「今日は全員が最前列!」 えのぐ出演のバーチャルカラオケパーティー( #バカパ )レポート

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PANORAを運営するパノラプロが、業務用通信カラオケ「JOYSOUND」を展開するエクシングと連携して立ち上げた新感覚のライブイベント「バーチャルカラオケパーティー」(通称「バカパ」)。

この10月より本格始動し、10月4日(土)にはバーチャルアイドル・えのぐが出演。全国のカラオケルームから参加したファンたちとコミュニケーションを取りながら、最新曲「X-Day」を含む全9曲を熱唱した。えのぐもファンも初めての体験を大いに楽しんだ「バーチャルカラオケパーティー」の様子をレポートする。


カラオケルームでえのぐの生ライブを全力応援!

まず簡単に「バーチャルカラオケパーティー」を解説すると、カラオケルームから参加できる新しいイベントの形態だ。

何が新しいかといえば、例えば参加形態の自由さだ。VTuberのライブというとどうしても大都市圏での開催が多く、地方在住者にとって足繁く通うのが難しいところ、「バーチャルカラオケパーティー」なら近所にあるカラオケルームから参加OK。具体的には、エンターテインメント・プラットフォーム「X PARK」(エクスパーク)に対応した「JOYSOUND X1」を導入しているカラオケ店舗に訪れ、あらかじめ購入したチケットのQRコードを部屋の操作端末(JOY Padキョクナビ)で読み取れば、ライブの映像が映し出されるという流れになる。

PANORA制作チームと関係者たちは、都内某所のJOYSOUNDの一室を借りて「バーチャルカラオケパーティー」に参加。開演時間を少し過ぎた頃、「overture」が流れ出し、えのぐの鈴木あんずさん白藤環さん日向奈央さんが登場した。1曲目の「Welcome to Live」でライブが開幕し、続けて2曲目の「星は三度瞬く」も披露していく。

このカラオケの個室が使えるのも「バーチャルカラオケパーティー」のユニークポイント。普段、筆者がえのぐのライブを配信で観る際は、自宅のデスクトップPCと24インチのモニターを使用しているが、カラオケルームの大画面と音響システムで楽しむえのぐのライブは、臨場感がまったく違う。特に賃貸マンションでは出せない大音量で3人の歌声を聴くことができるのは本イベントならではの魅力だ。

また、借りたカラオケルームに入れる限り、チケット1枚で何人でも一緒に楽しめるのも嬉しいポイント。リアルライブに参加する際の応援(オタ芸)は、周りの観客に迷惑をかけないことが大前提となるが、「バーチャルカラオケパーティー」なら同じ部屋の仲間と一緒に、他のファンのことを気にせず全開で応援できる。ちなみに、ライブ中ずっと画面の下部に、ルームカメラで撮られている自分たちの姿も映っているのが少し面白い。

そんな各部屋のルームカメラの映像をアーティスト(出演者)が見られるのも「バーチャルカラオケパーティー」の大きな特徴だ。ルームカメラのオンオフは、いつでも自由に切り替え可能。えのぐの3人は、「みんな見えてるよー」と呼びかけ、ペンライトの色を3人のイメージカラーに変えてもらったりしながら、初めての「バーチャルカラオケパーティー」を楽しんでいる。

そして、白藤さんは、今日のセトリについても解説。

「ライブとして楽しみたい方は、いつものように歌やダンスのパフォーマンスを楽しんでいただけるように。カラオケとして楽しみたい方は、一緒に歌ったり、コールしたりできるように、どっちの楽しみ方もできるセトリを組んできたつもりなので、部屋によって、それぞれ自由な楽しみ方をしていただけたら、嬉しいです」

我々、参加者からは他のルームの様子は見えないが、えのぐの3人が話す内容から、えのぐみ(えのぐのファンネーム)仲間で一緒に大騒ぎしている部屋があれば、1人でまったりとライブを楽しんでいる人もいることが分かる。周りを気にせず、自分の好きなスタイルで参加できるため、幅広い人が楽しめそうなシステムのライブだ。


「バーチャルカラオケパーティー」 の出演者を募集中!

「It’s 笑 time!」「YeLL for Dear」「Brand new stage」「Original Color Girls!!!!」の4曲を一気に歌い踊った後のMCでは、各部屋のファンが持って来たえのぐグッズに反応。3人は、すごく嬉しそうだ。鈴木さんは、「カメラ越しにみんなの反応を見られるのが、すごい新鮮だね」とバーチャルカラオケパーティーならではのコミュニケーションの感想を語り、白藤さんは、「普段のライブは、後ろの方の人は(遠くて)よく見えないこともあるけど、今日は全員が最前列!」と嬉しそうに叫んだ。

「Possible」「X-DAY」を続けて披露した3人は、次がラストの曲だと説明。きっと、どの部屋で見ている人も「え~」という声を上げているのだろう。そして最後の曲は投票で決定することを発表する。候補は「栞」と「スタートライン」の2曲。参加者の一人一人が、最後に歌って欲しい曲の名前が呼ばれた時に手を挙げて、3人によって判定されるのだが、他の部屋の人たちがどちらに手を挙げているのか分からないため、えのぐが発表するまで、勝敗が分からず、少しドキドキして面白い。勝利したのは、「スタートライン」だった。

また、候補の2曲が発表されて、投票を始めるまでの時間には、撮影タイムも設けられた。ポーズを取った3人の写真を撮っても良いし、仲間と一緒なら、カラオケルームのモニターの横に行って、えのぐと一緒の写真を撮ってもらうこともできる。PANORAルームでは、PANORAの広田編集長にモデルになってもらった。

「スタートライン」を歌い終えた後の最後のMCでは、日向さんが「今日は『えのぐ』の曲だけだったけど、次はJOYSOUNDさんに収録されている曲のカバー曲ライブをやりたいね」と新たなライブを提案。きっと、どのルームにいたえのぐみも大喜びの提案だったはずだ。

チケットは最大45枚限定の販売で、ステージと繋がっているカラオケルームの数も同じ数のため、リアルライブと比較しても、さらにコミュニケーションが取りやすいとも感じた「バーチャルカラオケパーティー」。第1回目の開催ながら、えのぐの3人は、この新たな形のライブの特性を深く理解。普段のライブではなかなか実現できないファンとのコミュニケーションを自分たちも楽しみながら、ファンを楽しませていた。

Xのハッシュタグ「#バカパ」で検索したところ、参加者の感想も絶賛の嵐。えのぐの2度目の出演はもちろん、今後、どんなバーチャルアーティストやタレントが、どんな「バーチャルカラオケパーティー」を開催してくれるのかも非常に楽しみになった。音楽ライブに限らず、出演者とファンが一緒に楽しむ形なら、さまざまなイベントに活用できそうな「バーチャルカラオケパーティー」では、現在、出演者を募集中とのことだ。


(TEXT by Daisuke Marumoto

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