3Dキャラクタープラットフォーム「VRoid Hub」、モデルデータ不正利用への対応を報告

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ピクシブは2日、同社の運営する3Dモデルデータのプラットフォーム「VRoid Hub」にて、「他の人のダウンロードを許可していないモデル」のデータ1件が、モデル制作者ではない人物によって不正利用されたことが判明したことを報告。本件の概要と、今後の対応についてウェブサイト上で発表した。

「VRoid Hub」は、同社の提供する3Dモデルメーカーの「VRoid Studio」などで作成した人型3Dモデルを共有できるプラットフォーム。投稿した3Dモデルはプロフィールページを作成できるほか、利用条件などを設定して公開できる。

また、「VRoid Hub」上に登録したモデルおよびほかの人が提供しているモデルデータを利用することで、NEOKETVARKSHOWROOM Vをはじめとした各種連携コンテンツにてお気に入りのアバターを使用可能だ。

今回の不正利用は、当該モデルが制作者ではない人物により利用されているスクリーンショットが他サービス上で3月25日に共有。同月27日に、同サービス利用者が「VRoid Hubより不正にモデルが入手された疑いがある」という主旨のツイートを行い、当該モデル制作者が「VRoid Hub」お問い合わせ窓口へ連絡したことで発覚した。

原因は、モデルのプロフィールページにある「3Dプレビュー機能」によるもの。「VRoid Hub」では、3DモデルのVRMファイルより、「3Dプレビュー専用のモデルデータ」を生成。その際に、このデータが不正に取得された場合でも3Dモデルの再構築を困難にするため加工を行っていた。

しかし、不正利用者への聞き取りの結果、この「3Dプレビュー専用のモデルデータ」を奪取し、データを復元・再構築していたことが判明した。同サイトでは、今後本件と同じ手法による不正利用の再発を防ぐため、当面の間、他の人のダウンロードを許可していないモデルについては、3Dプレビュー機能を停止する。

併せて、ブラウザ上に表示した3Dモデルの転用をより困難にする加工処理の検証・開発を進め、早急に実装するとのことだ。

(TEXT by アシュトン)

●関連リンク
VRoid Hub公式サイト
ニュースリリース