バーチャルキャストは8月5日に、同社が運営するVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」のベータ版に「フレンド機能」を搭載した。
フレンド機能は、今年1月に発表した「配信ツールからVRSNSへアップデートします」という宣言を実現する機能のひとつで、今後のバーチャルキャストのキモとなるという。詳細は以下の通り。
■フレンド申請
3Dデータ共有サービス「THE SEED ONLINE」と連携しているユーザーに対してフレンド申請を行い、承認されることでほかのユーザーとフレンドになることができる。フレンドになると、相手の居場所を知る、相手に会いに行く、フレンドしか入れないルームに入るといったことが可能になる。
フレンド申請の経路は複数用意されており、もともとの知り合い同士でつがるためのユーザー検索や、同じルームの参加者への申請のほか、「ルームにあるVCIの生成者」「自分が今いるルームのオーナー」「フレンドが今いるルームのオーナー」「ルームで出会ったけどその時はフレンドを送れなかった人」など、その場ですぐ申請を出すことも、後から思いついて出すこともできる設計になっている。
■申請経路の記録
フレンド数が増え、どのような申請経路で相手とフレンドになったかを失念したときの対策として、申請経路の記録機能を装備。フレンドのプロフィールを見たときに「いつどこでどうやってフレンドになったか」を確認できる。
■参加ルームの確認
フレンドに会いに行く際、「相手がどこで誰と一緒にいるか」を事前に確認可能。WebやVRなどさまざまな経路から確認できるため、人が集まっている場所に行きたい時、特定の人が一人できるときに会いたい場合など、要望に合わせて判断できる。
■アクティビティステータス
反対に、「誰かに居場所やオンライン状態を知られずに活動したい」という要望にも対応。「活動中」「散策中」「取込中」「オフライン」の4つのアクティビティステータスを切り替えることによって、自分の活動状況を人に知らせたいときも、知られたくないときも、状況に合わせた使い方ができる。
■フレンドの参加ルームへの移動
フレンドに会いに行くとき、一人で行くこともあれば複数人で一緒に移動することもあります。一人で行くときは移動ボタンで、複数人で一緒に行くときはリンク生成をしてそこから移動することが可能。リンク生成で出てくるリンクオブジェクトはユーザーごとに使えるかどうかの判定を行うため、「オーナーのフレンドしか入れないルームにフレンドじゃない人が入ってしまった」という事態を回避できる。
■フレンドの招待
自分がフレンドに会いに行くのではなく、特定のフレンドだけを呼び出したい時や、今いる場所に見てもらいたいものがある時に「招待」を利用する。2人でコッソリ話したいような場合は、互いにアクティビティステータスで居場所を隠したうえで、他の人が入ってこれないようなルームの権限設定にできる。
■ルームの権限管理
バーチャルキャストのルームでは、ルームに入れるかどうかだけでなく、アイテムが出せるかどうかといった部分もそれぞれ権限によって管理している。このため、「フレンドしか入れないルーム」や「誰でも入れるけどフレンドしかアイテムを出せないルーム」などの細かい設定が可能。これにより「いろんな人に遊びに来てほしいけど、誰でもアイテムを出せるといろいろできてしまうので不安」といった状況にも対応できる。
バーチャルキャストではこのほかにも、フレンド機能に関連して今後さまざまな実装を検討しているという。詳しくは「フレンド機能の紹介」ページで確認されたい。
●関連リンク
・バーチャルキャスト公式サイト
・バーチャルキャスト公式Twitter