもなってしまった。「きゅん♡Tube VR Live」で体験したアイドルとの距離が近すぎて、現実世界のアイドルは遠いと感じてしまうのだ。「きゅん♡Tube VR Live」のテスト配信期間は10月5日(日)まで。本サービス開始時期など、その後の予定はまだ発表になっていないが、期限ギリギリまでは、貴重な体験を楽しんでおきたいと思う。


(TEXT by Daisuke Marumoto

●関連リンク
「東京ゲームショウ2025」公式ページ
『きゅん♡Tube VR Live』公式サイト